この前の2月から3月にかけて。
長女の桜子(現大学1年生)、
次女の楓子(現高校1年生)、
三女の璃子(現中学1年生)、
の3人娘が同時に受験をする、
という、親としての一大イベントがあった。
昨年の12月の中旬から、娘たちの受験が終わるまでの約3か月は、俺も外で飲むことを完全に絶った。
この1年間は、
3人とも塾に通い、
もうれつに参考書や問題集を買いまくり、
受験費用の高さにおののき、
入学金と学費の高さに時代の流れを感じ、
と、同時に家の給湯器が壊れ、
と、同時に洗濯機が壊れ、
さらに家のピンポーンが壊れ、、、
合格した後は、家族みんなで奮発国内旅行に行き、
2月のクレジットカードの請求額が100万円を超えていたという。
2025年4月の家の合計資産額は、トランプ関税ショックも重なり、2025年1月からマイナス500万円になっていた。
お金の話は本題ではないが、
この1年は、お金がドリドリ減っていき、戦慄を覚えた。
この1年を振り返ると、娘たちの受験を通して、我が家の総合力がテストされていた気すらしてくる。
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ゴールデンウィークになり、
3人それぞれ、学校生活も落ち着いてきた。
長女の桜子は、高校時代の友達と遊んだり、大学で新しくできた友達の話をしてくれたり、
かなり大学生活をエンジョイし始めている感じだった。
駒沢で行われていた「餃子フェス」でテレビ局にインタビューされて、しっかり放送されたりもした。
「肉汁がすごくてめっちゃおいしかったです」
という、テレビ局が欲しくてたまらないコメントをしっかりするあたり、我が子ながら、したたかさを持っていると思った。
だのに、だ。
なぜ、だ。
歯を食いしばる方向に行くんだ、桜子よ。
朝のニュースに桜子が映ったことで、全力家が、祭り的雰囲気で盛り上がっている最中。
桜子は、こんなものを作っていたのだ。
題して、
「仮面浪人の日常」
桜子は、
大学に通い、しっかり単位を取りながら、来年の受験でほかの大学の合格を目指す、
いわゆる「仮面浪人」をすることを心に決めたと言う。
「が、、、学費は?もう払ってしまった学費は?」
という想いと共に、
「俺は、父親として、どう桜子にアドバイスすればいいのだろう。」
と、500万円減った資産額と共に、悩みの種がまたひとつ増えたところだった。
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桜子は、第一志望の大学には合格できなかった。
2月の終わりころの、第一志望の大学の合格発表の日。
不合格であることが分かり。
その後、義理の父から桜子へ電話があった。
「でも、〇〇大学はすごい学校だよ。それに、学歴なんか結局なんも関係ないんだ。」
つい先日、桜子は、俺の両親の家に泊まりに行き、仮面浪人をすることは特に話に出していなかったのだが、
そんな中、俺の父にこう言われたそうだ。
「学歴なんか関係ない。」
俺の父は、俺が小学生のころから、
「大学は絶対に行け。東大か、早稲田か、慶應だ。」
と言っていたのに。
お義父さん、お父さんは、口を揃えて、
「学歴は関係ない。」
と言うのだ。
桜子に仮面浪人をする理由を聞くと、
・同じ高校の自分よりも成績が良くなかった友達が、自分よりも偏差値の高い大学に行けていることが悔しいから
・第一志望だった大学の採点結果が来て、あとほんの少しで合格できていたことが分かり、心につっかえているから
・大学の同級生が、「俺、推薦で受かったし」とか「私、AOなんだ~」とかわざわざ言ってきて、そんな子たちに限って、チャラついているのがムカつくから
という3つが大きな理由のようだ。
分かるよ、気持ちは。
でもね、どこの大学に行ったとしても、少なからずそんな想いは抱くものなんだよ。
いや、そんな想いを抱かなくて済むのは、
東大に軽く合格し、大学はただの通過点だと理解し、浮かれることなく自分のやるべきことを持てている人だったり、
大学に合格することすら目標としておらず、その先のもっと先の目標を見据えて、今やるべきことをやれている人だったり、
