「当り前のレベルを上げること」
成長するために大事な一つの考え方だと思っている。
朝のNHKラジオの基礎英語を中学から聞き続けていた友人は、高校時点でペラペラになっており、アメリカの大学に合格した。
一方、俺は、2日ほど聞いた後、早起きがつらくなり、基礎英語が録音されたカセットテープの山ができあがっていた。
中学1年生のときの英語の通信簿は、5段階で、1を取って、父親が怒り、まったく話をしてくれない事態に陥った。
数日では効果が見えずとも、毎日毎日当り前のようにやり続ければ、とてつもなく大きな効果が得られることがある。
高校のとき、野球部だった俺は、夏休みの部活では、みんなより2時間先にグラウンドに行くようにした。
有無を言わさず、2時間前に到着するように家を出発していた。
そして、毎日練習前にグラウンド30周、約10km走った。
当たり前に10km走るようになった。
「考えるな。グラウンドに行け！」
の精神だ。
結果、長距離走が得意になった。
肝心の野球については、東京都大会で1回戦負けで終了した。
努力を続けても、結果が報われないこともある。
大学受験のとき、高校3年生の11月の早大模試で、偏差値49だった。
浪人は確定だろうと思っていた。
冬休みに入ってからは、朝の10時に塾に行くようにした。
消灯時間の22時まで塾で過ごした。
受験が終わるまで続けた。
「考えるな。塾に行け！」
ってことだ。
塾に行くことを当たり前にして、勉強せざるを得ない空気に触れたことで、勉強することが当たり前に感じられた。
結果、センター試験では、800点満点中で、602点と、なんとも言えない微妙な点数しか取れなかった。
そんなに簡単に点数を取れるようにはならないだろうし、
クリスマスにドラクエ5が発売されて、塾から帰宅後、毎日1.5時間やり続け、センター試験の翌日にクリアしたためだ。
「考えるな。ドラクエをクリアしろ！」
これも大事だ。
だが、東工大、早稲田、慶應、東京理科大、受験した大学、すべて合格できた。
高校の担任の先生からは、
「こんなに内申点もセンター試験も悪くて、現役でここまで合格した奴は、うちの高校史上初めてだ。」
と言われた。
受験を通して、「当たり前にすること」の大切さを学べた。
数日では効果が見えないが、当たり前のように継続すれば大きな力になること。
マラソンもその一つだろう。
「今日は、家に帰ったら走ろうかなぁ。」
「でも、家に着くの21時過ぎちゃうなぁ。」
「疲れたし、ビール飲みたいし、温かいお風呂入りたいなぁ。」
「目標にしていた大会が中止になっちゃったしなぁ。」
そんな風にごちゃごちゃ考えてはいけない。
走ることを当たり前にしよう。
「考えるな。ランパンを履くんだ！」
さぁ、履くんだ！！
昨年10月頃から継続しているヨガ。
ヨガが、マラソンを速く走ることにどこまで効果があるのかは、良く分からない。
効果はありそうだけど、少し続けたくらいでは、目に見える効果は感じられない。
でも、当たり前にしてしまおう。
「考えるな。マットを広げるんだ！」
だ。
右手首痛で約2週間のお休みがあったが、また当たり前のように朝ヨガをするようになった。
当たり前にしてしまえば、それが普通になり、努力しているとすら思わなくなる。
逆に、やらないと気持ちが悪くなってきてしまう。
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ブルース・リーは、映画「燃えよドラゴン」の中でこう言っている。
"Don’t think. feel！"
"It’s like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory."
「考えるな。感じろ！」
「月を指さすのと似たようなものだ。指に集中するんじゃない。その先の栄光が得られんぞ。」
目先のことを考えるな。
大局を見ろ。
と言いたいのかと思う。
「今の状況」や、「ひとつのこと」にとらわれ過ぎて、考えすぎることは、やめよう。
もっと先の「未来」に目を向けよう。
今、やるべきことは自ずと見えてくるはずだ。
そうなんだ。
やるべきことを、感じるんだ。
で、俺は今、何をやるべきなんだっけ？
あ、そうだ。
「考えるな。ランパンを履くんだ！」
「考えるな。在宅勤務しろ！」
かな。
さぁ、当たり前のレベルを上げていこう。
それが、次の成長に繋がるんだ。
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