2019年6月9日。
小雨が降る中、八重山トレイルレース(ショート)に出場してきた。
ロングのコースは、かの有名なハセツネのコースの一部を走れるため、ハセツネ参加者に人気のレースだ。
まぁ、自分はショートコース出場でしたが。。。
途中、雨足が強まり、トレイルがひどくぬかるんでいる場所もあり、タフなレースではあったが、
標高差がそれほど高くなく、全体的に走りやすいトレイル
ロードの比率が程よく、渋滞が少ないコース
トレイルレースならではの地元の方々との触れ合い
と、魅力が多く、走り終わった後は、最高に気持ちが良かった。
控えめに言ったとしても、
「八重山トレイルレース、最高かよっ!」
って感じだ。
ということで、本日は安定の「八重山ロス」。
八重山トレイルレースで頂いたお土産
お守りと折り紙の傘
レースの途中、用竹バス停を過ぎて墓村に続く林道のエイド付近で、おばあちゃん達が何やら選手たちに配っていた。
「これお守りだから、持っていってね。」
「この傘、ビニル袋に入れておくから。リュックに結わいておけば大丈夫よ。」
「おぉ、ありがとうございます!」
こんな感じでレースの途中で、お土産をもらったのは初めての経験だった。
頂いたお守りはこちら。
土屋絹子さん作成。
そして、こちらは折り紙で作った傘。
どちらも、参加選手の全員に渡せるくらいの数を用意していたと思う。
参加者全員って、1000人くらいだろうか。
お守りも、折り紙の傘も、おばあちゃんたち、1年間ずっと毎日のように作ってくれていたんじゃないだろうか。
そんなことを思うと、このレースに参加できて良かったなぁなんて思う。
こういう地元の方のレース愛、すっごく良い。
地元の方に愛されている大会なんだなぁと、感じられた。
参加賞
参加賞は、
味噌、ゆず唐辛子、Tシャツ
からの選択式だった。
自分は、味噌を選択。
レースに申し込む際に、選択する。
長寿むら棡原みそ。
八重山トレイルレースのコースのある上野原市棡原は、長寿の村で知られているらしく、八重山の地元のお味噌がもらえる。
こういう地元の名産品が参加賞でいただけるのって、嬉しい。
ショートコース詳細
2018年の大会以降、ショートのコースは変更になったようだ。
ショートのコースマップは、こちら。※八重山トレイルレース公式HPより
距離:22.04km
累計標高差:1,240m
トレイル比率:70%
スタート地点の標高は、約300m。
そこから、標高500~600m級の山を3つ登って下るというコース。
1個目の山: スタート→八重山→能岳→能岳入口
1個目の谷: 能岳入口→聖武連橋→ロード入口
ロード: ロード入口→ロード→用竹バス停
林道: 用竹バス停→登り林道→トレイル入口
2個目の山: トレイル入口→コヤシロ山→尾続山→尾続お花畑
2個目の谷: 尾続お花畑→ロード→万年橋→向風地区→能岳入口
3個目の山: 能岳入口→能岳→八重山→ゴール
コース全体は、こちらの7つのパートに分けて考えると、レースプランを練りやすいと思う。
コース全体
今回のレースタイムは、2時間51分15秒。
コースの標高グラフに、今回の俺のタイムをマッピングした図は、こちら。
7つのパートごとの通過タイムを入れているので、参考にしていただきたい。
1個目の山: スタート→八重山→能岳→能岳入口
スタートから:47分
通過時間:47分
上野原中学校がスタート。
スタートから数100mは、ロードを走る。
この間に、自分の走力相当の位置取りができると良いと思う。
トレイルに入ると、すぐに道幅が狭くなり、抜かすことは困難になる。
そして、登りの勾配が少し急になってきたところで、渋滞が始まり、歩き始めることになる。
もっと前に位置取っておけば良かったなぁと思いながら、ストレスを感じながらの登りになってしまった。
しばらく登ると、展望台ぽい建造物。
ここからの景色は、天気が良ければ富士山が見えるらしいが、レースとなると、富士山どころではないかもね。
その後しばらく尾根道を進むと、八重山トレイルレース名物の「鐘」に遭遇。
八重山の山頂、
能岳の山頂、
と進み、比較的走りやすい下りのトレイル。
最後に急勾配の舗装斜面を下って、ロードに入る。
1個目の谷: 能岳入口→聖武連橋→ロード入口
スタートから:55分
通過時間:8分
1個目の山が終わると、ロードをいくらか走って、橋が架かる谷に向かう。
橋までは距離が短いものの、スピードを出せるポイントだ。
聖武連橋は、最近できたようで、綺麗な記念碑が立てられている。
このあたりになると、ほぼ渋滞はなくなり、気持ちよく自分のペースで走れる。
ロード: ロード入口→ロード→用竹バス停
