3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「スーパー内部」の小学校の同級生と飲んで、感じたこと。

「スーパー内部」

という言葉がある。



俺はその「スーパー内部」に分類されるのだが。

つい先日、小学校1年生から3年生の同級生7人での飲み会に参加させてもらった。



「スーパー内部」とググってもらえれば、自分がどこの小学校だったのかは一発で判明しそうだが。



国立の附属小学校で、

中学には、「内部生」が、試験をして上位70%くらいが進学し、

中学から、あらたな「外部生」が過酷な受験をクリアして入学し、

高校には、「内部生」が、試験をして上位70%くらいが進学し、

高校からは、共学でもっとも偏差値が高い受験組の「外部生」が過酷な受験をクリアして入学する、

という。


「スーパー内部」の人々は、高校を卒業するまでには、

中学入学、高校入学のタイミングで、世の中の勉強ができる人々と交わることで、

ソフトな挫折を味わいながら、高校を卒業することになる。



~~~~



そんなスーパーもスーパーである、1年生から3年生まで同じクラスだった7人で、飲むという会。


アメリカ人と結婚した女子で、現在ハワイ在住の子が、

日本に一時帰国するってことで、開催された。


クラスは40人のクラスだったのだが、どこで何をしているのかもさっぱり分からない人も多く。

集まったのは7人。



男子① ソフトウェア開発会社の個人事業主:めちゃ羽振りが良い

男子② 9個の会社を経営している経営者:もはや違う世界を生きている

男子③ 財務省のエリート官僚:英語、フランス語、スペイン語ペラペラ、ちょっと何を言っているのか分からないレベルのエッジナイフ

女子① 内科医:独身で、都内のマンションで悠々自適生活

女子② 医療関係従事:お化粧バキバキで、いつも綺麗な感じの比較的普通のママ

女子③ アンダーソン:ハワイから一時帰国のインターナショナルママ

男子④ いたって普通のサラリーマンA:横浜の全力中年

という。



みんなの近況を聞きながら、

自分の近況を話すことが辛くなってくる気もしながら。



PTA会長をやってのちょっとした苦悩、

町内会のお祭りの実行委員として、お祭りを盛り上げる意気込み、

ルービックキューブを40秒台で揃えられるようになり、自慢したいと思っていたこと、

3人娘が同時受験でお金がドリドリ減ったこと、

など、比較的お茶の間の皆さんが楽しんでいただけそうなトピックを提供したのだが、

この場では、ほぼほぼ響かず。


「この飲み会ではなるべく俺の存在を消しながら聞き役に徹しよう。」

と序盤の段階で思えたのだ。




だってね。

「来週からシンガポールに行くんだけど、どこか美味しいお店知ってる?」

とか

「うちの会社で作った月面探索ロボットがこの前、スペースX社のロケットに乗って月面着陸した。」

とか

「子どものインターナショナルスクールの学費が年間300万円。」

とか

「そう言えば、あいつ、今度の参院選で立候補するって。」

とか

「あいつは、ここ最近は、区議会議員で毎回トップ当選してるよね。」

とか

「俺、30歳のグアテマラ人と再婚することになった。」

とか、、、



俺が普段聞くことがないようなキーワードだらけで、

全く異なる時空に入ってしまったような感覚で、

飲み会の終始、夢遊病のようなフワフワした感じになってしまった。



財務省のエリート官僚が、

「PoCって何?」

と聞いてきたので、

「プルーフ オブ コンセプト のことだよ。」

と、俺の方が知っていることがあることに、少し優越感を持てたのも、つかの間。

Proof of concept、ね。」

と、最強レベルの発音を披露され、完膚なきまでに叩きのめされ。



「俺の出る幕ではない。」

と痛感した、飲み会の後半。



今日の素敵なお店を予約してくれたソフトウェア会社の個人事業主が、

「そろそろお店出ないといけないんだけど、

今日は8000円のコースだから、男子は8000円で、女子は俺のおごりね。」

との発言に、

飲み放題付きで8000円のコースのお店を予約するという、俺にはない金銭感覚に驚くとともに、

女子からお金をもらわないという超絶剛腕ぷりに、

どうしようもなく自身のショボさを強烈に感じ。




「じゃぁ、みんなで写真撮っておこうよ。」

という財務省エリート官僚。

「この写真に俺が映っていていいのだろうか」

という何とも言えぬ猜疑心を持ちながらも、

無理やりの笑顔を作った、全力中年47歳。





「あとで送るね。」

と。


写真を受信して、見てみて、

「なんか俺だけ10歳くらい年取ってるように見えるな。。。」

と、飲み会から帰った後に、さらに追い打ちを受け、意気消沈し、

今後の身の振り方について、真剣に考えなければならいないと、襟を正したところだった。

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