うちの娘たちが通う小学校には、お父さんたちが学校の行事や地域の行事のサポートを行う「親父の会」がある。
横浜市の小学校では「親父の会」的な団体は、そこそこの数がありそうだ。
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親父の会に入会したきっかけ
俺が親父の会に入会したのは、1年半くらい前になる。
長女が5年生、次女が2年生のときだった。
以前から、「なんだかみんな仲良しで楽しそうだなぁ」という印象を持っていたが、土日の学校や地域のイベントにボランティアで参加するということに対して、何とも言えぬ拒否反応があった。
あえて言葉にするならば、
「俺、仕事忙しいし、土日休みたいし。」
という感じだろうか。
ところが、1年半ほど前に、長女が参加する「防災キャンプ」というイベントをきっかけに少し気持ちが変わった。
うちの娘たちと同じ気持ちで色々な行事に参加して、一緒の空間・イベントを共有たいという気持ちが芽生えた。
長女が5年生になり、少しずつ俺との距離を取るようになり、学校での様子が分からなくなってきたからかもしれない。
自ら防災キャンプのボランティアメンバーに申し込み、小学校での1泊のイベントに参加し、子ども達と一緒に防災キャンプを楽しんだ。
港南区の消防署の協力の防災イベントに参加し、小学校でカレーの炊き出しを行い、小学校の体育館で皆で映画を見て、体育館で1泊した。
すげーたくさん蚊に刺された。
すべてが非日常だった。
平日通勤電車に乗り、職場に行き、仕事をして、夜はたまに酒を飲み、家に帰って寝る。
そんな機械的な日常と、一線を画す、非日常の体験だった。
そして後日、俺は近所の町内会の夏祭りで焼き鳥を焼いていた親父会のメンバーに、入会したい旨を伝え、親父会に入会させてもらった。
その後、親父会のイベントにほぼ毎回参加し、小学校の子ども達と触れ合い、地域の方々と触れ合い、沢山の新しい仲間ができた。
第二の人生がスタートしたような、自分をしがらみがなく思いっきり表現できる最高の場所を見つけられたような、そんな感覚を持っている。
うちの親父の会の雰囲気は最高だ
うちの親父の会。
実は、「親じ会」と表記している。
「じ」が「父」ではないのは、お父さんだけではなくお母さんも一緒に盛り上げていこうという意図が含まれている。
また、子どもが小学校に在籍しているお父さんは、「現役親じ」。
子どもが卒業したお父さんは、「地域親じ」として、親父会に所属している。
イベントに参加しているメンバーの人数はだいたい30名弱ほどだ。
現役親じと地域親じの割合は、ほぼ半々。
40歳の俺は、親じの中でも若手の部類だ。
でも、50歳を越えた少々髪の毛が薄い、「薄めのトシちゃん」や「生き方がLSDの地元の権威」に髪の毛が少ないことをネタにイジッたりしても、全く怒られたりしない。
ちなみに、イジッているのは、俺だけではない。
酔っぱらうとサワーを口に含みグレートカブキのように、口からサワーを噴射する「図体のデカいジャイアン」を「ジャイアン、まじでやめろよ!」と言っても何の問題もない。
腕が一本折れるくらいだ。
学校や地域のイベントには、来れる親じが参加し、しっかりイベントを盛り上げる。
親じ会のサークル活動である、ランニング、草野球、ツーリング、それぞれめちゃくちゃ楽しく盛り上がっている。
様々なイベントの後の打ち上げも、毎回毎回、すべての飲み会が最高に楽しい。
こんなに楽しい集まり、他にはないんじゃないだろうか。
そんな風に感じている。
親じ会に会則を作る話が出てきた
親じ会は、うちの小学校のPTAの下部組織として発足したようだ。
もともとは5~6名程度で始まったという。
親じ会初期は、学校関連のイベントのサポートが中心となるような位置づけだと思われる。
だが、ここ最近は、学校だけではなく、地域色が濃いイベントにも多く参加している。
近隣の町内会の夏祭りであったり、港南区健康ランニング大会のサポートもしかりだ。
活動の幅を広げると、そこになんらかのイチャモンを付ける人も出てくる。
「学校と関係ないイベントに参加しすぎでしょ」とか
