最近、何かと話題の川内優輝選手。
川内優輝選手の強さの秘密について、調べていたところ、興味深い情報をゲットした。
「川内選手の遺伝子の型は、RR型。」
何それ?
とうことで、調べてみた。
本日は、主にこちらの論文の内容をもとにまとめている。
ACE遺伝子およびACTN3遺伝子多型が持久系パフォーマンスに与える影響
■速筋型/遅筋型を決めるACTN3遺伝子
上記の論文によると、ACTN3遺伝子とは、RR型、RX型、XX型の遺伝子のことを現すとのこと。
そして、これらのどの型が多いかによって、競技の適性が変わる可能性があるとのことだ。
Yangらは,オリンピックレベルのスプリント・パワー系種目の選手では,RR 型 50%,RX 型 50%であり,持久系種目の選手では,RR 型 30%,RX 型 40%,XX 型 30%の頻度であったと報告しており,RR,RX 型はスプリント・パワー系
種目に,XX 型は持久系種目にそれぞれ適性がある可能性を示唆した。
パワー系の速筋が必要とされる競技では、RR型、RX型の遺伝子を持つ選手が多く、XX型の選手は少ない。
持久系の遅筋が必要とされる競技では、RR型、RX型、XX型のどの型の選手もいる。
ということだ。
が、RR型、RX型の遺伝子とスプリント・パワー系の競技能力との関連は多く報告されているものの、持久系の競技とACTN3遺伝子の型との関連は否定している論文も多くある。
上記の論文では、大学陸上部の選手にて、調査を行ったところ、ACTN3遺伝子の多型と持久系の競技能力との優位な関連は見えてなかったらしい。
川内選手は、RR型とのこと。
RR型は、速筋が発達しやすいので、最後の直線勝負でのスピード能力が高いということは言えるだろう。
俺がいくつか論文を読んだ結果、市民ランナーレベルであれば、遺伝子がどの型でも、あまり気にしなくて良いのではないかという結論に至った。
RR型ならば、スピード勝負に持ち込んだときに強い。
XX型ならば、一定ペースで走ることが得意。
くらいの違いはあるのかもしれない。
■心臓の強さを決めるACE遺伝子
ACEは、血圧調整機構であるレニン-アンジオテン シン系の重要な酵素であり、血管収縮、血管拡張作用に影響する。
このACEの量を決めるのがACE遺伝子である。
II型、DI型、DD型で表現される。
Tobinaらは,日本人トップレベルの 陸上長距離競技選手において,ACE遺伝子のD allele を有するものがII型と比較して優れた成績であることを報告している。D alleleは,主にトレーニング伴う心筋の肥大による心機能の向上および最大下運動 における血中乳酸濃度が低いことが報告されており,日本人アスリートにおいてこれらの要素が持久系競技能力に影響していることが考えられる。
上記の論文からの引用になるが、DI型、DD型の遺伝子の型の場合、心筋が強くなりやすく、運動負荷時の血中乳酸濃度が低いということだ。
また、日本人で2009年にフルマラソンを2時間10分以内で走った選手の中にII型を有する者がいなかったとのことだ。
日本人の場合、持久系の競技では、DI型、DD型の遺伝子を持っている方が適正が高いと言えそうだ。
■で、俺の遺伝子の型はどうなのよ?
ここまで調べてみると、マラソンランナーとしては、
ACTN3遺伝子 → RR型、RX型、XX型のどれでも良い
ACE遺伝子 → DI型、DD型の方が心臓が強いし、乳酸閾値が低いから良い
ということになりそうだ。
俺的には、速筋が強いほうが良いから、どうせならばRR型やRX型の方が嬉しい。
で、この遺伝子って、どうやって調べるのだろう。
どうやら、ここ数年で少しずつ盛り上がってきている「遺伝子検査」にて、調べることができるようだ。
「ACTN3遺伝子 検査」
などのキーワードで検索すると色々と出てくる。
価格は安いもので7500円程度からあるようだ。
今のところ、どの検査が良いのか調査しきれていないので、この点については、後日触れたい。
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