3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

俺たち市民ランナーのモチベーションとろうそく問題。

「なんでそんなに走ってるの?」


マラソンを走ったことがある方なら、一度はされたことがある質問ではないだろうか。


走っていない人からすると、仕事してて疲れてるのに、走って更に疲れるなんて意味不明。

そんな感じに思われてしまうかもしれない。


走ることを誰に頼まれた訳でもない。


たぶん最初は、自分の中で何か思うことがあって、走り始めたんだと思う。

「今日から走ってみようかな」

って思ったとき、そこにはおそらく理由があったんだと思う。


*****


有名な心理学の実験で、「ろうそく問題」と言うものがある。

こちらをご覧頂きたい。

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ろうそくの問題


ろうそく、画びょう、マッチがテーブルの上に置かれている。

この状態で、

「テーブルに『ろう』が垂れないようにろうそくを壁に取り付けてください」

と依頼される。


しばらく考えて頂きたい。







多くの方は、画びょうでろうそくを壁に取り付けようとするらしい。


答えは、こちらだ。

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ろうそくの問題解答


「画びょうが入っている箱を、画びょうで壁に取り付けて、ろうそくを立てる」

クリエイティビティが要求される問題ではあるが、だいたい10分前後で、この答えにたどり着くらしい。


この「ろうそくの問題」は、この解答が大事な訳ではない。


この課題を解かせる際に、

「答えを出せるまでの平均時間を知りたいから、取り組んで下さい」

と伝えた1つのグループと、

「上位25%には5ドル、一番早く解けた方には20ドル差し上げます」

と伝えたもう1つのグループと、

2つのグループで、答えにたどり着くまでの時間を計測した。



そりゃ、ちゃんと報酬を提示したグループの方が早く解けるよね。


そう思うだろう。


でも実際は、報酬を提示されたグループの方が、3分半ほど余計に時間がかかった。


この実験結果より、クリエイティビティが要求される課題において、よりよいパフォーマンスを発揮するには、

具体的な報酬があることよりも、

・重要だと感じること

・面白いと感じること

・好きであること

この3つの内在的な要因が非常に重要だと考察している。




もう一度、同じ質問をしてみる。

俺たち市民ランナーは、なぜ走っているのだろうか。


ただ走っているだけで速くなれるわけでもなく、そこそこのレベルになると、練習にもクリエイティビティが要求されるタスクになってくる。


「あなたが、サブ3.5を達成したら〇〇円あげよう」

なんていう意味不明な大富豪はいない。


タイムを更新することが重要だと感じている。

のかもしれない。



でも、やっぱり、走り続けるのは、

そこに面白さがあって、

走ることが好き、って気持ちがあるんだろうな。



そうなんだよね。

俺、ランもブログも、面白くないとやる気出ないんだ。


だから、面白くなるための工夫をしているんだと思う。

色々な練習会に参加したり、開催してみたり、ときにはラン仲間と飲みに行ったり。

レースも、面白くなれるからこそ、走ってるのかもしれない。


そして、やっぱり、俺は、走ることが大好きなんだろうな。


やっぱり、どう考えても、大好きなんだろうな。



※ろうそく問題をはじめ、モチベーションの科学に関するTED Talkから感じたことです。
www.ted.com



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