最近、毎日のように走っているマイコースがある。
自宅近所の幹線道路。
片道約8.5kmで、往復走ると16.6kmほどになる。
程よいアップダウンがあり、そこそこキツい。
10日間ほど連続で走ってきたが、今の俺レベルには、相当なもんだ。
毎日毎日、
「あぁ、また走らなきゃいけないのか」
と、なっている。
走り終わると、Tシャツもパンツもシャワーでも浴びたかのような汗で、ビチョビチョだ。
ビールを飲む気にすらなれないくらい、疲れる。
だが、俺は気付いてしまったのだ。
7月は「31日間」あるということに。
さらに、俺は気付いてしまったのだ。
16.6km × 31日間 = 514.6km
だと言うことに。
気付いてしまった以上、どうしても意識してしまう。
だから、俺は7月、
月間走行距離500kmを目指す。
ただ漫然と500kmを移動するわけではない。
500kmを走ることにより、
「よりエネルギー効率の良いフォームを手に入れる」
のだ。
例えるのならば、スラムダンクの流川楓。
相手チームの反則行為により、片目が腫れて見えなくなった時。
遠近感が取れない中、シュートを放つ。
「体が覚えてらっ」
「何百万本もうってきたシュートだ」
これだ。
この後、流川は、自分の体の感覚を信じて、両目を閉じて、フリースローを放ち、成功させる。
「信じろ」
これだ。
何百万本もシュートを打つことで、シュートフォームが体に染みついている状態に持って行った流川。
何百万歩も走ることで、ランニングフォームを体に染み込ませようとしている俺。
これだ。
そうだ。
やってやるぞ。
俺は、
「一歩も引く気はねーぜ」
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