2018年2月16日 金曜日。
今日の日本のトップニュースは、「羽生結弦選手のショートプログラム」だろう。
あの怪我から3か月間の療養を経てからのオリンピックという大舞台で、自身の最高得点にあと1点ほどまで迫る、
111.68点
を叩き出したのだから。
俺も驚きを隠せなかった。
あれだけの数の「クマのプーさん」で覆いつくされたスケートリンクを見たことはなかったからだ。
世間が羽生選手のネタをおかずに酒を飲む花金。
俺のうちでは、それ以上のニュースがあった。
以前紹介した、うちの長女のピアノの練習の話。
この山崎朋子作詞作曲の「変わらないもの」の伴奏者のオーディションが本日行われた。
立候補者は、いずれもピアノの達人と噂されている4名。
うちの長女もその4名の中の一人だった。
多くの子供たちが運動場に出て遊び、教室で談笑している午前中の中休み、音楽室にてオーディションは開催された。
審査員は、音楽の先生をはじめ、5名程度の先生方だ。
並みの小学5年生であれば、緊張を隠せないだろう。
そんな中、長女は、練習通りアルトのパートを心の中で歌いながら感じるままにピアノを弾いたと言う。
なめらかに、そしてフォルテッシモ&ピアニッシモに。
結果発表は、昼休み。
一堂に集められたオーディション参加者。
結果を発表する先生。
緊張の一瞬。
選ばれたのは、うちの長女だったのだ。
そう。
うちの長女が、卒業生に向けた合唱曲「変わらないもの」の伴奏者に選ばれたのだ。
何も知らずに俺は、
羽生選手の滑りを一刻も早くニュースで見たいと思いながら帰宅した俺は、
まっすぐ帰宅し、四女のチワワの俺の帰宅の祝いに全力でプレイバウをした後、おもむろにテレビを付けた。
すると長女は、
「私、伴走者に選ばれたよ!」
「!!!!」
何という!
日本中、いや世界中が羽生選手の復活で盛り上がっている中、俺にはもっともっと嬉しいニュースが待っていたよ。
俺は何という幸せ者なんだ。
「よかったな。」
そして、羽生選手のインタビューの返答
「特に不満な点もなく、自分自身も疑問に思うエレメンツもなく、嬉しく思っています。」
にかけて、こんな質問をしてみた。
「自分の演奏は、不満はなくできたの?」
「うん。いつも通り、不満なくできたよ。」
と長女。
そうか。
長女は、大舞台でも緊張せずに実力を発揮できるんだな。
いや、それだけの準備をしてきたってことか。
「自分自身、疑問に思うエレメンツはなかったのか?」
「うん。疑問に思うエレメンツなんかなかったよ。」
という羽生選手ばりの答えを期待していたが、俺は期待を裏切られた。
「エレメンツって何?」
まぁ、そうだな。
そっちの答えが小学5年生にとっては正解だよな。
というか、そもそも「疑問に思うエレメンツ」っていう表現、俺もあまり意味が分からないしな。オリンピック選手レベルにならないと理解できないのかもしれない。
卒業生に送る曲「変わらないもの」。
何も考えずに、何も気にせずにいたら、卒業生を送る会での合唱曲なんて、知らないうちに日々の変わらぬ日常を過ごしていたと思う。
でも、長女が懸命にピアノを練習し続け、俺が鼻歌を歌ってしまうくらいずっと練習し続けてくれたことで、うちの家族は「変わらないもの」を知り、「変わらないもの」は何なのか考えることができた。
俺にとって、変わらないものがあるとしたら、お前たち、子供たちへの愛情なのかもしれないね。
※2006年4月12日にこの世に生を受けた長女
うちの奥方への愛情が「変わらないもの」なのかどうかは、、、
今後の人生の中で答えを出したいと思う。
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