3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

宇宙と原子と人間関係と。

子どもの頃、星空を見ることが好きだった。


ずーっと見ていると、空に吸い込まれていくような、あの感覚。


特に、冬空に輝くプレアデス星団が好きだった。
f:id:Alloutrun:20201127171957j:plain




~~~~~




本当に何も知らなかった頃は、地球の周りを太陽が回っていると思っていた。


いや、そんなことすら、気にもしていなかったかもしれない。


でも、実際は、太陽の周りを地球が回っていて。


太陽系の惑星は、それぞれの周期で、太陽の周りを回転していることを知る。


そして、太陽系自体も、天の川銀河系の中で回転しているということを知る。


宇宙の天体はすべて、ものすごいスピードで離れて行っている。


どうやら、そういうことらしい。




高校生になり、化学の授業で、身の回りの物質は、すごく細かくしていくと、

分子

というものになるということを知る。


分子は、原子の集まりで。


原子は、原子核の周りを電子が回っているということを知る。



「あ、ここにも宇宙があるんだ。」



中心に何かがあって、その周りを回転することで均衡が取れる。


その真理。


宇宙の絶対的な法則、万有引力。


ミクロな世界を追求する学問、量子力学。



そこに共通する概念。



でも、その概念は、自分にとっては、確認することが不可能な、ただの概念でしかない。


太陽が地球の周りを回っているのか、

地球が太陽の周りを回っているのか、

自分には、確認する術がない。


「ここにある鉄は、陽子と中性子と電子からできています」って言われても、まったく、

リアルさ

は、ない。




~~~~~




ふと、誰かのブログで、何人かで集まって走っているエントリーを目にしてしまった。



なんか、そのときに思った。


「人間関係も、宇宙の真理で表現できるんだ。」って。



丁度そのエントリーを目にしたころ、

なんちゃら座流星群

が極大を迎えます、みたいなニュースがあって、ウッドデッキから星空を眺めていた。



ブログを読んで知る、何人かが集まって楽しそうにしているエントリー。

星空を見て知る、なんちゃら座流星群。



自分のリアルとは無関係な、でもなんだか心を揺るがす出来事。



75年に1度の周期で地球に近づくハレー彗星。

人生で1度だけ、自分に近づいてくれて、見ることができる、世間をにぎわす彗星。



地球の周りをずっと回り続けて、夜空の主人公にもなるお月様。


毎日あらわれて、あたたかく地球を包み込んでくれる太陽。




今、自分の身近にいる大切な人たちは、自分の軌道と近しい軌道をたどっていて。

ときには離れたり近づいたり、それぞれの周期で回転して。


離れたと思っていたら、また近づいてくる。


ずーっと近くを並走している人もいる。



心が痛くて、どうしようもないときに、ふと見上げると綺麗な満月で。

昼間になると見えなくて、夜になると見えてくる。

ときには、新月で、夜でも見えない。

そんなお月様のような人。



シリウスのように、すごく明るく、ある季節にだけ、美しく愛でられる人もいる。



北極星のように、常に微動だにせず、毎日同じところにいる人もいる。



自分は、自分の軌道をたどっている。

自分のたどりたい軌道をたどっているんだ。



その近くにどんな星がやってくるのかは、分からない。

ときには、近くに来すぎて、衝突してくる星もあるかもしれない。

近くにいるのは一瞬で、すぐにものすごいスピードで消えて行ってしまう星もあるかもしれない。

一度離れたら、もう二度と近づかない星もある。

大好きな星が、ずっと並走してくれているかもしれない。




みんなそれぞれの自分の軌道をたどって、そのときそのとき、近づいた星たちで、星団を作るんだ。


それらの星達を、見る位置によっても感じ方は変わるのかも。

今の自分がいる位置に依存して、星団は、綺麗にもなるし、煩雑な集まりに見えることもある。




冬空のプレアデス星団も好きだけど。


自分のリアルな世界にある、自分が一員になっている星団は、もっと好きだ。



あぁ、佐野金で気道したいぜ。



少しずつ、前へ。
にほんブログ村
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ

/* 画像拡大無効 */