3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

問題の本質を見抜くこと。

お時間があるようであれば、ちょっと以下の問題を一緒に考えてもらいたいと思う。



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【問題】

あなたは、地下2階、地上5階建てのビルのオーナーです。

そのビルには、古いエレベータが1基あるが、このところ、テナントの方やお客様から、

「エレベータの待ち時間が長すぎる」

との苦情が多くて、対処が必要だと考えています。

さて、あなたならどのような対処を講じますか。
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この先、読む前に、是非ご自身でも考えていただきたい。



この問題、「論理的思考」的な研修を受けたことがある方なら、ご存知かもしれない。




真っ先に思い付く対処法としては、

「エレベータの機能向上」

「エレベータの増設」

というところではないだろうか。



確かに、エレベータ全体の輸送能力が向上すれば、待ち時間が減り、苦情も減るかもしれない。


だが、機能向上、増設には、かなりの費用がかかりそうだ。



この問題の「正解」として、用意されている答えは、

「各フロアのエレベータ前に大きな鏡を置く」

というものだ。



苦情の本質は、

「待ち時間が長すぎること」ではなくて、

「待ち時間が長くて、イライラすること」だと。



鏡を設置することで、待ち時間の間に身だしなみを整えたりできることで、

「イライラ」

が無くなるという。



問題の本質をしっかりと掴み、その解決策を講じなければ、無意味な努力に終わることがある。



その昔、レコードの針の製造会社で、シェアがナンバーワンの企業があった。

「より良いレコードの音を奏でるための針の製造方法」

を追求し、一世を風靡していた。


だが、その会社は、CDの登場により、衰退した。


消費者が欲しかったものは、

「より良いレコードの針」

ではなくて、

「より良い音で音楽を聴くこと」

だったから。





てことで、この手の話は、良くあって。



「しっかりと今の現状を理解し、問題を定義すること」

「その問題の本質の見抜くこと」

は、非常に重要なことは間違いない。



今の自分を理解し。


ありたい姿を定義して。


そのために必要な項目を整理し。


問題を定義する。


仕事であろうが、プライベートであろうが、非常に重要なプロセスだろう。



でも、そんなに簡単にいかないのが現実だ。



「問題を定義する」


ということは、非常に難しい。

そこが、最も難しい。


周りの人も自分も納得できる問題を定義できれば、あとの解決策は、自ずと決まることが多い。




今一度、自分に問いたい。


「今、お前がしている努力は、無駄にならないか?」


「お前は、問題定義ができているのか?」


「そして、その問題の本質を見抜けているのか?」


仕事も、プライベートも。




ただ、

一生懸命に、エレベータの機能向上に取り組んだ日々や、

一心不乱に、レコードの針を磨き上げ続けた日々は、

無駄にはならないと思うんですよね。





少しずつ、前へ。
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