3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

ゾンビのような色彩。

新しく参加し始めたバドミントンサークル、2回目。

この日は、他の参加者と、休憩中に色々とお話させていただけた。


お1人は、小学生のお子さんがいらっしゃるパパさん。

もうお1人は、最近、色々なサークルに顔を出すようになったと言う若手の男性。


だいぶ話も弾み、仲良くなれたなぁ、という感触は持てた。


ただ、だいぶお話させていただいたものの、サークル終了後に、

「すいませんが、靴、脱がしてもらえませんか?」

とは、さすがに聞けなかった。




~~~~~




この日、2回目の参加ということもあり、初回に比べると緊張は少なかったと思う。

土曜日の18時めがけて、自宅から徒歩20分のサークルが開催される小学校に向かう。



この小学校の体育館は、グラウンドと隣り合っており、

ここ最近のコロナのせいか、

体育館の床が妙に砂っぽいのが特徴だ。



おそらく、普段、体育館の窓を開け放っているのだろう。



なので、バドミントンシューズを履いていても、床が滑る。

まじで滑るのだ。



このサークルは、

1.各自ストレッチとか準備運動

2.適当にペアになり、基礎打ち

3.18時半過ぎくらいからランダムで組み合わせたダブルスの試合

4.20時45分くらいまで試合をして、片付け

5.適当に解散

という流れだ。



自分がこれまで参加していたサークルと、基本的には同じ流れ。



基礎打ちのためのペアへのお声がけ、が最大の緊張ポイントなのだが、

この日は難なくクリア。

というか、ボーっとしていた自分に声をかけて下さった方がいた。



幸先が良かった。



もしかして、ここで気の緩みが出てしまったのかもしれない。



最初のダブルスの試合。

前に落とされたシャトルを、全力で取りに行って、バランスを崩したときについた左手。

想像以上に、砂の影響で滑り、バランスを崩した。

そのときついた左手が、「ぐはっ!」となった。


その時は、必死だったので気付かなかったのだが、

その直後のサーブを打つときに、

結構痛い

ことに気付いた。


「こいつは、親指を突き指してしまったかもしれない。」

そう思った。


そして、

その後、ダブルスの試合を続けているうちに、みるみる痛みはひどくなっていき。


30分ほど過ぎた頃には、サーブを打つ度に、シャトルを持つ左手に激痛が走るようになる。



「こいつは、骨、いってしまったかもしれん。」



そんくらいの痛みだった。



そして、20時45分頃、試合の時間が終了し、片付けとお着換え。



汗だくのTシャツを脱ぐのも一苦労。


Tシャツは、なんとか着替えたのだが。



どうしても靴が脱げなかった。

左手が痛すぎて、どうしてもバドミントンシューズが脱げないのだ。




この日、仲良くお話をさせていただいたお2人を見る。


お2人とも、一緒に来ていたお友達と談笑されている。


その会話に入ってみたりして、様子を伺う。


「すいませんが、靴、脱がしてもらえませんか?」

を繰り出すタイミングを伺う。

渾身のこの文章を繰り出すタイミングを。



そして、俺は、2つの選択肢に迫られることになる。


①渾身のこの文章を繰り出し、シューズを脱がせてもらって、履いてきたサンダルで帰路につく

②履いてきたサンダルをカバンに入れ、バドミントンシューズで帰路につく


この2択だ。


③何とか自分でシューズを脱ぎ、いつも通り、帰路につく


という選択は、左手のあまりの痛さに、選択肢から除外されていた。



俺は、②の選択肢を選んだ。


なるべく、参加していた皆さんに見られないように、

いけないことをしているような気持ちで、

バドミントンシューズを履いたまま、砂のグラウンドを歩き、学校を出て、家に向かった。

左手の猛烈な痛みと、得も言われぬ喪失感と共に。



帰宅途中。

バドミントンシューズでこれ以上、屋外を歩きたくなくなり、奥さんに電話して、車で迎えにきてもらった。




~~~~~~




家に帰って、シューズを脱がしてもらい。

右手一本でシャワーを浴び。

シャワー後に、タオルで拭いてもらい。

着替えを手伝ってもらい。

改めて左手を見てみる。



左手の親指の付け根付近が、恐ろしく腫れている。


もちろん、猛烈に痛い。




アイスノンで、患部を冷やしながら、

「いかん、俺、明日のバドミントン行けないかもしれん。」

と思いながらも。




それ以上に気にしていたことがあった。




仕事でキーボードを打てるのだろうか。

ご飯のときに、お茶碗を持てるのだろうか。

爪が長くなっているけど、右手の爪、切れないじゃないか。

とか、気にはなったが。



もっともっと重要なことを、ずーっと考えていた。

出張のための切符を買うにあたって、俺は、財布のジッパーを開けられないかもしれない。

今週末の飲み会のとき、左手でビールジョッキを持てないかもしれない。

この2点。



この2点は、どうしようもなく、気になり。


この日、痛みもあってか、しばらく眠れなかった。




~~~~~~




それから数日経ち。


俺は、キーボードを打ちながら、ブログを書けている。



缶ビールであれば、左手で持てるようになるまで復活した。



今朝から、お茶碗も左手で持てるようになった。



財布のジッパーを開け、出張のための切符も購入できた。



だいぶ、普通に生活できるようになってきた。



ただ、今の俺の左手は、

紫色とピンクと黒と肌色が入り混じる、ゾンビを彷彿とさせる色彩を帯びている。



なんとか、ゾンビじゃない感じで、この金曜日を迎えたい。



たのむよ、俺!





さてと。
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