MGC。
最高にシビれた。
特に男子マラソン。
本当に最高だった。
MGCの振り返り
これほどまでに劇的な展開のマラソンのレースを俺は見たことがない。
設楽悠太選手が、スタート直後の下りを利用した、ハイペースな飛び出し。
誰も付いていこうとしない、「大丈夫なのか?」と思わせる展開。
30kmを過ぎて、落ち始める設楽悠太選手。
31km過ぎ、1人赤いシューズを履く中本健太郎選手が、2位集団を引っ張る。
脚が止まりかけている設楽選手を、颯爽と抜き去る2位集団の先頭を走っていた鈴木健吾選手。
37km過ぎ、大迫傑選手の動向を気にする周りの選手たち。
40kmで飛び出した中村匠吾選手に付いていく、服部勇馬選手と、大迫傑選手。
41km過ぎ、迫力のスパートを見せる中村匠吾選手と離される2人。
「これでもか!」と気迫のスパートの中村、必死に食らいつく大迫と服部。
中村に追いつけない2人。
大迫に追いついた服部。
後ろを振り返った大迫。
中村、服部、大迫。
MGCを走ったトップマラソン選手の30人。
すごいドラマだった。
人生をかけたマラソンは、ここまでのドラマを生み出すのかと、感銘を受けた。
なんだか、すごすぎて、俺なんかだた走っているだけの市民ランナーに過ぎないのに、テレビの前で涙を流しながら応援していた。
40歳を越えてから、妙に涙もろくて、自分が嫌になる。
東京オリンピックの代表の決定方法
ご存知の通り、MGCで2位までに入った、
中村匠吾選手、
服部勇馬選手、
このお2人は、東京オリンピックのマラソンの代表に決定した。
一方、3位だった大迫傑選手が代表になれるかどうかは、今後の3つのレース結果に依存する。
www.jaaf.or.jp
2019年12月1日開催
福岡国際マラソン
2020年3月1日開催
東京マラソン
2020年3月8日開催
びわ湖毎日マラソン
上記3つのレースで、大迫傑選手が持つ日本記録、
2時間05分50秒
を少しでも上回るタイムを出せた選手がいた場合、MGC3位の大迫選手は、代表になれない。
大迫選手が代表になれる条件は、以下の通りだ。
・上記3つのレースで誰も2時間05分50秒より速く走れなかった
・大迫傑選手が、上記3つのレースのタイム(日本人選手の中)で最も速いタイムだった
大迫選手には、今、2つの選択肢が存在する。
・誰かにタイムを更新される可能性があるから、3つのレースのうちどれかを走る
・誰も2時間05分50秒より速く走れないだろうから、走らないでオリンピックに向けて最善の調整をする
大迫選手は、どちらの選択をするのだろうか。
俺の予想は、
「東京マラソンを走る」
だ。
以下、俺がその結論に至った理由を書きたい。
福岡国際マラソン・東京マラソン・びわ湖毎日マラソンの歴代10傑タイム
東京オリンピック出場をかけて、3つのレースのうち、どのレースを走るのか。
それを考察するために、3大会の過去のタイムトップ10を調べてみた。
こちらを見ると、最も速く走れるコースは、どうやら「東京マラソン」のようだ。
東京オリンピック出場を視野に入れるのであれば、間違いなく
「東京マラソン」
に出場するだろう。
あるいは、コンディションを合わせられる自信があるのであれば、
「福岡国際マラソン@12月」からの「東京マラソン@3月」
という選択肢もあり得るだろう。
大迫選手は東京マラソンを走るのか?
2時間05分50分カットを狙った選手が数多く出場するであろう2020年東京マラソン。
ここに大迫選手は出場してくるだろうか。
その点については、大迫選手が日本記録を樹立した2018年の「シカゴマラソン」の分析をする必要がある。
シカゴマラソンの歴代タイムトップ10は、以下の通りだ。
東京オリンピックの選考レースの上記3つのレースに出場経験があり、シカゴマラソンにも出場している選手に色付けしている。
■サミー・キトワラ選手
・東京マラソン2014年
2時間06分30秒
・シカゴマラソン2014年
2時間04分28秒
■ディクソン・チュンバ選手
・東京マラソン2018年
2時間05分30秒
・シカゴマラソン2014年
2時間04分32秒
2人とも、シカゴマラソンのタイムの方が速い。
ここから分かるのは、大迫傑選手が日本記録を樹立した大会「シカゴマラソン」は、タイムを出しやすいコースだ。
と言うことだ。
もちろん、フルマラソンは、当日の様々なコンディションで平気で5分くらいはタイムが変動することも理解できる。
だが、シカゴマラソンは、東京マラソンに比較して、タイムが出しやすいコースだと思われる。
過去のレースタイムが物語っている。
ここまでの情報では、シカゴマラソンよりも少々タイムが出しにくい東京マラソンで、
2時間06分11秒のタイムを持つ設楽選手、
2時間06分54秒のタイムを持つ井上選手、
この2人は、シカゴマラソンで2時間05分50秒の大迫選手よりもフルマラソンの走力が高い可能性があるということだ。
次の東京マラソンで、大迫選手の持つタイムを超えてくる可能性は、十分にあると考えられる。
設楽選手と井上選手以外にも、クリアしてくる可能性がある選手はいると思う。
ただ、シカゴマラソンのコース方が、東京マラソンのコースよりもタイムを出しやすそうなので、次回の東京マラソンで日本記録を更新することは、すごく高いハードルであることは、変わりはない。
まとめ
ここまでの分析で、出した俺の答えは、
「大迫選手は、2020年の東京マラソンに出場する」
だ。
自分が走らずに、誰かに自分の持ちタイムより速く走られてしまったから、オリンピックに出られない。
そんな結果は、マラソンに人生をかけているようなトップアスリートにとって、ありえない選択肢だと思う。
大迫選手は、東京マラソンを走ると思う。
2020年3月1日の東京マラソン。
このレースでは、MGC以上の熱い戦いが繰り広げられる可能性がある。
そこに向けて、俺も気持ちを高めていこう。
俺は、翌週に開催される2020年3月8日の静岡マラソンでサブ3を達成する予定だからな。
トップアスリートの皆さんと共に、最高の準備を。
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