俺は、42歳だ。
若かりし頃。
女の子にモテたくてモテたくてどうしようもない時期があった。
誰も気づかないであろう髪型のちょっとした跳ね具合を気にして、ドライヤーをかけ続けたりしていた。
ドルチェアンドガッパーナの香水に興味を持ったりもした。
TARZANを読みまくった。
池波正太郎著の「男の作法」を読んだ。
この歳になっても、走ったり筋トレしたり、仕事を頑張ったり、良いパパをしたり。
そんなことを継続できているのは、やっぱり
「モテたいから」
という理由が大きいような気がしてきた。
*****
走り始めた頃。
半年くらい継続していたら、お腹がだいぶへこんだ。
ご近所の奥様方に、
「あれ?〇〇さん、少しシュッとしましたか?」
なんて言われて、超絶嬉しかった。
最近。
うちの奥さんから、ご近所さんに、
「〇〇さんの旦那さんが走っているところ見ましたよ。」
「うちの夫にも見習ってほしいわよ。」
とか言われたと聞いた。
超絶嬉しかった。
*****
娘たちがまだ小さい頃。
家族みんなでキャンプに行って、その帰りの車の中で、俺は質問する。
「キャンプ、楽しかった人?」
「はーいっ!!」
娘たち3人が元気に返事をする。
「魚釣り、楽しかった人?」
「はーいっ!!」
「焚き火、楽しかった人?」
「はーいっ!!」
「ママのこと、大好きな人?」
「はーいっ!!」
「パパのこと、大好きな人?」
「はーいっ!!」
キャンプとは一見関係なさそうな質問を勢いで混ぜてみて、娘たちがパパのことを好きなことを確認するのだ。
先日、近所にある超絶美味しいアイスクリーム屋さんに家族で行った。
やはり安定の美味しさで、特に「塩ビスケット」と「苺のミルフィーユ」のジェラートは、飛び跳ねるほどうまい。
そして、帰りの車の中で、俺は質問する。
「アイスクリーム、美味しかった人?」
「はーいっ!!」
娘たち3人が元気よく返事をする。
「また、食べに来たい人?」
「はーいっ!!」
「ママのこと、大好きな人?」
「はーいっ!!」
「パパのこと、大好きな人?」
「はーい」
あれ?
「なんか、返事していない人がいるみたいだね。」
「もう一回聞くぞ。」
「パパのこと、大好きな人?」
「はーい」
三女の璃子一人だった。
俺は、モテたいんだ。
娘たち3人に。
強烈にモテたいんだ。
娘たちが成人して、結婚するような歳になったとき。
娘たちが喜んで、パパと一緒に写真撮ってくれるような。
隣で写真に写って。
「なんだか、彼氏みたいだね。」
とか、言われるように。
だから、お腹がボヨンボヨンにならないように。
筋トレをして、引き締まった体でいて。
シャンプーは、サクセスを使い。
仕事や読書を続けて、より博識でいて。
良いパパとしていられるように、
「娘たちファースト」でいて。
この歳になっても、強烈にモテたいんだ。
応援のポチ、お願いします!
にほんブログ村