すっかり「リディアード式トレーニング」の虜になってしまった俺は、ただひたすらにジョグを続けている。
あと数か月は、ジョグのみに徹するつもりだ。
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最初のうちは、
毎日5kmを。
少し走れるようになってからは、
毎日8kmを。
そして最近は、
毎日10km程度を目標に走ることにしている。
日々、練習強度は、変化させている。
遅いペースでも、気にしていない。
楽に、気の向くままのペースで走る。
後ろからランナーの足音が聞こえると、ちょっと頑張ることもある。
少しずつ長い時間走れるようになる喜びを噛みしめながら、自分の体の声を聞きながら、毎日走ることに向き合っている。
在宅勤務が増えたことで、走る時間が取れるようになり、走る時間が取れなかった以前とは、全く違うランニングスタイルになってしまった。
前は、短い距離をペースを上げてゼーハー走って、「うぇい!」って感じだったんだけどな。
変わったな、俺。
で、「リディアード式トレーニング」のこちらの本。
隅から隅まで読んでいるんだが、興味深いグラフを見つけた。
「持久トレーニングの効果の発達度合いと期間」というコラムのような中にあったグラフだ。
本の中では、
「トレーニングで得られた効果は、ちょっと休んだくらいではなくならないから、たまには休憩もした方が良い」
ということを言うために引用されていた。
ただ、このグラフには、他にも重要な意味が隠されていると感じた。
こちらが、再校正して描いたグラフだ。
横軸が、期間。一目盛が1か月。
縦軸が、効果の度合いを表す。
こちらのグラフは、以下の論文内の記載をまとめたものだ。
Fiber Types and Metabolic Potentials of Skeletal Muscles in Sedentary Man and Endurance Runners - PubMed
効果の大きさについては、トレーニングの内容やもともとの基礎体力など個人差に依存する部分も多いと思うので、おおよその傾向として捉えると良いと思う。
持久トレーニングをして、2か月くらいまでは、すべてのグラフが右肩上がりの傾向だ。
だが、
遅筋繊維は、2か月で太くならなくなり、
VO2Maxは、12か月後からは、ほぼ横ばいになり、
速筋の遅筋化も、12か月後からは、横ばいになる。
一方、
毛細血管の量は、24か月経っても右肩上がりが継続しており、
ミトコンドリアの量も、24か月経っても右肩上がりだ。
俺がマラソンを始めて、最初の1年は、順調にタイムを更新できていた。
これは、グラフに示されたように、順調にトレーニングの効果が出る最初の1年間。
俗に言う、
「マラソン初心者ボーナスタイム」
だったのだろう。
それから1年間、故障にも悩まされ、なかなか思うような練習ができていなかったが、
2019年12月の湘南で、数10秒だが、ベストを更新できた。
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効果的な練習はできていなかったが、走り続けていることで、ミトコンドリアや毛細血管は増えていて、地力がついていたのかもしれない。
長年マラソンに向けた練習を継続している方の中には、
「自分はスピードはないけど、スタミナはあります」
みたいな方が多くいる気がする。
3kmとか5kmのタイムはそこまで速くなくても、マラソンになると好タイムを出せるような方だ。
そんな方は、おそらく、VO2Maxはほぼ成長を遂げてしまっているが、
継続して、
ミトコンドリアが増え続けていて、
毛細血管が増え続けていることにより、
遅筋で効率よくエネルギーが作れる体になっているのだろう。
だから、思ったんだ。
VO2Maxを上げるための練習と言えば、インターバル走などのスピード練習だ。
でも、すぐに頭打ちしてしまう。
スピードを取り戻したいときに、数か月継続すれば戻ってくるだろう。
それよりも、
何年も何年も増え続ける、
ミトコンドリアを増やし、毛細血管を増やすための、
ロングジョグ。
ロングジョグをできるような体になって、それをひたすら続けることで、土台を作ることができて、結果、マラソンを速く走れるようになるはずだ。
そう、確信した。
だから、今は、ひたすらジョグ。
今日も明日も、しっかりジョグするんだ。
地味にジョグなんだ。
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