「お前、貯金いくらあるの?」
先日、入社以来の腐れ縁の同僚3人で飲んでいた時の話だ。
同僚の一人が、子どもと奥さんをこっちに残して、新潟に単身赴任することになったのだが、
すげー寂しそうで。
単身赴任が、ものすごく嫌みたいなこと言ってたんすよね。
でも、お金がめっちゃあれば、嫌な異動ややりたくない仕事があったら、
断っちゃえるのになぁ、、、みたいな愚痴を言い合っていて。
「いくらあったら、そんな心の余裕を持った新たな人生のステージに上れるのだろうか。」
そんな話になり。
5000万円だろ。とか、
1億ないと無理だろ。とか、
いくらあっても仕事を辞めるのはキツくないか?とか。
「で、お前、いくら貯金あるの?」
と、聞かれ。
「貯金額の話はタブー」
とは良く言われるものの、
酔っぱらってて、気分も良かったりして、
「〇〇くらい。」
とウッカリ八兵衛的に口を滑らせてしまったところ。
「お前、すげーな。」
となり、現金がいくらか?株は?確定拠出年金は?保険は?ローンの残高は?みたいな細かい話になって、
「やっぱり、貯金額の話はタブー」
と感じたところだったのだが。。。
家に帰って翌日。
いったい、周りのサラリーマンたちはどのくらいの貯蓄額なのかを調べてみた。
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こちらが、2025年5月16日に公表された総務省統計局の最新の調査結果だ。
www.stat.go.jp
ここに、
「二人以上の勤労者世帯の貯蓄現在高階級別世帯分布」
があるのだが、まずは、こちらを見ていただきたい。
平均値:1579万円
中央値:947万円
これを見て、最初の感想。
「え?なんかみんなすごいいっぱい貯めてない?」
平均値は、超絶お金持ちが引き上げているので、実態に合っているのは、
中央値
の方なのだが。
(中央値は、1番から100番までならべたときに、ちょうど50番目にくる人の値。)
「それでも、多くね?」
さらに、
4000万円以上貯蓄がある方は、全体の9%もいらっしゃると。
24歳から働き始め、社会人24年目に突入した、齢47歳。
60歳まで働くとしたら、おおよそ社会人人生の2/3が終了したわけで。
毎年同じくらい貯蓄額が増えていくと仮定したら、
自分は上位33%くらいにいるのがそれっぽいということになりそうで、
となると、ちょうど平均の1400万~1600万の棒グラフの中にいそうだが。。。
「貯金額の話はタブー」
なので、俺の具体的な貯金額は書かないでおこう。。。
そして、さらに驚くべきグラフはこちらで。
「二人以上の勤労者世帯の負債現在高階級別世帯分布」
負債なしの世帯が、全体の44.9%もいらっしゃる、という事実。
思った以上に“借金ゼロ人生”を送ってる人が多いという現実にビビり倒す。
俺はというと、
「2043年」
「全力中年65歳」
という、彼方先の時代まで、住宅ローンを払い続ける予定なのに。。。
そして、「老後2000万円問題」の発端となった、
金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書
では、老後の生活資金の不足額は、1300万円から2000万円程度であると記載がある。
正確には、下記の通り。
P.21ですね。
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夫 65 歳以上、妻 60 歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ 20~30 年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で 1,300 万円~2,000 万円になる。
この金額はあくまで平均の不足額から導きだしたものであり、不足額は各々の収入・支出の状況やライフスタイル等によって大きく異なる。
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老後に突入する65歳、60歳の頃に、
「貯蓄額ー負債額 > 2000万円」
の方は、いったい、どのくらいいるのだろうか。
前述の貯蓄額と負債額のグラフから、なんとなくではあるが、20%もいないよね。
これから先の人生は、
「横浜の全力貯金中年」
として活動していくことを、ここに宣言したいと思った。