遂にやってきた、今シーズンラストのフルマラソン。
2018板橋シティマラソン。
2018板橋Cityマラソン 【公式】
埼京線の浮間舟渡から徒歩15分程度の荒川の河川敷からスタートし、荒川沿いを走り、亀戸あたりで折り返すフルマラソン。
都心からのアクセスの良さのせいか、参加者は1万人を超える、そこそこ大きな大会だ。
昨年の湘南国際マラソン(初マラソン)を4時間4分14秒で走り切り、もっと速くなりたいと強く思い、3か月間しっかり練習してきた、その集大成を見せる日。
天気は穏やか。風もほぼなし。
俺の目標達成には、最高のコンディションだ。
俺の目標は、サブ3.5。
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娘の小学校の父親の会の親父2名と一緒に参戦。
「イケメンマダムキラー」と
「筋肉マッチョのマイクマン」だ。
俺のもう一つの目標は、2018年2月に行われた神奈川マラソンで、敗北した「イケメンマダムキラー」より先にゴールすること。
3人で仲良く写真を撮ってはいるが、絶対に負けないという熱い闘志でみなぎっていた。
「イケメンマダムキラー」の目標は、3時間30分台。
「筋肉マッチョのマイクマン」の目標は、PB更新、4時間20分以内。
俺がサブ3.5の目標を達成できれば、3人の中で一番最初にゴールゲートをくぐれるはずだ。
3人それぞれ、スタートブロックに並ぶ。
俺は、ゼッケン8000番台の、「K」ブロック。
めっちゃ後ろ。
スタート時間の9時が近づくにつれて、緊張が高まる。
そして、周りのランナーたちの会話が漏れ聞こえてくる。
「今回は、4時間半くらいで走れれば良いかなぁ。あんまり練習してないし。」
ほほぉ
4時間半を目標にして、しかもあんまり練習していないランナーと同じブロックなのか、俺は。
舐められたもんんだぜ。板橋シティ。
このあたりのランナーは、ぶっちぎってゴボウ抜きの刑にしてやる。
そう、いきり立っていた。
が、こんないきり立ちは、もしかしたら目標を達成できなかった原因の一つなのかもしれない。
そう。
俺は、サブ3.5を達成できなかったのだ。
実は、自分の立てた目標の高さを薄々感じており、弱気な自分もいたのだ。
「パン!」
スタートの号砲が、乾いた快晴の荒川の空に響き渡る。
いよいよだ。
前半は、5分から5分10秒ペース。
後半は、4分50秒から5分ペース。
最後の5kmは、残った脚を使い切る。
この作戦。
■~5km:26分35秒
スタートの渋滞で、思うように走れない。
が、まぁ許容範囲。
すげー遅いランナーにイラつきを覚えてしまったことも、今回の敗因の一つなのかもしれない。
■~10km:25分22秒
■~15km:25分10秒
■~20km:25分10秒
この区間はほぼ完璧。
15kmを過ぎたあたりから、心拍数が上がり始めて140程度の数字をたたき始めた。
心拍数の高さに、少し不安になる。
■~25km:25分20秒
折り返しで、前方からスタートした「イケメンマダムキラー」とすれ違う。
ハイタッチを交わす。
およそ800m前方を走っていることが分かった。
その差、およそ4分。
思った以上に前方にいることに、動揺を隠せなかった。
俺が想定のペースを刻んでも、「イケメンマダムキラー」が崩れてくれなければ、勝つことは難しそうだ。
少しペースを上げようと、踏み込みを強くする。
が、なかなかペースが上がらない。
■~30km:26分37秒
27㎞あたりから、急に脚が重くなる。
その時のラップ、5分37秒。
このラップを見たとき、俺は「ダメだ…」と思ってしまった。
そのあとは、フルマラソンを走ったことがある方なら、1度は経験があるだろう、地獄のランニング。
■~35km:27分59秒
5分30秒ペースを維持できなくなってきた。
脚は痛いし、なんだか腰も痛くなってきた。
この時点で、サブ3.5の達成はほぼ不可能に。
「次の給水までは走り切る。」
というショボい目標に切り替わる。
■~40km:29分10秒
最後の5kmは、残った脚を使い切る作戦。
出し切った1kmのラップは、5分34秒。
その1kmで脚を使い切った結果、次の1kmのラップは、6分5秒。
「もう、歩こうよ。」と俺。
「いや、歩いたら、ブログで報告できねーよ。」と俺。
「ブログで報告するためには、走り続けなければ!」
もはや、何のためにマラソンを走っているのか、良く分からない。
■~ゴール:13分15秒
残り2.195kmは、気力。
これが今シーズンラスト。
もうどうなってもいい。
ペースは5分40秒程度。
走る。
ただひたすらに。
周りの音が消える。
どうしてだろう。
涙が出てくる。
そして、ゴール。
3時間44分39秒。
目標からは程遠い。
現実を知る俺。
周囲の音が聞こえてくる。
終わったのだ。
■レース後
荷物を受け取り、親父たちの待ち合わせ場所へ。
先にゴールしたと思われる「イケメンマダムキラー」が着替中。
「イケメン」のタイムは、3時間36分40秒。
その後帰ってきた「筋肉マッチョ」のタイムは、4時間17分40秒。
2人ともPBを更新していた。
「筋肉マッチョ」は、レース中に2回も爆弾投下したのに、PB更新。
これだけの短時間で2回も投下できるとは…
神奈川マラソンでは、ほぼ同タイムだった「イケメン」とのタイム差は8分。
完敗だ。
「お疲れ。座りなよ。」とおもむろに自分のシューズバックを敷いてくれる「イケメン」。
優しさでも完敗。
顔でも負け、タイムでも負け、優しさでも負け。
俺の今の実力を思い知った、貴重なレースになった。
「イケメン」によると、PBを7分も更新できたのは、インターバル走を練習に取り入れたからだという。
こっそり、俺のブログを読んで勉強したとのこと。
俺は、敵に塩を送っていたのか…
「筋肉マッチョ」によると、「イケメン」と俺を待たせちゃ悪いと強く思った結果、爆弾を2回も投下したにも関わらず、PBを更新できたとのこと。
俺が速くなることで、周りも速くなる。
今回のレース、面白く記事を書きたかったが、あまりにも見せ場がなく、淡白なエントリーになってしまった。
が、気持ちはとても晴れやかだ。
不思議なことに悔しさがない。
自分の実力を知り、みんながPB更新できた。
うん。
良かったな、このレースを走れて。
ありがとう、板橋シティマラソン。
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