そんなところなんじゃないかな。
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「学歴は必要なのか?」
そんな、使い古されていながらも、未だに答えが出ていない命題がある。
この命題には、決定的な欠陥がある。
「学歴は、○○にとって必要なのか?」
の「〇〇」が抜け落ちていて、質問された人それぞれで補完される「〇〇」が異なる点だ。
「トンカチは必要か?」
と聞かれたとき、
ピアニストを目指している人にとっては、その必要性は低いだろうが、
大工として仕事をしている人にとっては、必要なツールの一つだ。
「お金を稼ぐ」という観点では、お金を稼ぐ方法/役割をこちらの4つに分けることがある。
労働者
個人事業主
ビジネスオーナー
投資家
の4つだ。
金持ち父さんシリーズで有名なこちらの書籍で紹介されている。
この4つうち、労働者が実に90%程度だ。
この労働者の中では、
「どのような会社に入社するか」
で、稼げる量が変わり、
入社後は、
「何ができるのか?」
「誰が評価してくれるのか?」
「会社の業績や、世界や国内の経済状況はどうか?」
などの自分でコントロールできない要素も加わって、稼げる量のいくばくかが変化するが。
おおよそ、
「どの会社に入社するか」
が年収を決める大きな要素になっている点は、
今の時代も否定はできないと思っている。
どの会社に入社できるか?
を決めるのは、その会社の人事担当であり、
年収の高い企業の人事担当の判断基準の一つに、
「学歴」
が含まれていることは間違いないだろう。
なので、
「労働者として生きていくにあたって、学歴は必要か?」
という命題に対しては、
回答は、俺ならば、
「YES」
だ。
ちなみに、
「大学なんか行く必要はない。」
と断言しているホリエモンは、
「ビジネスオーナー」や「投資家」の中でも、上澄み中の上澄みであり、
ホリエモンの言っていることは理解はできるものの、
その言葉を妄信してしまうのは、危険である可能性が高いと思っている。
だが、「労働者」である以上は、「お金を稼ぐ」という点においては、
いつまでたってもせいぜい小金持ちでしかなくて。
飛び抜けた存在にはなれないだろうと、俺は思っている。
だからこそ、俺みたいな弱小労働者は、株式に投資し、4つのうちの
「投資家」
もどき、になれるように、せっせとNISAの枠を埋めていっているのだ。
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では、「お金を稼ぐ」以外の指標としては、何があるのだろう。
「幸せに生きること」が最も大事な気はする。
「あなたは、幸せに生きるために学歴が必要だと思いますか?」
この質問をされたとき、あなたはどう答えますか?
俺は、、、
娘を3人育ていている俺は、、、
その命題に対して、明確な答えを持てるほど、経験をできてはいないと感じているが、、、
一つ言えることがあるとしたら、、、
「桜子よ、今は、自分がやりたいと思ったことに対しては、その全力を注いで生きてみるといいよ。」
だから、俺も、
ゴールデンウィークから、
桜子が受験のために勉強している科目である
「世界史」と「英語」の勉強を全力で始めてみた。
南北戦争のあたりは、そんじょそこらの受験生よりも語れる自信があるくらいには、
時間をかけていたりもする。
モンゴル帝国、アッバース朝など、世界史の過去問でだいたい出題されるキーワードもそれなりに網羅できてきたところだ。
今の俺にとって、学歴なんか、どうでも良くて。
君たちの想いに寄り添って、世界で一番そばにいることが、一番大事で。
それは、
お金を稼ぐことよりも、
俺自身が成功者ぽく生きることよりも、
俺の周りにある有象無象のどんなことよりも、一番大切にしたいことだと考えている。
だから、今は何も不安に思うことなく、君の想う道を、安心して突き進んで欲しい。
と、長いブログ記事になってしまったが。
何が言いたいかというと、
桜子の、この気の強さ、
もしかして、婚期を遠ざけるんじゃないかと…父親としては少しだけ心配だぞ、
ということだ。