3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「チ。ー地球の運動についてー」がタイムリー過ぎてドハマりした。

かなり有名な漫画なので、ご存じの方も多いと思うが、

魚豊さん原作の

「チ。ー地球の運動についてー」

が、マジで面白くて、一気にアニメを観てしまった。


「地動説」を扱った漫画なのだが、NHKでアニメとして放送されてもいた。


キリスト教カトリック教会が社会の中心にあった中世ヨーロッパが舞台で、

「天動説」が信じられていた中で、

「地動説」を証明しようとした複数の主人公たちの物語(フィクション)。


取り扱っている内容は、一見地味なのだが、

かなり面白い。



現在、世界史を絶賛勉強中の俺には、

中世ヨーロッパで絶大な権威を持っていたローマ教皇と、

カトリック教会が衰退していき、

国民国家が成立していく過程なんかも、ちょっとかじったりしていたので、

その当時の様子が、矛盾なく描かれている感じがして、

社会思想が変貌していくその様が、

より理解できて、

興奮が止まらなかった。



社会思想は、時代、場所、環境などで変化するものである、

という考え方に「文化人類学」という学問があるのだけど、

まさに、時代が進む中で、社会思想が少しずつ変わっていく様子が、

学習系エンタメコンテンツとして描かれている、と感じた。



興奮したポイントは沢山あるのだが、その中でも3つのシーンを上げるとするならば。

①オクジーが満ちている金星を見た瞬間

オクジーは、代闘士として生きる下級市民で、

トラウマゆえに空を見上げることができなかった。

また、優れた視力を持つ一方、人生に絶望し「早く天国に行きたい」と願うほど、

ネガティブな性格の持ち主なのだが、

地動説を証明しようと邁進する仲間たちと一緒に過ごすうちに、

希望を持つことの大切さに気付き、

空を見上げて、

満ちた金星を肉眼で確認した瞬間。

「地動説」はただの仮説ではなく、真理である可能性が出てくるという場面。

空から希望が降ってきているような描写。

一人の男性の人生が、彼の内側から変わっていくという興奮。



②ヨレンタがオクジーに文字が読めるとどんな感じなのか?と聞かれたときの回答

ヨレンタという天文学を愛している頭脳明晰な女性が、

文字の読み書きができないオクジーに、

「文字が読めるとどんな感じなのか?」

と質問されたときの回答。


「文字は、まるで奇跡ですよ。」

と。


文字で想いを記し、それが時間や空間を超えて、

他の誰かに届くという奇跡。


これは、現代のような、ありとあらゆる情報が洪水のように満ち満ちている情報社会では、

意識しづらいことだと思っていて、

改めて、文字、写真、絵などで、想いを記すこと、

それが誰かに届くことって、すごいことだなと強く感じた興奮。


③ノヴァクが自分の信念は勘違いであったと気づき、自分は正義ではなかったことを知った死に際

異端審問官として、地動説を唱える人々(異端)を捕らえ、拷問や処刑を行うことを仕事とし、

残酷無慈悲な男。

ヨレンタの父でもあるが、自身が異端審問官であることはヨレンタには言えなかった。

教会の教えは絶対で、天動説が絶対で、地動説を唱える人は、悪魔の使いだと信じている。

が、死に際に、

なぜ地動説を唱える人は異端者で、悪なのか?と問われたときに、

大した理由がなかったことに気付き、

自身のただの盛大な勘違いで、人生をかけて拷問や処刑をしてきたことを思う存分後悔する。

そして、この物語の悪役であったことを知り、

娘のヨレンタも自分の勘違いが原因で一連の物語に巻き込んでしまったことを懺悔し、

ヨレンタが天国にいけることを祈る。


自らが長年信じていた常識が、思いっきり覆るという、人間が作った思想の儚さという興奮。




主人公が入れ替わっていき、

地動説が人から人に受け継がれている形で物語が進むのだが、

ノヴァクだけは、最初から最後まで登場し続けており、

ノヴァクは裏の主人公だったと言えそうだ。




と、ここまで書いてみたが、

自分の言語化能力の低さと、日本語力の稚拙さゆえに、

うまく伝えられないのだけど、

「チ。」は、マジで面白いので、ぜひみんな漫画読むか、アニメを観て欲しい。


桜子の受験が終わったら、一緒にお酒を飲みながら観れることが、今から楽しみでしかたない。

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