祝日の月曜日。
長女は、バドミントン部の試合があるということで、早起きしてきた。
「ねぇ、パパ。今日、帰ってきたら、一緒にバドミントンしに行こうよ。」
久々のお誘いだ。
膝を痛めてから、なかなか思うように動けなかった桜子は、ちょっとふさぎ込んでしまい、近所の体育館にバドミントンをしに行くことがなくなってしまった。
数日前に、
「少しでもやる気が出てくれたら」
と、自分が読みたい雑誌PEAKSと一緒に買ってきたバドミントンの本。
5冊ほど立ち読みして、20分くらいかけて、自分なりにベストだと思った本を桜子に買ってきた。
桜子は、暇なときにはこの本を読んでいるようで、少しやる気が戻ってきたのかもしれない。
*****
この日、桜子を部活に送り出してから、次女、三女、奥さんと一緒に横須賀におでかけした。
ゴーカートに乗ったり、海辺で遊んだり、BBQやっている多くの人を横目に遊具で遊んだり、美味しいラーメン食べたり。
昼過ぎに横須賀から帰ってきて、部活から帰ってきた桜子と、奥さんとともに、バドミントンに向かう。
ここ3日間連続で走っているからだろうか。
すごく体が動いた。
「俺、バドミントン、上手になってきたかも。」
思った。
桜子は、まだ少し膝が痛いらしく、なるべく桜子が動かなくて良い場所に返すように心がける。
バドミントンのコーチをやっているような気持ちだ。
「ほら!そこでキリンスマッシュ!」
※2700のネタ
一方、桜子は、俺には容赦ない。
俺が取りにくい場所に返してくる。
そこは、俺も全集中の呼吸を繰り出し、ドロップショットも華麗なステップで追いつき、しっかり返す。
たった30分だったけど、全集中の呼吸を続けたせいで、体はボロボロになった。
ということで、今日は、走らなくてもいいかな。
*****
「今日の俺のバドミントンは、結構上手だったはずだ。」
そう思っていたのだが、桜子にしても奥さんにしても、俺のプレイに関する賞賛の言葉が一切ない。
家に帰っても、バドミントンの感想の中に、俺のプレイに関する言葉が何一つないのだ。
ちょっとは「上手だったよ」とか言って欲しいのだが、何もない。
我慢できなくなった俺は、少しふっかけてみることにした。
「今日のパパ、どうだった?」
桜子は言う。
「前よりは良かったよ。」
おいおい。
えらいさっぱりした感想だな。。。
奥さんが言う。
「桜子は、『パパは褒めると、すぐに調子に乗るから』って言っていたよ。」
「でも、今日はパパ、すごく上手になっていた、って言っていたよ。」
桜子は、イヤホンをつけて、音楽を聴いているフリをしている。
分かりやすいな、桜子。
ふふふ。
だろうよ。
桜子、俺のことを良く分かっているじゃないか。
嬉しいじゃないか。
俺は、一気にゴキゲンになったよ。
調子に乗ってきたよ。
そして、テンションがあがった俺は、先日購入した、MSRのテント、ハバハバNXを組み立て、テントの中で、ブログを執筆することにした。
今晩は、次女と三女と一緒に、このテントの中で密な状態で眠る予定だ。
久々に全集中の呼吸で過ごした休日。
走ってはいないけど、すごく心地よい疲れに満ち溢れている。
少しずつ、前に。
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