「学校のイベントでも面倒くさい発言が多いんですが」とか
そして、親じ会初期の頃は、メンバーも少なかったが、30名をまとめようと思うとなかなかに厳しくなってきているようだ。
初期は、自らが動き、自らが楽しむ、そんなボランティアの精神と楽しむ精神を存分に持ったメンバーがほとんどだったが、そんな気概を持ったメンバーだけではなくなってきている。
そして、周りのお父さんが親じ会に入っているし、俺も入ってみようかな、みたいな感じの方も増えてくる。
そんな様々な課題が、ここ1年で浮き彫りになってきて、親じ会にも「会則」が必要だろう、という意見が出てきた。
確かに大事なことなんだろうな。
そう思った。
仲良しな友達クループ3人に「会則」を作ろうなんて変なやつは、いないだろう。
だが、30名を超えるメンバーがいて、何かしらの目的を持った団体であれば、何かしらのルールを文面かしておいた方がいいのかもしれない。
ただの仲良しグループではないのだから。
会則を決める飲み会が開かれた
そして、2月初旬に、親じ会の幹部メンバーで会則について、議論を行うための飲み会が開かれた。
参加メンバーは、地域親じの幹部メンバーと、現役親じの幹部メンバー、総勢13名。
19時半に始まり、「ヒゲとお金が大好きなナベさん」が作った会則の素案をもとに議論が始まる。
一通り落ち着くまでは、飯は頼まない、みたいな雰囲気で議論が進む。
*****
20時半、議論は全く落ち着かない。
*****
21時、落ち着かねぇ・・・
*****
しびれを切らした「シュールな笑いを誘う参謀」が、勝手に飯を注文し始める。
*****
飯が到着するとともに、議論が収束する。
金曜日、仕事帰りの親じどもが、飯も食わずに約2時間、議論をしていた。
親じ会の「会則」の位置づけについて。
会則ができることで、この良い雰囲気が壊れてしまうんじゃないか。
会則があることで、周囲に対して面目が立ち、活動しやすくなる。
そもそも会則って何なの?
みんな、この楽しい雰囲気を壊さず、でも子ども達・地域を盛り上げたい。
その点については、共通の認識を持った中での議論だ。
まじで熱い。
40歳を越えたオッサンどもが、飯も食わずに熱すぎる議論を交わしていた。
俺らに会則は必要ないという結論
結局、議論した結果、「俺たちの親じ会に会則はいらない」という結論に至った。
活動の趣旨を理解してもらうための「掟」。
対外的に位置づけを説明するための「親じの取り扱い説明書」。
これらの文書があれば、「会則」なんていう堅苦しい文書は不要だという結論だ。
なんか、うちの親じ会ぽくて、すごく素敵だ。
つまらん組織の中で、ずるい連中だけが得をするような、そんなことがない、最高の仲間たちで編成された団体。
それが俺たち「親じ会」なんだよ。
親じ会の「掟」
ということで、まだ「案」ではあるが、親じ会の「掟」を紹介させて頂きたい。
最終的には、年度末に行う、「親じ会の総会」で、親じたちの合意が得られれば決定する。
現段階では、
「自分たちが楽しむことを忘れない」
「みんな一緒に楽しむ」
「自分の子どものこともしっかりケアする」
「地域活動を活性化させる」
「子どもとその親と一緒の思い出を創れるようにする」
「できることを、できる人が、できる時にやる」
という内容を盛り込めるように検討中だ。
この掟に賛同いただければ、うちの親じ会へは、いつでも入っていただけることになるだろう。
最後に
うちの親じ会は、「友達」という言葉が最もしっくりくる団体だと思っている。
子ども達や地域に対して共通する想いを持っている「友達」。
そんな共通の想いを持った友達がどんどん増えれば嬉しいし、みんな楽しくなれる。
変なルールや規則で、つまんなくなるようであれば、そんなルールや規則は不要だと思う。
逆に楽しくなれるのであれば、ルールや規則を作った方が良いと思う。
さぁ、今日は「卒業生のもちつき大会」で大いに楽しんできたし、これから打ち上げでさらに盛り上がてくるよ!
みんなと一緒に自分が幸せな人生を歩むために。
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