6月25日の金曜日。
同じ担当のみなさんが、7月で異動する3名の送別会を開催してくださった。
なお、俺は、その3名の中の一人だった。
「送別される」という立場は、実に10年ぶりで。
ここ1年半、すべての会社の飲み会がオンラインに変更になってから。
一度も参加していなかったという自分が。
送別される立場だとしても。
「参加しても良いのだろうか」と。
そんな葛藤を持ちながらの参加だった。
これまで、オンライン飲み会の経験は、かなり多いと自負しているものの。
やはり、「オンライン飲み会を盛り上げる難しさ」十分理解している自分としては。
「俺が盛り上げなければいけない」
みたいな変な気負いがありながらの参加だった。
~~~~~~
司会進行は、「新入社員の黒縁メガネボーイ」だ。
緊張したり、あたふたすると、両眉毛を両手で触るクセがある。
何度も何度も眉毛を触っている、「新入社員の黒縁メガネボーイ」。
なんか、送別会自体が、ふわふわした感じで進んでいく。
冒頭で、異動する3名からの一言ということで、2番目にお話させていただいた。
3人の中で、今の部署に最も長い年月いた自分。
「では、全力さん、一言お願いします。」
と、、、
話始めると、色々なことが思い出される。
あぁ、そういえば、あんなことがあったな、、、
こんなこともあったね、、、
と、頭の中をよぎりながら、言葉にすることを選ぶ。
この10年。
自分にとっての一番の思い出は、やはり、
「オタサーの華の元カレ」
と過ごした時間だったような気がする。
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実は、この送別会のある日の昼に、
「オタサーの華の元カレ」
から、LINEに連絡があったのだ。
「全力さん、異動しちゃうんですか?」
と。
「今の仕事から離れちゃったら、一緒に仕事できないじゃないですか!」
と。
いやいや、大丈夫。
俺、これまでの仕事と関わるから。
と、言っておいた。
「オタサーの華の元カレ」は、
「最近、自分は、ちょっと大人になってしまったかもしれません」
とか、言っていた。
そうだよ。
仕事で揉まれながら、人は少しずつ成長していくんだよね。
「オタサーの華の元カレ」は、実は、彼女がうちの会社の女性で。
その彼女から、俺の異動を教えてもらったようだった。
「オタサーの華の元カレ」が、うちの会社を辞めてから、2年経っても、なお。
俺のことを気にしてくれている彼に、幸あれ。
また、一緒に仕事しようぜ。
~~~~~~
この場のオンライン送別会の席の自分の挨拶で、今はいない「オタサーの華の元カレ」の話をするわけにいかないので。
ぜんぜん違う思い出深い場面を話するも、頭の中に「オタサーの華の元カレ」とのエピソードが色濃く思い出されて。
うっすら目頭が熱くなる。
オンライン送別会は、15名程度の参加者だった。
相変わらず、「新入社員の黒縁メガネボーイ」の司会がへたっぴ過ぎるので、フォローをしながらの進行。
これまで、俺が参加していなかったときのこの担当でのオンライン飲み会のヤバさを想像すると、股間に汗をかいてしまう。
そして、そのヤバい空気感が漂うところを払しょくしようとしたからなのか。
突如、可愛い後輩君が話し始めた。
「自分が入社して半年くらいの頃の話、寄せ書きにも書いたんですけど、、、」
と。
「自分が全体の打合せの中で、すごく叱られたことがあったじゃないですか。」
「その打合せが終わった直後に、全力さんから電話もらったんですよね。」
「『ちょっと1階まで降りてこれる?』って。」
「で、その後、カフェに連れて行ってもらって、コーヒーおごってもらって、1時間くらい話聞いてもらったんですよ。」
「で、『お前の責任じゃないから、変に落ち込む必要ないからね。』って言ってくれたんす。」
って。
その話、覚えていてくれたんだな。
「自分は、『こんな先輩になりたいな』ってすごく思ったんです。」
「あの時の全力さんとのことがなかったら、今の自分はないと思っています。」
とまで、言ってくれた。
それを聞いたら。
ここまで40数年間生きてきた経験から得られた今のパーソナリティに、
間違いはない。
とか思いながら、そんなエピソードを、お酒が入っている席で話してくれた後輩君の想いに。
胸が熱くなってしまって。
しばらく、薄っすら涙が止まらなかった。
~~~~~~
この部署に異動して3年後の、7年前に、今の担当の発足メンバーとして、アサインされて。
最初は、5人しかいなかった担当だったのに。
今は、20名を超える担当にまで成長した。
その担当を離れる寂しさと。
この部署にいた10年間の様々なエピソードを思い出すと。
1人でビールを飲んでいても。
薄っすら涙を流している自分がいる。
ここまで、自分を育ててくれて、本当にありがとうございました。
さてと。
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