ここ最近、ありとあらゆるモノの値段が上がっている気がするじゃないですか。
お米なんかひどくって、ここ数年で倍くらいの値段になっているし、
たまご10個の値段も1.5倍くらいになっている感じだし、
うまい棒も、いつの間にか1本15円になっているし、
ラーメン食べに行くと、のりとかネギとかトッピングしたら、途端に1000円超えるようになったし、
近所の一戸建ての新築物件が、想像よりも1000万円くらい高かったりするし、
インフレがすごい勢いで加速している感がするじゃないですか。
おっさんであるうちら世代なんか、ドンピシャで「失われた30年」にはまっていて、
給料のベースアップなんか全然なかったし、
同じ会社に長らく勤めていても、給料アップなんかないし。。。
これ、このまんましばらく続くとどうなるんだろうか?
と思って、調べてみたんですよね。
こちら、日銀が公表している消費者物価指数(インフレの指標)ですね。
分析データ : 日本銀行 Bank of Japan
このデータを見ると、2021年以降、明らかにインフレ率が大きくなっていて、
物価は、平均して年に2~3%くらい上昇していることが分かるんですよ。
これって、
2021年当時の現金100万円は、
1年に2~3%ずつ価値を失っていて、
今では、当時の90万円分くらいの価値しか持っていない。
ってことになるんですよね。
日銀は、「2%のインフレ」を目標にしていて。
2%の「物価安定の目標」 : 日本銀行 Bank of Japan
今の状況は、日銀の目論見通りで。
このまんま、毎年2%でインフレしていったら、
自分が退職しそうな65歳の頃(17年後くらい)には、
今の100万円が、70万円くらいの価値しか持っていない感じになるんですよ。
これ、ヤバくないですか?
賃金が上がらない中で、
「老後のための2000万円」
って思って、銀行に貯金してきた2000万円が、
70%くらいの価値しかなくて、今の1400万円分の価値しかなかった、、、
ってことが起きるってことで。
ただ、良いことの兆しとしては、
ここ2年くらいは、大企業が賃金のベースアップをし始めていて、、、
特に新入社員に魅力的に見えるようなベースアップが大半ではあるが、、、
この賃金上昇の流れも、徐々にできつつあること、ですかね。
日本では、団塊の世代が退職して、コロナ以降の需要拡大に伴って、
人材が不足しているので、
個人的には、この賃金上昇の流れは、長く続く可能性が高いとみていて。
「ルイスの転換点」ってやつですね。
インフレ、賃金アップ、ダメな企業の淘汰、日本経済の躍進、富の格差拡大が中期的には続くんじゃないかな、、、
と思っていることろでして。
現金で持つことのリスク度が上がってきているので。
だって、今ならうまい棒を100円で10本買えていたのに、
その数年後には、100円で6本しか買えない、
ということが現実で起きているから。
だからこそ、ピケティの言っていた、
「r > g」
を、今まさにしっかり享受する必要が出てきていると思っていて。
現金を、
株式、投資信託、債券、金、不動産などの資産に変えて保有しないといけないと強く感じているところで。
だから、
2020年頃には、資産のうちの現金比率は、60%くらいだったのだけど、
2025年現在は、約20%にまで減らしていているところで。
自分は、短期売買できるような知識もスキルもないし、
短期売買は、ゼロサムゲームな感じがしているので、
色々試した結果、
一度買ったら、持ち続けるという、ドルコスト平均法で長期投資が、自分には合っているなと。
という中、
日本証券業協会が3年おきに行っている調査資料の中で、
2024年度(令和6年) 証券投資に関する全国調査(個人調査) | 日本証券業協会
有価証券の保有率が、たったと24%程度という調査結果があって。
この先、
インフレによる現金の価値低下と、
「r > g」を享受する人とできない人での富の格差拡大と、
労働人口の減少による、ダメな企業の淘汰と、
で、今のアメリカのような、
「お金を持っていない人が生活にめちゃくちゃ困る」
という状況に、日本が陥っていくんじゃないだろうか、、、
という心配をしていて。
この「資本主義」という「ゲーム」をうまくプレイするために、
うちの娘たちには、自分が経験したことと学んだことを、
ちゃんと伝えていこうと、
改めて思ったところです。