中学生の頃かな。
夏休みの午前中は、毎日めちゃくちゃ楽しみで。
ていうのも、不朽の名作「タッチ」が、再放送されていたからだ。
夏休みが明けた後も、「タッチ」を見たくてズル休みしたことが、何度かある。
ってことは、内緒だ。
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「タッチ」は、
浅倉南、上杉和也、上杉達也の3人が織りなす中学生から高校生にかけての青春を「高校野球」という題材の上で描いたアニメだ。
自分が夏休みの午前中に、いったいどんな気持ちでそのアニメを毎日見ていたのか、今ではあまり覚えていない。
ただ、
「面白かった」
ことは覚えている。
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8月10日から17日にかけて、漫画「タッチ」が読み放題になっていて。
それを読み損ねた俺は、「タッチ」が読める漫画アプリを探してみて。
でも、時すでに遅しで。
そしたら、長女とバドミントンをしに行った地区センターの小さな図書館に、「タッチ」が全巻置いてあることに気付いてしまった。
「あ、これはもしや、俺に『タッチ』を読むといいよっていう、神様のメッセージじゃないか」
って感じてしまってから、俺は、AmazonPrimeビデオで、アニメ「タッチ」を寝る間も惜しんで見まくっていた。
カッちゃんが死んでしまって、タッちゃんが野球部に入部してピッチャーをやり始めた頃までは、しっかりアニメを見たんだけど。
この時点で30話そこそこで、アニメは全部で101話あって。
全部見ようとは思っているけども。
我慢できなくなって、ブログに書いてしまった。
とりあえず、AmazonPrimeビデオの「あらすじ」で、その後の流れを確認しながら、ラストの2話を見て、すべての「タッチ」をもう一度見た気分になってみた。
※ここからネタバレあります。
*****
齢42歳の俺。
数十年ぶりに「タッチ」に触れて。
「作者の『あだち充』は、もしかして、この物語でこんなことを伝えたかったのかもしれない」
みたいなことを考えてしまった。
和也は高校に入った時点で野球部。
南は、野球部のマネージャー。
達也は、ボクシング部に入部した。
達也は、遠慮していたんだ。
和也の「南を甲子園に連れていきたい」という想いと、
南の「甲子園に連れて行って欲しい」という想いを、
それらの想いのために、
達也は自分のことよりも、
「自分にとって大事な人たちの想いを実現するために」
遠慮したんだ。
和也が交通事故で死んでしまった後。
達也は野球部に入部し、ピッチャーになるものの、それは、
「南が甲子園に連れて行って欲しいと思っているから」
「和也は甲子園に行きたいと思っていたから」
っていう、自分にとって大事な人の夢を実現するために、野球部に入部したんだ。
南と死んでしまった和也のその想いをなんとか叶えたい。
その一心で達也は努力を続ける。
高校3年生の夏の予選大会の決勝戦。
あと1アウトとれば勝てるという場面。
達也は、最強のライバル新田との勝負を避けて、敬遠しようと提案する。
それは、敬遠して、次のバッターと勝負すれば、勝利はほぼ確実だから。
ここまで努力を続けたチームメイトの想いを考えて、敬遠を選択しようとしていた。
本当は、「新田と正々堂々と勝負してみたい」という、自分の想いを抑えて。
それを感じたチームメイトは、新田と正々堂々の勝負をするように促す。
そして、達也は、正々堂々の勝負をして。
その勝負で、勝利をおさめて、甲子園出場することになる。
ここで、達也は、南の夢も和也の夢も叶ったことを感じて、この先、何のために進めば良いのか分からなくなる。
そして、最後の最後、
「自分の想いを実現するために進むことを決意した」
決意して、南に告白した。
達也は、ずっと
「大事な人のために生きてきた」
それが、最後の最後に
「自分のために生きようと決意する」
*****
あだち充の残したかったメッセージの一つは、
「思いっきり自分のために生きてみろ!」
ってことなんだろうなって、感じた、齢42歳。
大事な奥さんと3人の娘がと1匹のチワワがいる今。
思いきり「自分のため」だけを考えて生きることは難しい。
けど、自分の想いを実現するために自分の時間を使うことも、あっていいことなんだろうな。
自分の想いを実現するために。
その自分の想いを実現することが、自分にとって大事な人のためにもなっていると、嬉しいっすね。
タッチ。
タッチ。
ここにタッチ。
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