3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

【調査報告】ランニング時の暑さ(気温)と心拍数について。

マラソンのシーズンは冬。

暑くなるこれからの季節は、マラソンはシーズンオフとなる。

暑くなると、ランニングで思うようなペースで走れなくなることは、何となく分かってはいるが、生理学的(心拍数)にはどのような理由があるのか、調べてみた。


暑くなると、ペースが上がらない理由は、
・汗を掻いて、体内の水分量が減るため
・気温が高いせいで、体温が上がりやすいため

の大きく二つの理由がある。


先日まとめた、心拍数のドリフト現象についてのエントリー。
一定の強度の運動を継続すると、心拍数が徐々に増加していく現象がある。
体温上昇と脱水による心拍数の増加について、詳しく書いている。
all-out-run.hatenablog.com



心拍数。

そこに、気温が高いと速いペースで走れない理由が隠されている。


こちらの論文。
他の論文にも多数引用がある、しっかりした論文だ。
"Stroke volume during exercise: interaction of environment and hydration"


8人の持久的なトレーニングをつんだ被験者で、気温8度と気温35度の状態で30分間の持続的な運動(72% VO2MAX)をした際の心拍数や体温、脱水状態などの関係について詳細の報告をしている。


こちらのグラフは、運動継続時の食道の体温のグラフ。
■、○、△、□は、減少した水分量。
上のグラフが気温35度、下のグラフが気温8度。
食道の体温は、心拍数と相関があると報告がある。
f:id:Alloutrun:20180407214648j:plain


上のグラフ(気温35度)と下のグラフ(気温8度)を比較すると、気温35度の場合は、食道の体温が最大2.0度程度上昇しているのに対して、気温8度の場合は、1.0度程度の上昇となっている。

気温が35度の場合は、減少した水分量が多いほど、体温の上昇もより大きいことが分かる。

また、気温が8度の場合は、運動継続時の心拍数の上昇がなだらかであることが分かる。



こちらは、30分間の運動終了後の心拍数と減少した水分量の関係。
■が気温35度、□が気温8度。
f:id:Alloutrun:20180407215440j:plain


減少した水分量が多いほうが、心拍数の増加が多い。

そして、気温が35度の場合の方が、気温8度の場合と比較して、心拍数が10程度大きいことが分かる。

気温、脱水状態が、心拍数の増加に大きく寄与しているということだ。



これらの事実から言えることは、

・気温が高ければ、運動時の心拍数が高くなる

・気温が高いと、心拍数の上昇率が大きく、結果長時間の運動が難しくなる(バテやすい)。
 逆に、気温が低いと、心拍数の上昇率が小さく、長時間の運動をしやすい。

・運動時の水分補給をしっかり行えば、体温の上昇を抑えられ、結果心拍数の増加をいくらか抑えられる



夏場のランニングでは、
思うようにペースが上げられない
長い時間走れない
と言ったことを身をもって体験することがあると思う。

夏場に、冬場の寒い季節と同じ程度の強度の運動を行うと、冬場と比較して心拍数が上がってしまうのだ。



気温、湿度によって、ランニングのペースがどれほどの影響を受けるのかを計算で出せないか、調べてみたが、計算で求められるほど単純ではないらしい。

これまでのトレーニングの状況、アウター、水分補給など、気温と湿度以外の要因も大きいようだ。



これから暑くなると、長い距離を走ったり、冬場のような速いペースで走ったりすることが難しい。

暑い時期のランニングの際は、きっちり水分補給を行う必要がある。

また、走れなくなる分、体幹トレーニングやプライオメトリックスなど基礎的なトレーニングをしっかりやることが重要なのだろう。


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