情けなく、そして悔しかった。
3000mを過ぎたあたりから、脚が重たくなり、スピードが維持できなくなる。
青いタータンのトラックのコーナーからバックストレートに入るあたりの向かい風が強く、冷たく、圧を感じる。
並走し檄を飛ばしてくださっている、おいやんさん。
そのおいやんさんの後ろを追走して無言の檄を飛ばしてくれている、カナ先生の息子さんのセナ。
給水のコップを持ちながら、大きな声で声援を送って下さっている、ボランティアの皆さん。
第3レーンまで出てきてくれている、ブログ仲間の皆さまからの叱咤激励。
多くの応援を頂きながら、全力で走っているのだが、スピードが出せない。
ふと、左腕のガーミンを見ると、ペースはキロ4分10秒を越えていた。
強い向かい風のせいだったのかな。
少し涙も出た。
悔しかった。
ちみのすけさんやpetaさんが、キロ4分以下のペースで30km走をこなしているというのに、5000mすらキロ4分を切れない自分の走力が。
情けなかった。
こんなに沢山のあたたかい声援をいただいているのに、全く動いていない自分の脚と、この日までの練習が足りていなかった自分が。
最後の数100m、残った脚を使い切って、なんとかキロ4分ペースでフィニッシュ。
フィニッシュラインのすぐ近くにあった長椅子に崩れるように座り込む。
ゼッケンに貼り付けられていた電子タグを外したボランティアの方が、記録証を持ってきてくださった。
目標の19分59秒に対して、結果は「20分02秒66」。
あぁ。
あんなに必死に全力で走ってこのタイムなのか。。。
目標タイムまでの数秒を削り出せなかったこと以上に、自分が目標としているちみのすけさんやpetaさんのレベルと、今の自分との走力の差の大きさに愕然とし、半ば絶望に近い感覚に打ちひしがれていた。
しばらくその場から動き出せなかった。
次々にゴールするランナーの嬉しそうな表情が目に入り、沿道の皆さんの大きな声援が耳に入るものの、それらは俺を素通りし、ただただ呆然と佇んでいた。
駒沢オリンピック公園総合運動場を流れる風が強く、冷える心を突き抜けたような感じがした。
【レース分析】
結果は、
OTT5000m第4組 5位/50人
20分02秒66
結果速報は、こちら。
2019年1月6日に開催された、「オトナのタイムトライアル5000m」の公式タイムから。
1800-2000mのラップが、1分30秒05と速すぎる。
キロ3分46秒ペースだ。
公式の結果を見ると、上位のランナー6名がこの区間だけ一気にペースが上がっていた。
ペーサーが一気にペースを上げたのだろう。
自分にとっては、明らかなオーバーペースだ。
俺が参加した第4組の一番速いペーサーの目標タイムは、「20分30秒」だった。
400mの平均ラップは、「1分40秒」になるはずだ。
最初の1周は、ペーサーに付いていき、2周目以降にペーサーの前でレースをする作戦だった。
自分はペーサーのペースを信じて走っていただけに、少々悔いが残る。
その後、3000mを過ぎたあたりから徐々にペースが落ち、3800-4200mのラップで最遅の、1分42秒4を記録している。
キロ4分16秒ペースだ。
このあたりは、脚が全然動かず、呼吸も苦しくなり、止まりたくなるほどキツかった。
並走しているおいやんさんの檄により、なんとかペースが遅くなるのをこらえながら、必死に走った。
最後の1周は、なんとかキロ4分ペースまで戻してフィニッシュ。
1800-2200mのラップを上げすぎたことが反省点。
ここを自分のペース感覚を信じて、数秒遅く走れれば、後半もう少し粘れたかもしれない。
ただ、どちらにしても、今現在の走力は、5000mを20分くらいで走れる走力ということだ。
ガーミンの測定結果のグラフを掲載しておく。
後半、脚の疲れに伴い、ピッチが上がり、ストライドが短くなり、上下動が減り、接地時間が長くなっている。
【現在のベストタイム】
2017年11月頃からしっかり走るようになり1年少々。
ここ1か月間で、5000m、10km、ハーフ、フルでPBを更新できたので、現状の走力をおさらいする意味でベストタイムを並べてみる。
こうしてタイムを並べてみると、OTT5000mでは、今現在の走力その通りの結果が出せたと言える。
想定通りすぎて、驚きがない。
フル: 3時間24分07秒
キロ4分50秒
※2018年12月2日 湘南国際
ハーフ: 1時間33分45秒
キロ4分27秒
※2018年12月23日 足立フレンドリー
10km: 42分00秒
キロ4分12秒
※2018年12月16日 よこはま月例
5000m: 20分02秒66
キロ4分1秒
※2019年1月6日 OTT
【気づいたこと:腰が落ちているランニングフォーム】
OTTでは、沿道の仲間の皆さんに多くの写真を撮っていただけた。
そのフォームを見て、気づいたこと。
「俺のフォーム、カッコ悪い。」
空中を飛んでいるタイミングの写真は、まぁ良いとしてもだ、問題は着地した直後の「腰の落ち込み」だ。
「腰は高く、腰は落とさない。」
通称、「腰高」。
OTTの速い組のランナーの皆さんのフォームは、まさに「腰高」だった。
今後の練習では、「腰高」になるような練習を取り入れていきたい。
この点は、また別途書きたい。
【編集後記】
実は、OTTの会場に到着後、俺は忘れ物をしたことに気付いた。
まだ乾いていなかったランニング用の靴下を、エアコンの前に置いておいたことをすっかり忘れ、持ってくることを忘れた。
なので、このような微妙な長めの靴下でレースを走ることになった。
この忘れ物がなければ、あるいは20分カットはできていたかもしれない。
また、替えのパンツを忘れたpetaさんは、ノーパンでレースを走っていた。
あるいは、petaさんは、このパンツを身に着けて走れたならば、もっとめでたい記録が出せたかもしれない。
さらに、カナ先生は、レース中に、手袋を持ってきたのに、走るときに手袋をするのを忘れたと。
レースの途中から
「手がかじかんで、走れない」
と早々から敗北宣言をしていた。
そしてレースが終わりしばらくすると、
「手袋が片一方なくなった」
と、いちいち手袋にまつわるトラブルに見舞われていた。
このなくなったと思われた手袋は、しっかりOTT事務局に届けられていたようだった。
このウッカリ八兵衛トリオ、次こそは、忘れ物しないで万全の態勢でレースに挑もうな。
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