3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「サピエンス全史」で知った「俺はラーメンが好き」という嘘。

数年前にベストセラーとなった、

歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書

『サピエンス全史』

単行本で読んだときは衝撃的で、とくに「認知革命」という言葉が強烈に印象に残っている。



サピエンス全史の詳細については、ぜひ本を読んでいただきたいのだが、

上下巻あり、かなり分厚くて、なんか話があっちこっちに飛んだりもして、

読むために必要なカロリーが非常に高いので、

内容について興味を持った方は、こちらの動画を観ていただきたい。
youtu.be



この本で最も面白いのは、上巻の前半部分で、

人間が発展した大きな要素のひとつとして、7万年前に起こった、

「認知革命」

が挙げられると語っている。


認知革命とは、遺伝子の突然変異により、人間が、

「虚構(フィクション)」

を信じられる力を持ったこと、である。


これだけ聞いても、

「ちょっと、何言っているのか分からない」

だと思うのだが。



例えば、

「同じ神様」を信じることで集団としての統率が得られて、集団が結束するとか、

「貨幣」を信じることで、世界中で様々な取引がスムーズに行えるようになったこととか、

「正義と悪」を決め、信じ、悪い行いを禁止したり、悪をこらしめたりとか、

人類は、自らが作り出したフィクションを信じることで、集団としての力が向上し、規律が保たれ、

すさまじい繁栄を遂げてきたということだ。



この「認知革命」を知った時、すっごい興奮したんですよね。

鼻息荒めに、奥さんや娘たちに語ったりしたんですよね。



なるほどなと。

生物は、遺伝子が変わっていくスピードで環境に適応していくしかないのに対して、

「認知革命」を手に入れた人類は、

遺伝子とは無関係の、「虚構を創造する力」と「虚構を信じる力」で様々な環境や状況に対して適応し、

圧倒的なスピードで繁栄したという。



人類が宗教という虚構で結束した具体例として、

非常に厳しい環境の砂漠気候一体で信仰されている宗教として、イスラム教があるが。

イスラム教では、「シャーリア」という絶対的な行動規範があり。

豚肉禁止:
豚は雑穀を食べるため、豚を飼育すると人間と食料が被る。
食料がそもそも少ない地域なので、合理的。

禁酒:
お酒を飲んで脱水症状を防ぐために水が必要。
水がそもそも少ない地域なので、合理的。

女性の肌露出禁止:
男性が欲情して、結果子どもがたくさん生まれると食料が足りなくなる危険性がある。

など、イスラム教の行動規範は、砂漠で集団生活するうえで、非常に合理的な内容になっていたりする。

キリスト教勢力が、中東地域を長期に渡って支配できなかった原因の一つでもあるかもしれない。




そして、自分が信じ切っている「人類が作った虚構」は、いくらでもあることに気付く。

「お金」

「日本という国家」

「法律」

「結婚」

「会社」

「お作法」

さらには「常識」。


これらの虚構は、「自分が今ここで生きていくために最も最適化された嘘」と言えるのかもしれない。


ときに「真実」は、非常に残酷で、

その残酷さをもろに表現すると傷付くので、「虚構」を信じ込むことで、「真実」から逃げている、

なんてこともあるのかもしれない。



~~~~~



さて、

インターネット、スマホ、通信回線などの猛烈な技術の進歩により、

今現代は、「情報革命」の時代と言えると思うのだが。


AIの進化も合わさることで、

Amazonで何か買おうと思うと、自分が好みそうな商品がレコメンドされ、

X(旧Twitter)やFacebookを開けば、バズっていることなどがレコメンドされ、

YouTubeを観ようとすれば、これまで見た動画から、自分が好きなコンテンツがレコメンドされる。


そして、自分が好むものや情報に囲まれながら生活する。


自分が気持ちよくなれる情報にのみに接することになり、

それが真実かどうかよりも、

どれだけ多くの人に信じられていて、自分が生きていく上で信じるに値する情報なのかどうか、

の方が、重要になっている、気がする。



なので、「自分が今信じていること」は、定期的にリセットする癖をつけておき、

嘘で固められた人生を送らないように気を付けて生きていかなければ、

と思ったりする。



いや、

嘘にまみれていても、それが気持ちよければ、それでいいのかも、、、



そんなことを考えながら、

「俺はラーメンが好きだ」という信仰も、嘘であるのだと分かった。


「ラーメンが好きな俺は、外出中の昼食は、ラーメンを食べるのがベスト」

という、この信仰も、

47歳となった今、

ラーメンを食べ終わった後の胃腸の調子が悪いという事実や、

ラーメンの普通盛りすら、おなかいっぱいになり、時には残してしまうという事実や、

お肉よりも野菜を食べた方が、次の日調子がいいという事実を

しっかり踏まえた上で、

「外出中の昼食はヘルシーなものを食べるのがベスト」

という虚構にシフトしていきたいと思っている。



虚構を信じる力が人間を進化させたように、

信じる“自分の思い込み”を疑うことも、きっと次の進化につながる。

そんなことを思いながら、今日も昼はサラダバーを注文しようか悩んでいる。

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