8月末からバドミントンサークルが、コロナのせいで中止になって、1か月。
仕事は多忙を極め、週末は料理を極め。
おなかは、みるみるうちにどんどんポッコリしていった。
「これも、大人の貫禄。」
そう思えるようにもなってきた気がする。
10月に入り、バドミントンサークルが再開になった。
ただ、運動会の準備とか、衆院選とかで中止になる週もあるため、10月は2回ポッキリの開催。
で、10月初旬以来、2週間ぶりのバドミントンサークル。
やっぱり、運動すると、気分が晴れる。
だが。
楓子は、日曜日に塾に行くようになってしまって、寂しく独りぼっちで参加だ。
楓子と一緒じゃないことが、これほど寂しいとは。。
昨年の春に、楓子が小脳炎になって以降、どうしても楓子のことが気になって。
突如、あの日のことを思い出したりして、動悸が激しくなって、眠れないことがある。
どうしても眠れずに、夜中2時に楓子の寝顔を見て、安心して、そこから3時間寝る。
みたいな日もある。
自分よりも楓子。
その想いが強い。
自分よりも、楓子、桜子、璃子、そして奥さん。
そんな想いが強い。
自分は、これまで十分楽しい想いをしてきたから、自分のことは置いておいて、自分の周りの大事な人が楽しくなれるように過ごしたい。
とか、しばらくは超絶自慰行為を炸裂させて生きていきたい。
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2週間ぶりのバドミントン。
小学校の体育館に到着して、靴を履いていると、
「『すいません』が口癖の刈上げママ」
が、話しかけてきた。
「デンマークオープン見ていますか?」
デンマークオープンは、1週間ほど前に始まった、バドミントンの世界大会だ。
今回は特に日本人選手が活躍していて、非常に見ごたえのある試合が多い。
男子シングルス、桃田選手。
女子シングルス、山口選手。
男子ダブルス、保木選手/小林選手。
ミックスダブルス、渡辺選手、東野選手。
と、女子ダブルス以外は、日本人選手が決勝まで進んでいる。
今日の夜、それぞれ決勝戦が始まる。
「見てますよ!日本人選手、すごく活躍してますよね。」
「そうなんですよ。昨晩も遅くまで試合見てて、興奮しちゃって眠れませんでした。」
「分かりますよ。すっごい見ごたえありますもんね。」
「桃田君の決勝、アクセルセンですもんね。オリンピックの金メダルの。」
とか、話をした。
1年ほど前まで、ズブの素人だった自分が、ここまでバドミントンに詳しくなっていることに、ちょっと嬉しくなった。
そして、「『すいません』が口癖の刈上げママ」は、別の話題をふってきた。
「それにしても、毎回毎回、どんどんバドミントン、上達していてうらやましいです。」
「私、全然上達できなくて。。」
「どうすれば上達できますかね?」
と。
俺、そんなことを聞かれるほど、上手くなったのだろうか、と疑問を持ちつつも。
「たぶん、一番大事なのは、『脚』だと思います。」
「『脚』を使って、シャトルに回り込めれば、体勢を整えて打てますから。」
とか、ちょっと偉そうなことを言ってしまった。
したらば、
「やっぱり、脚は大事ですよね。でも、私、膝が悪くて、思いきり動けないんです。」
「変形性なんとかってやつみたいで。」
「筋肉を付けなさいと医者には言われてるんですが、どうしても怖くて、最後の1歩を踏み込めないんです。」
と。
膝、ですか。。。
思えば、自分もマラソンをやっていた頃、膝の痛みには相当に悩まされた。
当時、色々対処法について調べていたはずなんだが。
あまり適切なアドバイスをできなくて。
申し訳ない気持ちになった。
「脚を動かせないならば、手首の強化が有効だと思います。」
「体勢が整っていなくても、手首で強い返球ができれば、試合になります。」
と言いたかったのだけど、なんか偉そうすぎるので、言葉が口から出てこなかった。
試合が始まって、何試合かこなすも。
ポッコリでたお腹と、なまった脚のせいで、動きにあまりキレがなく。
対戦相手に上手な方がいらっしゃると、自分は無力で。
イマイチ過ぎる自分に嫌気がさした。
来週は衆院選でバドミントンサークルはないけれど。
ちゃんと本気出していこう。
バドミントン、もっとうまくなりたい。
さてと。
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