3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

ついにVO2 MAXが「59」に。Garminの予想タイムがあり得ないので、VO2 MAXについてしっかり調べてみた。

先日、ダニエルズ式インターバル走1km×5本をこなした後、俺の相棒Garmin ForeAthlete 935は、とんでもないVO2 MAXの値をはじき出した。
「59」


予想タイムは、こちら。

5km 17分22秒
10km 36分2秒
ハーフ 1時間19分38秒
フル 2時間46分25秒

相変わらず安定感のあるあり得なさ。
そろそろ予想タイムが猫ひろしレベルに到達しそうだ。

キロペースを計算すると、
5km 3分28秒
10km 3分36秒
ハーフ 3分46秒
フル 3分57秒

VO2 MAXが59という数字については、とりあえず置いておこう。
がしかし、予想タイムは、置いておけないぜ。

2月4日の神奈川マラソン(ハーフマラソン)で、1時間42分56秒だった俺。
つい先日、よこはま月例マラソン10kmをほぼ全力で、44分57秒だった俺。
つい数日前にインターバル走を行い、最速の1kmが、3分58秒だった俺。


うむ。
俺の相棒、完全に予想を外してるだろ。


なぜ、こんなことになっているのか。
事実はどこにあるのか。
気になってしかたがなかった俺は、仕事中にしっかり調べてみた。


■そもそもVO2 MAXとは?
VO2 MAXは、運動中に摂取可能な酸素の最大量を表す。
体内にどれだけ多くの酸素を取り込めるか、の指標と言うことになる。

単位は、[mL/(kg・分)]。
1分あたり・体重1㎏あたりの酸素の摂取量ということ。

人間は、継続的にエネルギーを体内で作りだすために酸素が必要であるため、酸素をどれだけ多く取り込めるかの指標であるVO2 MAXは、持久的運動能力の指標として活用されている。

正確に計測するには、トレッドミルで走りながら、顔にマスクを付け、呼気に含まれる酸素/二酸化炭素量を測定する。トレッドミルの速度を上げても酸素量が増えなくなった時点の酸素量が、VO2 MAXになる。

幼少期の運動量や遺伝で決まる要素が大きいらしい。


■VO2 MAXとダニエルズ氏のVDOTと。
ランニング界では有名なジャック・ダニエルズ氏によると、
VO2 MAXでの強度の運動が継続できるのは10分程度、と言っている。

また、VO2 MAXが異なる複数のランナーでも、長距離走での記録が変わらないことから、VO2 MAXから長距離走のタイムを予想することは困難であると考え、新たにVDOTという考え方を提唱した。

すなわち、10分よりも長く走るような持久走のタイムは、VO2 MAXとあまり関係ない、ということだ。

VDOTとは、酸素摂取量に加えて、ランニングエコノミーも考慮した、走力の指標。
VO2 MAXと関連はあるものの、別の指標である。
例えば、フルマラソンを3時間30分で走れた人のVDOTの値は、「45.6」。

このVDOTの値から、ハーフマラソンや10kmなどのタイムが予想可能であり、
乳酸作業閾値のペース(Tペース)や、インターバル走のペース(Iペース)なども予測可能。

俺も、練習のペースや、レースでの目標タイムを決める際には、このVDOTを活用している。
経験上、VDOTで予測された数値は、かなりの精度だと思う。


便利なアプリ "VDOT running Calculator" があるので、使ってみてほしい。

・Webツール
Jack Daniels' VDOT Running Calculator | Run SMART Project


・Androidアプリ


・iPhoneアプリ
VDOT Running Calculator on the App Store



ダニエルズ氏は、VO2 MAXが異なっていても、長距離走のタイムが同等なことがあることをしっかり調べて報告している。
ということで、VO2 MAXの値のみからレースタイムを予測するのは、ナンセンスということになる。


■GarminはどのようにVO2 MAXを算出しているのか?
ここ最近、VO2のグラフがアクティビティのグラフの中に表示されるようになった。
先日の俺のインターバル走のVO2(酸素摂取量)のグラフ。


1本目の最後の方に、VO2が60程度になっている。
おそらくなんだが、GarminはこのVO2の最大値をVO2 MAXとしているのではないだろうか。
なので、俺のVO2 MAXが59になっちまったと。

これが正しいならば、ダニエルズ氏は、VO2 MAXの強度で10分程度は継続できると言っているので、瞬間値で測定された値をVO2 MAXとしちゃうと、実際の値よりも高く測定されてしまっている可能性がある。


■Garminはどのようにレースタイムを予測しているのか?
俺の相棒、Garmin ForeAthlete 935によると、VO2 MAXが「59」のレースの予測タイムは、
5km 17分22秒
10km 36分2秒
ハーフ 1時間19分38秒
フル 2時間46分25秒

このフルマラソンの予測タイム 2時間46分25秒をVDOT計算機で計算してみると、


おっと。
VDOTが「58.7」と。
そして、5km、10km、ハーフの予測タイムも、相棒の予測タイムとほぼ同じ。

これで謎が解けたな。
Garminの予測タイムは、VDOTとVO2 MAXを同じ指標としたときに成立するんだ。

VO2 MAXは、最大酸素摂取量。酸素のことだけ。
それに対し、VDOTは、酸素摂取量、乳酸作業閾値、ランニングエコノミーなども考慮した、走力を表す指標。
別物なはずだ。

Garminの予想タイムは、そもそも間違っているのでは?
プラスに考えるならば、Garminの予想タイムは、今後の練習で乳酸作業閾値やランニングエコノミーを向上させれば到達可能なタイムってことなのかもしれない。


■まとめてみる
・Garminの算出するVO2 MAXは、少し高めに出る可能性がある。
・Garminの予想タイムは、VDOT=VO2 MAXの場合の予想タイムのようだ。なので、「ふーん」程度の参考値。
・レースタイムの予想は、ダニエルズ氏のVDOT running Calculatorを使おう。

VO2 MAXは、フルマラソン2時間30分切りレベルを目指す!などと言わないならば、そんなに意識しなくても良さそうな気がしてきた。

それよりも、
取り込んだ酸素からいかに効率よくエネルギーを作りだせるか
 →乳酸作業閾値の向上
そのエネルギーをいかに効率よく前方向への運動に変えられるか
 →ランニングエコノミーの向上
が当面は重要だと思う。


あぁ、最近調査ばっかりの頭でっかちだな、俺。
先週は飲んでばっかりだったし。

調べてるだけじゃ走るの速くなんねーぞ、俺。
気合入れて走らねば。



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