7月7日。
「そういえば、今日は七夕だな。」
と言ってみたところ、
長女の桜子が、
「笹に短冊かざろう!」
と、
画用紙をチョキチョキし始めて短冊を作り始めた。
娘たちが、どんな願い事を書くかを悩みながらワイワイしていて、
俺は願い事もあんまりないし、書くつもりはなかったのだが、
「パパも書かないと非国民だよ。」
と、娘たちに言われ。
「パパは非国民じゃない!」
と、反対し。
反発したものの、結局、家族みんな、書くことになった。
今年は残念ながらうちの庭に竹が育っていなかったので、
笹はなく。
結局、こうなった。

楓子は、中学から吹奏楽部で。
そこから「ホルン」を始めたのだが。
なかなかホルンは難しいことと、あんまり目立たないということもあり、
サックスをやってみたいと言っていて、
1年ほど前に勢い余ってサックスを買ってしまったのだが。
楓子は、サックスを家で練習していて。
高校でも吹奏楽部に入部し、
サックスをやりたいと立候補したのだが、他に上手な子たちがいて、
第二希望の「トロンボーン」を担当することになった。
担当の楽器が決まった日、楓子はサックスじゃなかったことが悔しく、
家に帰ってから、ずっと泣いていた。
トロンボーンは、なかなかに難しいらしく。
家にマウスピースだけ持って帰って練習は継続しているが、
どうしても家でもトロンボーンを練習したいと、
ここ数か月、毎日のように言っていて。
「パパと関わる人たち皆が 幸せになりますよう。」
という願い事を書いてしまった以上、
楓子の父親である以上、
俺は、トロンボーンを買ってあげないと、バチが当たるかもしれないと思い。
「楓子の幸せのためだ。」と、
186,670円のトロンボーンを、
指が震える中、
「だーちゃ!」
という気合の発声とともに、
ポチった。
そんな、七夕の夜。
