3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

【レポート】サブ3.5に返り咲いた2019年水戸黄門漫遊マラソン。

最後のコーナーを曲がり、直線に入る。

ゴールゲートの先に、スタートからのタイムが表示されている電光掲示板が見えた。


「03:29:36」

37、38、39、、、


ぐおぉぉぉぉ!!!


*****

サブ3.5。

フルマラソンを3時間30分を切って走ることを指す。


去年の湘南国際マラソンを3時間24分07秒で初のサブ3.5を達成した俺は、

2019年の板橋シティマラソンで、3時間54分58秒だった。

フルマラソンの怖さを思い知った。


今の俺の状態で、この水戸のアップダウンのあるコースで、サブ3.5で走り切れるとは、思っていなかった。

*****


最後の直線、左足のふくらはぎが攣っていそうな感覚の中、必死に歯を食いしばって走る。

沿道の声援に、力をいただき、最後に振り絞る。


ゴール。


電光掲示板は、3時間30分台を指していた。

手元のガーミンでは、3時間29分12秒。
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なんとか、ネットタイムでは、サブ3.5を達成できたようだ。


記録証をもらう。

グロス:3時間29分57秒

ネット:3時間29分09秒
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ギリギリで、サブ3.5を達成できた。

泣けた。


周りのランナーの方々が、どんどん速くなる中、不甲斐ない記録しか出せず、アキレス腱の故障で思うように走れず、なんとか筋トレとヨガは継続していた。


記録を狙うのはやめちゃおうと、何度か思った。


ブログもやめて、このままドロンしちゃおうと、何度か思った。


水戸のDNSも、何度も頭をよぎった。


これまでの自分を振り返って、そして走って。


何の涙なのか、自分でも良く分からないけど、泣けた。


この感動を味わうために、俺は走っているんだろうな。


水戸を走って良かった。


欲しかったメダルもゲットできたしね。
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レース前の準備と心掛けていたこと

俺は、この水戸黄門漫遊マラソンを走るにあたって、フルマラソンを走るための準備が完全に不足していた。


20km程度のロングランができたのは、

9月8日の多摩川源流トレイルラン

9月29日の三浦半島侵攻作戦


ペースを上げた練習ができたのは、

10月6日の新横ぐるぐる
 ※5kmを417ペース

 →ここで、アキレス腱痛が悪化する

10月22日の自宅周辺10kmテンポ走
 ※10kmを436ペース


目標タイムは、3時間32分


正直、無理だと思っていた。


レースで心掛けていたことは、

「ハーフまでは、とにかく楽なペースで走ること」

「ハーフまで走って、余力を感じていたら、ペースを上げる」

「サブ3.5というタイムに、とらわれ過ぎないこと」

だった。


ペース詳細

スタート前、結構な雨が降っており、少し寒いくらいの、この時期としては、ベストコンディション。

しっかり睡眠もとれていたし、疲れが全くなく、筋トレとヨガで漲っていた俺も、走力に対する不安はあるものの、ベストコンディション。


スタート後も、とにかく楽なペースを維持することを心掛けた。

しばらくは、キロ5分を維持。

5kmを過ぎたあたりから、キロ4分55秒前後を刻む。


ハーフを過ぎて、何気に余力があったので、キロ4分50秒前後まで上げて、走る。

30kmを過ぎても余力があったので、ペースを維持する。

「あるいは、サブ3.5行けるかも」と思いながら走る。


だが、38km付近で、コースマップにはなかった、激坂が登場し、心が折れる。

ここで、トンネルに入り、地元の皆さんの熱い声援が、トンネル内にこだまし、元気になり一度復活。

気持ちはキロ4でトンネルを駆け抜ける。


だが、ゴール手前1km付近のラスボスの激坂で、完全に逝ってしまった、俺の脚。

ラスボスで、キロ6分台を見て、最後は、まじで苦行。


最後の直線は、サブ3.5をやりきるために、激走し、ゴール。

ネットで、3時間29分09秒。
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一つ言わせて欲しいこと

一つ言わせて欲しい。

水戸黄門漫遊マラソンのコースの高低差マップについてだ。

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公式HPの高低差マップ


こちらが、ガーミンの高低差。
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細かいところ、違いが多いのだが、35km以降の高低差マップの違いが大きすぎるぞっ!!

38km付近の坂、ラスボスの坂かと勘違いするほどの、結構な坂だったぞ!!

そして、ゴール手前1km付近のラスボスの坂は、公式の高低差マップからは想像できないほどの激坂だったぞっ!!



水戸黄門漫遊マラソンは、37km以降に、本当のモンスターがいる。

来年走る方は、心しておくと良いだろう。


最後に

今回、久しぶりにフルマラソンを走って思ったこと。


それは、

「フルマラソンは、楽しい」

ってこと。


練習では走らないような42.195kmという距離。

その距離を走り切るための、事前の練習、ペース戦略、補給、当日のコンディション。


すべてのパーツを揃えて出し切る、今の自分のベストタイム。


フルマラソンは、自分との戦いだ。


でも、声援を下さる沿道のみなさん、レースに関わるみなさん、普段ブログやツイッターで繋がっているみなさん、そんな皆さんがいるからこそ、楽しく走れるんだ。


さぁ、今シーズンが始まったぞ。
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