3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

竹のコップを作って思い出したこと。

うちのウッドデッキの下は、崖みたいになっていて。

そこを畑にしているんだけど、そこにあるとき、竹が生えてきた。


その竹、最初のうちは、

「なんか風流だね。」

って感じで許容できていたんだけど、どんどん背が高くなってきて、ちょっと邪魔になってきていた。


ということで、先日購入したチェーンソーにて、竹を伐採することにした。



伐採した竹で、璃子と楓子が遊び始めた。


そして、せっかくだからと、璃子と楓子に手伝ってもらいながら、竹のコップを作成。

作成と言っても、ノコギリで切って、断面をヤスリで整えただけだ。


そして、その竹のコップでビールを飲む。
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なんか、いい。



でも、すげー竹の匂いがきつくて、正直あんまり美味しくなかった。


竹臭いビールを飲みながら、思い出したことがある。




小学生の時の話だ。


校外学習として、登山をするというときに、お弁当を食べる時に、

「竹のお箸」

で食べるということになっていて、ナタで竹を細く割った竹の角ばった棒が2本、全生徒に配られた。


8mmほどある竹の角張った棒。

家で試しにご飯を食べてみたら、太いし角ばっているしで、えらく使いにくいお箸だった。


そこで、良かれと思ったうちの母は、竹のお箸を一緒にナイフで削って、丸みを帯びた、使いやすい細さにしてくれた。


自分で作った道具。


なんかうれしかった。



で、登山の日。

お弁当をあけて、竹のお箸を取り出す。


みんなは、太くて角ばったお箸。

俺のは、ほどよい太さで丸みを帯びたお箸。


すると、近くに座っていた男子数名が、

「あれ?全力君のお箸、なんか違くない?」

「先生!全力君、お箸を勝手に削ってきたみたいです!」

って、先生に言いつけに行った。



その時の記憶は、鮮明に残っていて。

すごくマズイことをしてしまったような、怒られるんじゃないか、みたいなそんな気持ちになった。




日本の教育というか、日本の文化というか。

「右習えで、みんな同じが正義」

みたいなところ、未だにあると感じてる。


目立つ存在や出る杭は、煙たがられ、叩かれるような。


社会人になると、みんなと同じでは、評価なんかされないのに。


みんなと同じでは、プラスの評価もマイナスの評価ももらえないのに。



少なくともうちの娘たちには、

他の人と違うことをやり、目立つことは、恥ずかしいことではないよと。

自分がおかしいと思ったら、はっきり意見を言う方がみんなにとってプラスになるよと。

出る杭くらいになった方が、色々と得することが多いんだよ。

と、教えていきたい。



竹臭いビールを飲みながら、竹にまつわる過去を思い出し、そんなことを考えていた。




翌日。

人間ドックが終わって、宿泊先に戻って、ゆっくりしているときに、奥さんからLINEが来た。


璃子と楓子が、2人で竹のコップを作ったと。



2人が、自分たちで作った竹のコップを持った写真が送られてきた。


いいね。
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内輪の写真とはいえ、変わった顔で写真にうつることができる楓子は、将来大物になるかもしれないな。




さてと。
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