3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「ロマン」を求めて男女が集う場所では「ロマンス」が生まれる。

何年か前のゴールデンウィーク明けの話だ。

会社の同期4人で、GWの間の出来事について、立ち話をしていた。

すると同期の一人が、北海道の礼文島(れぶんとう)という島に一人で遊びに行ったと言う。


「礼文島?」


俺は「礼文島」を知らなかった。


礼文島は、北海道の北部、稚内の西方60kmの日本海上に位置する礼文郡礼文町に属する島だ。
Wikipediaより



「なんでそんな遠くの島に行ったの?」


すると、その同期は、


「なんか、ロマンを感じるじゃない。」

と言った。


なるほど。


大自然が多く残る遠くの島に男一人で旅をする。

確かにそこには「男の浪漫」がある気がした。


「どんなところに泊ったの?」


「民宿に泊まったよ。夜は、泊まっていた他の人たちと夜通し飲んでたよ。」


「なんか、楽しそうだな。そこには女の人の一人旅の人もいたの?」


「あぁ、いたね。」


「おいおいおいっ!そりゃすげー楽しそうじゃないか!良い出会いはあったの?」


その同期は、独身だった。


「いや。でも連絡先は交換したよ。」

その同期は、恥ずかしそうに言っていた。


「連絡先だけじゃないだろ??おいおい、もったい付けないで、何があったか教えてよ。」


その同期以外の3人は、俺も含めて3人とも結婚していた。

男一人で、浪漫あふれる旅に出て、その旅先で女性と盛り上がる。

なんとなく、そいつが羨ましかった。


・・・


あれ、ちょっと待てよ。

俺は、「ピーン」ときた。


「もしかして、『ロマン』を求めて男女が集まると、そこには『ロマンス』が生まれるんじゃないか??」
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「そうだ。『ロマン』の複数形で『ロマンス』なんだよ!」


4人とも、「おー、そうだな、確かに。」と一瞬、ロマンの複数形がロマンスだと腑に落ちた感じだった。



・・・


あれ?

でも、

ロマンは、「Roman」だな。

ロマンスは、「Romance」だな。


複数形なら、「Romans」のはずだろ。


「ロマンスは、ロマンの複数形じゃないだろ。」


ってな感じで、4人で笑った。


アニメのドラゴンボールのエンディングソングの「ロマンティックあげるよ」って、そもそも何をもらえるんだよ。

みたいな感じで、4人で笑った。
www.youtube.com



*****


ロマンとロマンス。


日本語では、

ロマンは、「浪漫」とも書かれ、夢、憧れ、冒険などの印象を持つ。

ロマンスは、男女の甘い恋愛のような印象を持つ。


ロマンとロマンスは、違った意味で使われるのが、おそらく普通だと思う。


ロマンとロマンス。


この2つの言葉の語源について、調べてみた。


※あまり詳しく調べていないので間違っているかもしれません


すると、

ロマン(Roman)は、「ローマの」という意味のフランス語から。

ロマンス(Romance)は、英語から、

のそれぞれ外来語で、ロマンを「浪漫」と表記するのは、夏目漱石が当て字としてあてたためのようだ。


さらに調べると、そもそもロマンという言葉は、中世ヨーロッパでは、文語ではない口語の俗ラテン語を「ロマンス語」と言い、その俗ラテン語で書かれた文章を「ロマン」または「ロマンス」と言っていたらしい。


英語は、ラテン語の影響を大きく受けている言語だ。

英語のRomanceの起源も、中世ヨーロッパにあったと思われる。


ここからは、俺の推測になるが、


「ロマン」も「ロマンス」もラテン語が起源で、


「ロマン(Roman)」は、
中世ヨーロッパ(フランス)から直接、ユーラシア大陸を通って入ってきた言葉で、


「ロマンス(Romance)」は、
ヨーロッパからラテン語の影響を受けたアメリカの英語を介して日本に入ってきた言葉なんじゃないだろうか。


どちらも起源は「ラテン語」。


「ロマン」の複数形が「ロマンス」という解釈は、あながち間違っていないのかもしれない。


ゴールデンウィークになると、同期と笑ったあの名言を度々思い出す。


「ロマン」を求めて男女が集う場所では「ロマンス」が生まれる。



俺も「ロマン」を求めて旅に出たい。

そこには、「ロマンス」があるかもしれないから。



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