3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

仮病で休もうとする娘たち。

今朝、長女は全然起きてこなかった。

長女が家を出発する時間は、8時。

それが、7時45分になっても起きてこない。

「でたよ。」思った。


前の晩、家族でM-1グランプリを10時過ぎまで見ていて、さらに面白かったネタを録画で繰り返し見ていた。

10時半を過ぎていた。


「ほら、こんなに遅くまで起きてて、明日学校休んだりするなよ。」


てな注意をしながら、ミルクボーイのネタで爆笑していた。


翌朝、起きてこない長女に対して、


「でたよ。でたよ。」思った。


「仮病、出たよ。」って。


「ほら、起きなきゃ!気合で学校行くんだよ!」

「『病は気から』だ。気合入れれば、元気になるぞ!」

前の晩に夜更かししたことによる、寝不足からの仮病。

そう決めつけていた。


だが、起きてきた長女は、すごくお腹が痛そうにしていて、本当にツラそうだった。


あ、、、言い過ぎちゃった。


って思った。


*****


この手のやり取りは、うちでは日常茶飯事だ。


なかば「オオカミ少年」的な現象になっていて、娘たちはあの手この手を使って、学校を休もうとする。


三女は、なんか気分が乗らないと、体温計をわきの下に挟んで、体温を測り始める。

「ほら!37.5度だよ!」

「だって、ちょっと足が痛いんだもん。」


おう。足が痛いと熱が上がるなんて、聞いたことないぞ。

そして、熱があることがうれしそうじゃないか。


ていうか、三女よ。

わきの下で、体温計、めっちゃこすってたじゃんか。


よくもまぁ、小学校1年生で、こすったら温度が上がる「摩擦熱」のこと知ってるな。


そんな日は、三女が何を言おうが、絶対に学校に送り出す。

仕事から帰って、三女の様子を確認すると、いつも以上に元気だ。


やっぱり仮病だったんだ。


*****


俺は、中学生くらいになって、たまに仮病を使っていた。

仮病して、当時の3チャンネルの番組「たんけんぼくのまち」とか「できるかな」とか、日テレでやってた「タッチ」の再放送を観るのが楽しみだった。



道具としては、やっぱり体温計を使用していた。


仮病は、特に冬場に炸裂させていた。


冬場は、こたつという道具があるからだ。


体温計を、こたつの中に入れて、熱くなっている網の部分に当てる。

当てすぎると、40度を軽く超えて、エラー表示になってしまうので注意が必要だ。

繰り返しているうちに、38度前後で止める、絶妙のタイミングを見つけ出した。


そして、体温計を母親に見せるのだ。

「今日、熱があるから学校休んで良いよね?」

って。


仮病、バレないかな。

怒られないかな。

とドキドキしていると、


「大丈夫?じゃぁ今日は休みなさい。明日、ちゃんと学校行けるようにね。」

って、母親は、ものすごく優しい言葉をかけてくれた。


すごく申し訳ない、自分がものすごく悪いことをしている感じがした。


そんな気持ちの中、「たんけんぼくのまち」を一人で観て、楽しんでいた。



娘たちが学校や習い事に行きたくない日。

体調に問題がなかったとしても、行きたくない日はあるんだと思う。


「摩擦熱」や「こたつ」パワーを使ったバレバレの仮病のときもある。


でも、何かしらの「行きたくない理由」があるんだろう。


親として、その理由をしっかり聞いてあげて、もっと歩み寄ってあげることも大切なんだろうな。

って、今日の長女とのやりとりで、感じた。



やっぱり、日ごろの何でもないコミュニケーションって、大事なんだろうな。



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