3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

ランニングエコノミーと足首の構造について。

ランニングエコノミーと腕の振りについて調べていた俺は、いつものようにググっていた。

そして、足首の構造とランニングエコノミーに関する面白い論文を見つけたので、紹介したいと思う。


今回ご紹介するのは、こちらの論文だ。
"Running biomechanics: shorter heels, better economy"


脚に関連する様々な構造(長さや重さ)と、ランニングエコノミーの高さ(ある速度で走った際の、VO2)との関係を記した論文だ。

ある速度で走った際の、VO2が低い方がランニングエコノミーが高いと言える。
低い酸素摂取量で、速く走れるということ。


こちらの論文で書かれていたことは、
「モーメントアームが短い方が、ランニングエコノミーが高い。」
ということだ。

この論文で言う「モーメントアーム」とは、足首のくるぶしの位置。
こちらの図の中の黒い線の長さのことだ。
脚の内側と外側の長さの平均の長さだ。

f:id:Alloutrun:20180520205507j:plain
※上記の論文のFig.1を引用



15名のアスリートの被験者で調査したところ、この平均の長さが短い方が、ランニングエコノミーが高いということが分かった。
他の身体的構造との比較もしているが、この「モーメントアーム」とランニングエコノミーとの相関が最も高い。
単純に言うと、「足首が細い人の方が、ランニングエコノミーが高い」と言うことだ。

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※上記の論文のFig.2を引用



このモーメントというのは、「回転のしやすさ」を表す力学的パラメータだ。
半径の小さいタイヤと、半径の大きいタイヤでは、半径の小さいタイヤの方が回転しやすいことは、想像できると思う。

同じ力が加わったとき、半径が小さいタイヤの方が回転しやすいのだ。


人間の走りの場合、「モーメントアーム」が短い方が、アキレス腱に蓄えられた力が、足首の回転に対してより効果的に働くため、ランニングエコノミーが高くなるということだ。



ということで、俺も計測してみた。
測定は、右足の内側のくるぶし、外側のくるぶし。


うまく撮影できていないのだが、
内側:5.3㎝
外側:4.1㎝
平均:4.7㎝


論文のグラフを確認すると、15人の被験者のちょうど真ん中くらい。


すげーじゃん、俺。


確かに俺が大学生の頃、足首が細いことから、
「足首がルパン三世」
と言う異名を欲しいままにしていたことを思い出した。


いや、でも、ちょっと待て。

これは、「卵とニワトリ問題」じゃなかろうか。


速く走れるようになる → モーメントアームが短くなる
なのか
モーメントアームが短い → 速く走れる
なのか。


どちらかと言うと、厳しいトレーニングを積むことで、足首が鍛えられ、モーメントアームが短くなるような気がする。

が、もともとモーメントアームが短い方が、ランニングエコノミーが高くなりやすい、ということも言えそうだ。


被験者の数が少ないので、この論文からでは、どちらとも結論付けることはできないと思う。
しかし、いくつかの論文を確認したところ、「ランニングエコノミーが高い = モーメントアームが短い」ということは、統計的に言えるようだ。


皆さんも、お時間があるときに、くるぶしの位置を計測してみてはいかがだろうか。

ご家族から
「何やってんの?」
と聞かれること、間違いなしだ。


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