みなさん、おそらくこんな感じの図、見たことあるのではないだろうか。

野村総研(NRI)から2年おきに発表される
「資産額ピラミッド」
だ。
野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)
さらに、こんな表も目にしたこと、あるのではないだろうか。

ダイヤモンドの記事で、よく見る、
「卒業大学別年収ランキング」
だ。
卒業生の年収が高い大学ランキング2021! 1位は東大、2位、3位は? | 社員クチコミからわかる「企業ランキング」 | ダイヤモンド・オンライン
この情報は、あまり見たことがないかもしれないが、なかなかに興味深い。

総務省統計局発表の
「1か月あたりの勤労世帯の実収入のグラフ」
この手の情報は、皆さん大好きで、それぞれの観点でこれらのデータを楽しんでいると思う。
「そろそろ『マス層』を抜け出せそうだ」
とか、
「『富裕層』になんかなれる気がしないが、一体どんな人が『富裕層』にいるのだろう」
とか、
「自分の年収は、〇〇大と同じくらいだな」
とか、
「自分の月収は、平均くらいなのか」
とか。。。
そして、
人生における「成功者」と言える、巨万の富を得た人たちのありがたいお言葉を、
書籍で読んだり、講演会で聴いたりなんかして、
賞賛したりもする。
そんな「成功者」の言動から少しでも学び、自らも「成功者」になろうと努力したりもする。
はい。
そうです。
俺自身も、こんなグラフや表たちは大好きだし、
「成功者」のお言葉から何かヒントを得ようと必死になったりして、
有象無象のYouTubeの動画の1再生に貢献していたりしている。
年収だけでは決まらない資産額
ただ、ここで一つの疑問が出てくる。
偏差値で分類されがちな大学だが、偏差値の分布は、「正規分布(釣り鐘型)」で、
このような形をしている。

※こちらの記事から引用させていただきました
前述の総務省統計局発表の「1か月あたりの勤労世帯の実収入のグラフ」は、
おおよそ、この「釣り鐘型」になっている。
なるほど。
前述の「卒業大学別年収ランキング」を見ると、偏差値の高い大学の卒業生の年収は高いし、
どうやら、世帯収入は、卒業大学の影響を少なからず受けているのだろうな、と。
しかし、
資産額と言えば、「釣り鐘型」にはなっておらず、
こんな形(パレート分布)になっているじゃないか、という疑問。

※勤労者世帯の平均貯蓄額が1579万円って、まじっすか。 - 3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。
収入は、釣り鐘型なのに、
資産額は、釣り鐘型にならない不思議。
「学歴が高い = 年収高い = 資産額が大きい」
または
「学歴が低い = 年収低い = 資産額が小さい」
という、一見、マクロで見たら当たり前のような先入観が、実は間違っている可能性がある。
資産額を決めるのは「運」だ、という研究
この疑問に対して、一つの答えを出してくれる研究がある。
2022年のイグ・ノーベル賞 経済学賞を受賞した研究だ。
「TALENT VERSUS LUCK: THE ROLE OF RANDOMNESS IN SUCCESS AND FAILURE」
イグ・ノーベル賞とは、
「人々を笑わせ、そして考えさせる」
そういった研究や業績に対して贈られる賞で、
ノーベル賞のパロディとして1991年に創設されたが、
単なるジョークではなく、ユニークで風変わりながらも、
科学的な価値や問題提起を含む研究が対象になっている。
上記の受賞した論文タイトルの和約は、
「才能 vs 運:成功と失敗における偶然性の役割」
と言ったところだろうか。
この論文では、
「成功」における才能と運(偶然性)の影響を、
数理モデルを使って分析したもので、
「釣り鐘型」で分布する才能を持ち、同じ資産額を持つ1000人の仮想人間を用いて、
40年間にわたる人生をシミュレーション。
その中で、ランダムに起きる「幸運な出来事」と「不運な出来事」と「平穏」によって、
資産が増減していく過程を観察した。
複数回のシミュレーションの結果、資産額は「パレート分布」に収束することを見つけ出した。
結論として、最も成功した人は、
必ずしも才能(学力などの能力)が高い人ではなく、
「平均的な才能」でも運よく多くの幸運に遭遇した人であることが分かった。
つまり、成功には才能以上に運が強く影響しているという結論が得られた。
この論文がイグ・ノーベル賞を受賞し、論文の内容を説明してる日本語字幕動画はこちら。
1時間12分33秒あたりから。
www.youtube.com
この論文の著者のメッセージは、
「成功(巨万の富を得ること)には、「運」は大事な要素だが、ただ幸運を待っているだけではなく、
自ら幸運を掴み取りに行って欲しい」
ということだと言っている。
独断と偏見での自分なりの考察
さて。
資産額ピラミッドや、
学歴による年収ランキングや、
世帯別の月収のグラフや、
成功=巨万の富を得ること、や、、、、
でも、「巨万の富を得るためには、幸運に巡り合うことが非常に重要」という論文や。
非常に興味深い情報たちではあるものの、
47歳の普通のおっさんである俺にとっては、
これらの情報から、自分が何を吸収し、自分が今後どうするべきなのか?が非常に大事な命題で。
まず、思ったことは、
「成功 = 資産額が大きいこと」
であったり、
「成功 = 年収が高いこと」
であったり、
「学歴が高い = 年収が高くなる」
のような、資本主義社会の中で人間が勝手に作り出した評価指標が、
自分の人生を豊かに、幸せにすることに通じているのか?という疑問。
偏差値の高い大学に入るというゲーム。
お金を稼ぐというゲーム。
これらのゲームは、人間がルールを作ったゲームであり、
その方法論は、ある程度マニュアル化されていて、
情報強者であり、やりきる力を持っていれば、ゲームをうまく進めることはできる気がするが、
豊かな人生を送る方法や、幸せになる方法は、
「豊かな人生」や「幸せ」の定義がひとそれぞれであるがゆえに、マニュアル化が難しく、
方法論はあるようで、無いと思う。
次に思ったことは、
「すべては幸運に巡り合えるかに依存している」
とは、言い切れなくて、
努力を否定することはできないのだろう。
だが、
自らの成功を、「自分の努力マンセー」と自信満々に語っている人は、あんまり信用できないよな、
「自分は運が良かった」と言える謙虚さを、自分は持って生きていこう。
という学び。
そして、
娘たちには、やはり巨万の富を得て欲しいと思っていて。
そのためには、「いかに幸運なイベントに多く出会えるか」は、やはり重要だと思っていて。
(学歴を高くすることよりもずっと重要だと感じている)
幸運なイベントに多く合うためには、
・既存の価値観を疑うこと
・やる前から結果を予測して、どうせ私はできないからやらない。と考えず、「まずやる」を大切にすること
・いろいろなコミュニティーに、勇気を持って入っていくこと
・個人主義ではなくて「集団主義」を大事にすること
・「自分は本当に運が良い」と思い続けること
が大事だと感じていて。
自分ができる教育を、日々続けていきたいと、考えている。
そして、俺よ。
こんな、大して読まれもしないブログを書くことは、
お前にとって、何の意味があるんだ?
と、自問自答してみて。
俺は、
今日も幸運に出会う確率を少しでも上げるために、ひとまず手を動かす。
このブログがその1つ、であると信じて。