3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「演出」の大切さに気付いた一日。

金曜日のことだ。

PTA会長として、

「横浜市PTA連絡協議会の総会」

に参加する予定があって、午後、休みを取っていた。


ところが、「まん防」の延長にともない、集合型の総会は中止となり、

「書面総会」

に変更になった。


この「総会」っていうのは、

昨年度の活動実績、会計報告

今年度の活動予定、会計予定

などを読み上げて、承認・不承認の採決を取る、みたいな会なんだけども。



正直、この「総会」自体は、全然面白くなくて。

その場でお会いする皆様との雑談にこそ、意味があるものなんだと感じている。



このコロナ禍になり、わざわざ集まらずに、「書面総会」という、

送られてきた書面を読んで、

承認・不承認にチェックを入れて、Webで回答する、

みたいな形が横行している。



だから、さらに、全く面白さがなくて。

「ただただ煩わしいだけ」になっている。



この総会のための資料作成には、大変な労力がかかっているというのに、「総会」が大して面白くないのだ。

そして、煩わしいだけになってしまっている気がする。



自分としては、せっかくPTA会長をやっているのだから、

「大して面白くないことを理由に集まって、その場で雑談して楽しくなれる」

と、勝手に想像している、これまでの集合型の総会に参加してみたい。



ただでさえ煩わしい「PTA会長」という立場が、このコロナ禍のおかげで、新しく対面でお会いできる機会がなくなり、

ただただ煩わしいだけの立場になっている気がする。

くそムカつく、コロナ。




いや、そんなことはどうでも良いんだけど。。。




この金曜日、せっかく取っておいたお休みを、その総会が中止になったからキャンセルするのが、もったいなくて。


結局、なんにも予定はなかったけど、仕事を休んだ。


「もうワイドショーは見ない」

と豪語して数日後。


俺は、キリン一番搾りを片手に、午後の超絶ワイドショーである「ミヤネ屋」を見ていた。



そこに出演していた「水色の服を着たおばさん」の発言に、

「なんだ、この普通のおばさん的な発言は」

とか、言ったりして、1人イライラを募らせては、一番搾りが、あれよあれよという間になくなっていった。



腹痛のため学校を休んでいた桜子は、

俺の「ラーメン食べに行こうよ。」の誘いを、一刀両断で断り、

その後、遅めの昼飯を俺の横で、静かに食べていた。



で、しばらくすると、将棋の藤井聡太棋聖と渡辺明王将の棋聖戦第2戦のコーナーになった。

藤井聡太棋聖が先勝し、1-0で迎えた第2戦。

ミヤネ屋には、藤井聡太棋聖の師匠である杉本昌隆八段が出演。

現状の局面の解説をして下さるも、さして時間がさかれることはなく、良く分からず、イマイチ。


だが、その後の、

「藤井聡太棋聖の勝負メシを杉本昌隆八段が予想する」

というコーナーには、多くの時間がさかれていた。


「藤井聡太棋聖が、棋聖戦第2戦の昼飯に『寿司を食った』という事実」

を伝えるだけなのだが。


その事実を伝えたところで、「ふーん」案件、であるのだが。


ここに、ミヤネ屋独特の「演出」を足し合わせて、えらい面白いコーナーになっていた。



まず、

「これまで、杉本昌隆八段が『勝負メシ』の予想を当てた日は、藤井聡太棋聖が、敗北している」

という演出。

これが、ガチのマジなのか、それとも操作された演出なのかは不明。

ガチのマジだとしたら、相当にワクワクする案件だ。



次に、

「ヒント」

として流された将棋の打ち方に関する藤井聡太棋聖のインタビュー動画。

「私は『定跡派」ではなくて、『力戦派』なので、、、、」

みたいな、藤井聡太棋聖の発言。

「力戦派」とは、定跡派の反対語のようで、定跡とは違う打ち手をすることが多い、という意味のようだ。


この「力戦派」という真新しい言葉からして、興味をそそる。



そして、

番組スタッフから杉本昌隆八段に手渡された、これまでの藤井聡太棋聖の「勝負メシ」の推移のフリップ。

「豚しゃぶ」

の回数が多いことが分かる情報。



これらの情報を総合して検討した杉本昌隆八段は、

・淡路島で開催されている

・淡路島は「たまねぎ」が名産

・藤井聡太棋聖は「豚肉好き」

・前回は「豚しゃぶ」を食べていて、「力戦派」だから「豚しゃぶアゲイン」はない

などの推論を展開し、


かなりの自信があると、


「カツ丼」


と回答した。



まぁ、その予想は、間違っていたんだけども。



「藤井聡太棋聖が、棋聖戦第2戦の昼飯に『寿司を食った』という事実」



も、伝え方、とらえ方しだいで、いかようにも面白く感じ取れる。



だから。


日々のなんてこともないエトセトラも、そこに華を添えて。


自らおもしろおかしく演出し。


日々を、よりいっそう実りあるものにしていきたいな、なんて思った。



そう言った意味では。

「ブログ」ってやつは、

「大したことではないことを面白く表現しようと努力している」

という節もあり。

これは、自分の日々を、単調な日々を、なんだかおもしろくおかしい日々に換えてくれるツールなのかもしれない、

なんてことも思った。



さてと。
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