3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「うんきおばちゃん」。

「家の風通しが良くないと『運気』が下がっちゃうから。。。」

と、おもむろに奥さんが言った。


「え?」


そう言えば、最近、週末になるとゴミ袋が玄関に置いてあり、月曜日の燃えるゴミに出されていた。


どうやらうちの奥さんは、YouTubeの動画を見て、

「断捨離」

に目覚めたようだ。



~~~~~



引っ越した当初から、大きなタンスが置いてある部屋があった。

奥さんの成人式のときの着物とか、結婚式のときのウェディングドレスとか、そんなものが入っているタンス。


娘たちの成長とともに、その部屋は娘たちの部屋になった。


ある日、次女の楓子が、

「このタンス、邪魔だからどこかの部屋に移してほしい」

と言った。


これまでも何度か楓子のそんな感じの要望はあったのだが、特に対応していなかった。


でも、


「運気」

という言葉に毒されている今の奥さんは、


家の運気向上のために

「片付けること」

に快感を覚え始めている今の奥さんは、


タンスの中身を断捨離し、タンスの移動を試みることにしたようだった。



以降、クローゼットの中身も断捨離し始め、

家の廊下には、ゴミ袋の山ができあがった。



「ほら、風通しが良くないと、家の運気が下がっちゃうからね。」

口を開けたかと思うと、そんな言葉が出てくるようになった奥さんは、

うちの家族から、

「運気おばちゃん」

と呼ばれるようになった。



「運気向上プロジェクト」は、俺の部屋にまで及ぶようになった。


そして、奥さんだけだった「運気おばちゃん」は、長女の桜子にも伝染した。


「パパの部屋のあの雑誌たち、捨てても良いよね?」


と、桜子。



いやいや。

今は走ってないけどさ。

あの雑誌たちは、今でもときどき読んでいるんだぜ。



「そうなの?

『1年使ってなかったら、一生使わない』

って言うんだから、1年使ったかどうかチェックするからね。」


と、運気ガールズ。




月曜日。

在宅勤務で、俺の部屋に入ると、

いつもと違う俺の部屋に、

俺は、一瞬たじろいだ。



俺の部屋には、ダンボールが積みあがっていたのだ。



おいおい。

と思い、リビングに行って、

「俺の部屋、すごいことになっているんだけど。。」

と聞くと、

「クローゼットの中にあった、パパのもの、全部パパの部屋に置いておいたんだよ」

と。




俺の部屋、ゴミ屋敷ばりに風通しが悪くなったじゃねーか。



パパの運気は下がってもOKということのようだな。




さてと。
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