3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「親ガチャ」と「カースト制度」。

1年ほど前だろうか。

うちの担当に新入社員として入社した学部卒の女子と、

他の部の何名かと、出張をした際の話だ。


少々荷物が多くなったため、俺はスーツケースで出張に向かった。


このスーツケースは、俺のご自慢のスーツケースで。

40歳手前頃に、韓国に出張することが決まった際に、

自分へのご褒美として大枚をはたいて買ったものだ。


RIMOWA Classic キャビン





飛行機内に持ち込めるサイズで、

素敵なフォルムの中に、レトロさがあり、

中に大金が入っていそうな感じがする。


当時15万円くらいだったと記憶しているのだが、

今現在、23万円くらいで売られているようだ。




そんな俺のお気に入りとともに出張した際、

その新入社員女子は、俺にこう言ってきた。

ちなみに、それまではお互いほとんど話をしたことがなく、

ほぼ初めましてな感じでのやり取りだ。



「あ、全力さんのそのスーツケース、RIMOWAですね。」

全:「え?RIMOWA知ってるの?」

「はい。私も持っていますので。。。」

全:「まじ?これ、結構高いのに、すごいね。」

「これ、高いんですか?私、パパに買ってもらったので、値段分からないんです。」

「パパは、これが良いからって、買ってきてくれたんです。」

全:「へぇー。これ高いよ。15万円くらいはすると思うよ。普通のスーツケースなら数万円で買えるからね。」

「そうなんですね。RIMOWA、私も気に入っていますよ。」



この会話の中で、

「その『パパ』は、お父さんでいいのかな?いわくつきの関係のパパではないよね?」

「お父さんに買ってもらったとしたら、どんだけお金持ちの家なんだ?」

「15万円する、っていうことに対しては驚かないのかな?」

とか、色々疑問は沸いたのだが、聞けず。



だが、その日、その新入社員女子と雑談をする中で、

「スマホを大学生になるまで持たせてもらえなかった」

「本当は東京の大学(早稲田と言っていた)に入りたかったが、実家から通えとの父の強い言葉あり、地元の国立大学に行くことにした」

「お姉ちゃんがサークルの泊りの合宿に行くことを話したら、男がいるなら、ダメだ。そんなふしだらなことはダメだ。サークルをやめろ、って言われて、お姉ちゃんはサークルをやさせられた」

「お母さんは専業主婦で、お父さんはバリバリの仕事マン。女性にしかできないこと、男性にしかできないことはあるから、男性に対しては敬う気持ちがある」

など、ご両親は古き良き?教えが強いようで、

その新入社員女子には相当な箱入り娘っぽさを感じた。



その新入社員女子は、コロナ真っただ中のときに大学生だったため、

あまりキャンパスライフをエンジョイしたという経験は、ほぼなく。

家庭での教え=常識

の思考のまま、社会人人生をスタートさせた感じのようだ。



このとき、

最近ちまたでたまに聞く、「親ガチャ」という言葉が脳裏をよぎり。

「この新入社員女子は、『親ガチャ』の影響をもろに受けたまま、今ここにいるのだろう」

と思った。



~~~~~



「親ガチャ」

「親ガチャ」とは、親が提供する家庭環境に依存して、子どもの将来が大きく左右されるという考え方を表す言葉、

なのだろう。


子どもの思考/文化形成や、遺伝的に如何ともしがたい体格的な要素など、どうしても親に依存する部分はあるのだろう。



でも、思うんですよね。

日本ほど、生まれや育ちなんか無関係で、自分の好きなような人生を切り開くことができる国はないんじゃないかな?

って。



桜子の受験に合わせて、自分も世界史を勉強している中で、

「ヒンズー教」

っていうインド周辺で信仰されている宗教を学ぶと、

「カースト制度」

っていう、現代でも最強と言えるだろう身分制度が存在していることをより詳しく知り。



ちなみに、カースト制度とは、

「親の職業や身分で、自分の就ける仕事も身分も決まってしまう仕組み」

だ。


現代の社会における、

「究極の『親ガチャ』」

と言えるのではないだろうか。



紀元前1500年くらいにアーリア人がインド一帯を統治するために、

「ヴァルナ」という階級制度を作り出し、


「ヴァルナ」に世襲的(どの家の出身なのか)な考え方が入り込み、


近代のイギリス植民地時代に、統治者の都合のいいように変わり、

「カースト制度」

として固定化してきた。


そこにガンジーが革命家として、カースト制度に反対して、

見た目上は、カースト制度は廃止されたように見えるが、

ヒンズー教の一部にカースト制度が取り入れられているため、

未だにインド周辺では、根強くカースト制度は残っている。


ということのようで。



統治する側の都合で作られた、身分制度。

それが、カースト制度であり、

死ぬまで一生続く身分制度、

究極の親ガチャ。



~~~~~



カースト制度と比べたら、日本の親ガチャなんて、

取るに足らない問題に思えてきたりもする。


さらに、

「『親ガチャ』に失敗したから、今の自分はめっちゃ不幸だよ。」

なんてことを思っている70代や80代の人はいないんじゃないかな?

と思ったりもする。



若いころは、周りと比較して何か有意なことがあれば、そこに幸せっぽさを感じ。


歳を取るとともに、周りとの比較の中には幸せを見いだせず、自分自身と向き合い自分なりの幸せの答えを探すことになる。



長い人生、「親」以外にも引けるガチャは、実はけっこうたくさんあると思うんです。

だったら、できるだけガチャをたくさん引いてみる方が、きっと楽しいんじゃないかな、と。




さて、、、

俺ね、思うんすよね。



うちの3人娘が大人になったとき、

「うちの親、まあまあ当たりだったかも」

って思ってくれたら、

それが一番の俺にとっての当たりガチャなのかもしれないなぁ、って。

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