3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

いっちさん。

自分は、子どもの頃から、あがり症で。

特に、女の子と話をするのが、ものすごく苦手だった。

話したいんだけど緊張して言葉がうまく出てこなかったり、思っていたことと違うことを言ってしまっていたり。


そんな症状は、相手の女の子が、ちょっと気になっている女子であろうが、そうじゃなかろうが、変わらず出る症状だった。


今でもそうだ。




その名残なのかもしれない。

自分は、

「女子の友達」

という感覚が、あんまり良く分からなくて。



お互い好きで「付き合っている」という関係になったら、自分自身をすべて表現できる気がしているが、

そうではない女子は、「男子の友達」とは、圧倒的に違う存在で。




だから、結婚して奥さんがいる今。


女性の方と一緒に飲み会を共にさせていただいているけど、

そんな女性のみなさんは、

いわゆる「友達」とは、またちょっと違くて。


たくさんいる中に女性もいるよ、っていう感じだ。



なんて言うんだろう。

男子の友達とは、2人で一緒に出かけたり、2人で飲みに行ったりできるけど、

女性の方と2人で一緒に出かけたり、飲みに行ったり、っていうのは、できる気がしない。



もし、2人きりで出かけたり飲みに行ったりする女性がいるとすれば、

もし、ダイレクトメッセージを頻繁にやり取りするような女性がいるとすれば、


そんな女性は、自分にとっては、すごく特別な存在なんだろうなぁと思う。




~~~~~




先日、お声がけいただいて、飲み会に参加させて頂いた。


その中には、キクチさんいっちさんもいらっしゃった。


キクチさんは、ご存知の通り、

「いっちさんラブ」

を公言されていて。


それが、ビジネス的要素を含んでいるのか、リアルなのか、自分には全く分からず、ここまで来ている。


だから、何となく、いっちさんと飲み会なんかでご一緒させていただくと、

「いっちさんは、キクチさんの大事なパートナー。」

みたいに思ってしまって、

いっちさんとお話しようにも、どうにもこうにもキクチヒロシの顔が、いっちさんの肩の上に透けて見えてくるのだ。


くそう、キクチ。



1か月ほど前、うちの近所で飲むことになって。

キクチさんが立ち飲み屋で飲んでいるっていうんで、速攻で着替えて、しばらく履いてなかったランニングシューズを履いて、その飲み屋まで2kmほどダッシュした。

そしたら、実は、そこにはいっちさんもいらっしゃって。


「あ、ヤバい。邪魔しちゃったかな。」

って、なんかバツが悪い感じになってしもうた。



~~~~~



先日の武蔵小杉での飲みの席でも、いっちさんとお話しようにも、

根っからのあがり症気質と、キクチヒロシの残像により、なかなか思うようにお話できずにいた。


なんとなく空回っている自分を感じながらの、フワフワトーク。


本当は、もっとエッジを効かせたトークをしたいのに。


くそう、キクチ。




そして、その機は、予期せぬ感じで訪れた。


2次会もたけなわな感じで、いつも就寝している時間をとうに過ぎていて、終電がヤバい時間になり、宴はお開きになり。


気付くと、帰りの方面が一緒だったのは、いっちさんだけだった。




電車を待っている時間。

電車に乗って、隣の席に座っていた時間。


合わせて、20分くらいだっただろうか。




いっちさんは、自分がラン関係の飲み会に参加した、初っ端の飲み会にもいらっしゃった。
www.all-out-running.com



以降、何度もイベントや飲み会でご一緒させて頂いている。

実は、自分の人生の中で、女性としては、最も多くの回数、お酒の席をご一緒させて頂いているかもしれない。



でもいつも、そこには、キクチがいて。

いっちさんの肩の横には、キクチの残像があった。



いや、自分の中で、

「いっちさんとご一緒するときは、キクチさんも一緒じゃないと、キクチさんに申し訳ない。」

っていう感情があったことは確かだ。



でも、この日の、この時間。

20分間。



まぎれもなく、いっちさんの2人きり、お話をさせていただいた。



そこで繰り広げられたトークは、結構な濃さであって。

20分間だったけど、3時間くらいお話していたかのような、満足感だった。



いっちさんは、こう言って下さった。

「全力さん、色々あると思うけど、私は全力さんの味方ですよ。」

「全力さんのこと、好きですから。」
 ※って言って下さったような気がする。けど、ベロンベロンだったから記憶が定かではない。

「ブログ、面白いですしね。笑」



そこで、自分がなんて答えたのか、覚えていない。


でも、何とも言えない、温かい何かに包まれたような感覚になって。



横浜駅のJRの改札で、バイバイするときに、

「いっちさん、またご一緒させてくださいね。」

と、右手を差し出して。



手袋をしているいっちさんの手と握手をした。




ごめんね、キクチさん。


ありがとう、いっちさん。




少しずつ、前へ。
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