何年か前に受講した研修のときのことだ。
様々な企業の方が集まる研修で、下記の議題で簡単なグループワークを行っていた。
「死ぬほど仕事が忙しいとき、どのような方法で解決できるか。」
同僚に仕事を振り分ける。
上司に相談する。
残業する。
何かしら効率化する。
業務委託する。
など、それっぽい月並みな回答が出揃い、月並みな議論が行われていた。
10分ほど議論した後、各グループでの議論を共有し、最後に講師が話始めた。
「『会社を辞める。』
って選択肢もありますよね。」
絶句した。
ガツーンときた。
その選択肢は、全く1ミクロンも頭になかった。
自分の凝り固まった固定観念、先入観、前提条件。
悩んだとき、固定観念を捨て去ることの重要さを学んだ。
*****
ランナーであれば、何かしらの目標を立てて走っている方が多いと思う。
「体重を3kg落とす」
「10km走り切れるようになる」
「フルマラソンを〇時間切れるようになる」
「ウルトラマラソンを完走する」
などだ。
俺の場合は、
「フルマラソンを3時間きれるようになる」
という目標を持っている。
練習では、
「10kmを40分で走れるようになる」
というところを、第一目標に置いている。
だけど、走っても走っても速くなっている感じがしない。
走行距離を長くしようと試みた春から夏。
ランニングイップスになった直後のアキレス腱痛。
横浜マラソンを走った後の右ひざ痛。
成長したいのに、成長できない辛さ。
目標達成に向けて、着実に成長を感じられているときは、いけいけドンドンだが、
成長を感じられなくなり、思い通りに練習もできなくなると、辛さがつのる。
周りのランナーの皆さんが、すごいタイムで走ったり、どんどん成長する姿を見ていることが、ものすごく他人事になり、辛さが増す。
春頃から続く、長い長いトンネル。
故障したり、挫折した人だけがぶち当たる辛さ。
「サブ3したい」
という思いが強くなれば強くなるほど、現状と目標とのギャップをより大きく感じてしまい、辛さがどんどん蓄積していった。
現状と目標とのギャップ。
そのギャップを埋める練習ができない、度重なる故障。
マラソンにおける心の準備について調べていたところ、
「他人の練習やタイム、気象条件、コース条件など、自分がコントロールできないことは、気にしないことで、余計な不安はなくなる」
という記載があった。
今の辛さから解放されるためには、
目標達成に対する思いを一度弱めて、
自分がコントロールできないことは気にしないこと。
そうすると、いいのかな。
仕事でも人間関係でも、
「こうしたい」という想いが強かったり、
変に、コントロールできない自分以外のものに期待をしてしまうと、
辛くなること、あるよな。
*****
そんなことを考えていて、ふと思い出した、何年か前の研修。
「死ぬほど精神的に辛いとき、今の俺は、どのような方法で解決できるか。」
目標達成に対する思いを一度弱める。
自分がコントロールできないことは気にしない。
月並みな回答だな。
固定観念を捨ててみよう。
そうだ。
一度、
走ることをやめよう。
ブログもやめよう。
誰に頼まれたわけでもなかったんだった。
そう思ったとき、心がふわっと軽くなった。
あぁ、これで俺、楽になれるな。
これって、「ブログの禁じ手」だね。笑
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