7月に入って、俺が以前まで所属していた担当に、新たな協働者の方が参加されるとのことで、
その歓迎会にお呼ばれした。
主賓である新たな協働者の方は女性。
なので、さっそく「参加」に〇をつけた。
歓迎会の前日。
「どれどれ?」
と、参加される方を確認してみると。
多くの方が、
「仕事の都合がつかず、欠席とさせてください。」
的なメッセージとともに欠席にチェックをしており。
主賓+2名の女性+俺。
と、全参加者4名。
うち、男子、俺のみ。
という状態だった。
女性3名は、30歳もいっていないくらいの若い方々でして。
齢40をゆうにオーバーしている中年一人と、若い女子3人の飲み会となると。
「エロいおっさんが女子たちに『奢るから』と声をかけて成立した飲み会」
のような感じになるじゃねーかっ!!
と、だいぶ心穏やかではなかった。
~~~~~
だがしかし、当日になって、もうお1人の同年代の男性社員が参加に〇を付けており。
だいぶ安堵し、歓迎会の会場に向かった。
主賓の方以外の3名とは、これまでも何度か一緒に飲ませて頂いており、自分の中ではだいぶ気心が知れた仲だ。
「見た目だけでなく内面も出家している坊主頭」
は、非常に人が好く、その人の好さ故に、仕事を抱え込み、常にハードワークで。
そこで溜まったうっぷんをお酒の席で共に吐き出したりしている。
「純朴無垢という言葉がよく似合う色白女子」
は、こちらも非常に人が好く、職場でたまにお会いすると、
「『坊主頭さん』が相当溜まっているみたいなので、全力さん、飲みに誘ってあげてください」
と、いつも「坊主頭」のことを心配されている。
ご自身も新たな仕事を請け負うようになり、いっぱいいっぱいなはずなのに。
「私の仕事のモチベーションは『坊主頭さん』をサポートすることです!」
とまでおっしゃる。
「坊主頭」、愛されておるな。
「色黒ヤンキー美女だが実は内面も美女」
は、この3連休で「海に行っていた」とのことで、健康的な日焼けをしており、
「色白女子」と並ぶと、まさに「オセロ状態」。
「色黒ヤンキー美女」との出会いは、自分がこの部署に異動になった1年ほど前だった。
エレベーターに乗り込んできたオーラのある感じの女性が、スマホをいじりながら、ある社員のことを呼び捨てにし、超絶文句を言っていたのだ。
その当時の印象が強烈過ぎて、「ヤンキー」な感じがするのだが、
周りの状況を見て、ナチュラルにフォローする仕事っぷりは、内面も美女と言わざるを得ない。
気ごころ知れた3人と主賓の女子とのお酒の席。
まぁ、楽しいっすよね。
歓迎会の最初のうちは、主賓の方への月並みな質問から始まった。
「前職は?」
「出身は?」
「血液型は?」
などなど。
そして、担当のメンバーの方について話をしたり、ちょいちょいプライベートに踏み込んだ質問をしてみたり。
で、何となく見えてきた人柄。
「人懐っこいゴーイングマイウェイ天然娘」
と言ったところだろうか。
トークの節々で、意表を突く返しを見せてくる。
たまに人の話を全然聞いていない。
世知辛い今の時代、大事にしなければならない「天然娘」と言えるだろう。
どうやら、
「色白女子」「色黒ヤンキー美女」「天然娘」、
揃いも揃って「AB型」とのことで、
トークがカオスになりがちなのも頷けた。
まぁ盛り上がる盛り上がる。
「坊主頭」と「中年」は、ただただAB型トークに圧倒されていた。
~~~~~
で、お酒も入って中盤頃から、主賓である「天然娘」の旦那様の話になり。
「あれは、アル中です。」
「まだ終電があるのに、『酔っ払い過ぎて、もう俺は電車に乗れない』と言って、1時間タクシー探して東京駅からタクシーで帰ってきた。」
「あれは、ニートです。」
「2年くらい前に、やりたいことがあるからって、突然会社を辞めちゃって。今はフリーターみたいな仕事してます。」
てな話をし始めた。
「やりたいことがあるから会社辞めるって、相当すごい意志ですね。」
「会社辞めてどんなことしているんですか?」
と聞いてみると。
「ランニングでYoutuberやってるんです。」
と。
「ふわっ!?」
「もしかしたら、その方、知ってる方かもしれません。」
「と言っても、こちらが一方的に知っているだけですが。」
ランニング系Youtuberとして、とっさに思い浮かんだのはお2人。
たなーさん
まるおさん
そして、「天然娘」は「まるお製作所RC」の部長の奥様であることが分かった。
自分があまり走らなくなった2年くらい前から、徐々に徐々に活動があらわになってきたような記憶がある。
市民ランナーとして、2時間16分台のマラソンベストを持っていらっしゃるスーパーランナー。
「お」の文字を囲んだトレードマークのTシャツを着たランニングクラブのメンバーの皆さんが、各所で練習会をされているのを知っていた。
「このTシャツ、我が『親じ会』のTシャツと似てるな」と思っていた。
しかし、すげーところで繋がるものだ。
勢いあまって、俺が「横浜の全力中年」であることを公開してしまったじゃないか。
そして、「天然娘」に聞いた話によると、
旦那さんは「まるおさん」ではないらしい。
あくまで「まるお製作所RCの部長」だと。
「『まるお』は、「天然娘」のあだ名なんだ」と。
なんかいい話じゃないですか。
一念発起して、会社を辞めて、立ち上げたランニングクラブの冠に、奥様のあだ名を付けるなんて。
粋すぎて、自分には到底マネできない偉業だと思った。
なぜ「まるお」なのかについても説明をして下さっていた。
※酔っぱらっていたから正確じゃないかもしれんが
もともと、ラグビーの五郎丸選手をもじって、
「〇〇丸」(〇〇は「天然娘」の名前)
↓
「〇〇丸子」
↓
「丸子」
↓
「まるお」
と変化を遂げて、「まるお」とのあだ名になったらしい。
なお、「天然娘」も健康のためのジョグは日課としているし、
まるおカップには必ず参加していると。
ちなみに「天然娘」は、まるお製作所RCの社長で。
部長は超絶速いけども、まるお製作所RCは、もっともっと広い多くのランナーに参加してもらいたいと。
てな感じで、ランニング界と思わぬタイミングで再びつながった、歓迎会。
あまりの興奮に。
ただの中年になり下がっていた横浜の中年も、その週末に久々にジョグってしまったわけで。
あまりに久しぶり過ぎて、ガーミンの使い方を忘れていたわけで。
世の中、狭いっすね。
さてと。
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