スタートから:1時間06分
通過時間:11分
橋からの登りが終わると、登り基調のロードに入る。
距離にして2km程度だろうか。
ロードが得意な人は、ここで一気に順位を上げられると思う。
ちなみに俺は、キロ5分からキロ5分30秒ペースで走っていたが、俺より速く走る女性がいてビビった。
林道: 用竹バス停→登り林道→トレイル入口
スタートから:1時間23分
通過時間:17分
ロード区間が終わると、舗装された林道っぽい急勾配の登りになる。
走れる気がしないくらいの急勾配。
ほぼ歩いた。
この林道区間にエイドがあり、お守りと折り紙の傘を頂いた。
急勾配でキツかったが、地元の方々の温かい声援が、力をくれた。
このあたりが全体の半分程度のポイントかな。
こんな立て看板もあったしね。
林道区間が終わり、トレイルに入るところまでのタイムを2倍すると、ゴールタイムに近いタイムになるんじゃないだろうか。
2個目の山: トレイル入口→コヤシロ山→尾続山→尾続お花畑
スタートから:1時間55分
通過時間:32分
トレイル入口からの登りは、それほど恐れるほどではない。
林道区間で、かなりの標高を稼いでいるため、トレイルに入ってからの登りはそれほどではない。
トレイルに入り、コヤシロ山、
小さいアップダウンの後の尾続山と、走りやすいトレイルを進む。
走りやすいトレイルが終わると、長い下りだ。
八重山トレイルレースで一番キツいのは、ここからの長く続く下りかも知れない。
心すると良いと思う。
2個目の谷: 尾続お花畑→ロード→万年橋→向風地区→能岳入口
スタートから:2時間05分
通過時間:10分
2個目の山が終わると、ロードに出る。
そこの畑にあるエイド。
このエイドに置いてある中玉トマトは、最高に美味しかった。
そして、ここから万年橋に向かうロードもスピードを出せるポイントだ。
万年橋をパスして、登りのトレイルを進み、最後の山に向かう。
3個目の山: 能岳入口→能岳→八重山→ゴール
スタートから:2時間51分
通過時間:46分
万年橋からの登りが終わるとロードに出る。
ロードを数100m走ると、最初に走った八重山と能岳のコースを逆走する。
逆走だが、ほぼ同じくらいの時間がかかると思って良さそうだ。
ここまで雨が降りしきり下りと言っても慎重に慎重に走っていたが、ゴール手前2km付近の下りのトレイルは非常に走りやすく、キロ4分半ペースくらいで走り切れた。
次に足を置くのは、あそこの位置。
あそこにある木の根っこと、あっちにある小石に気を付けて次の一歩。
前を走るあのランナーは右から抜かせそうだから、「右から行きます!」って声を出そう。
あそこの傾斜はちょっとキツいから、着地で右足を踏ん張るぞ。
そんなことを刹那のうちに反射的に考えながら、すごい速さで走れた。
この瞬間、俺は山と一体になったかのような、最高の感覚を覚えながら走れた。
「これだよ。これ。」
「走るって、こういうことなんだよ。」
すっごい気持ちよかった。
トレイルランの醍醐味だね。
この区間、最後の八重山のトレイルの登りあたりから、女性のランナーさんと色々なお話をさせて頂きながら、並走させて頂いた。
最後の下りのトレイルでブッコ抜いてしまって、すいません。。。
こちらの女性ランナーの方は、女子総合で2位でゴールされていたとのこと。
一緒に走っていただき、本当にありがとうございました!
ゴール
少し前を走る男性ランナーの背中を見ながらのゴール。
雨が降りしきる中、ぐちゃぐちゃのトレイル。
なんとか転ぶことなくゴールできた。
タイム: 2時間51分15秒
40代男子順位: 13位
総合順位: 47位
www.all-out-running.com
なんだろうなぁ。
本当に楽しかったな。
最後に
八重山トレイルレース。
コースの要所要所には、地元の方々がちゃんと立っていて、コース案内をされていた。
公式のエイドは2か所だったが、私設エイドもあり、キュウリの浅漬けなんかもいただいた。
走っている途中で、お守りや折り紙の傘をいただいたり。
多くのランナーと楽しい会話を交わしたり。
ゴール後の記録証発行のところのボランティアの方たちと、ゆっくりお話しさせていただいたり。
しばらく帰ってこないだろうなぁと思っていたカナ先生が、すげー速いタイムでゴールしたり。
大人になってから、これほどまでに真剣に泥んこになって遊ぶこと。
仕事、家庭、人付き合い、色々ある中で、すべてを忘れ童心に帰って走ることだけに集中すること。
そんな貴重な体験をさせてくれた、「八重山トレイルレース」。
来年も迷わずエントリーします!
うちは三姉妹なのに、お守りは1個、折り紙の傘は2個しかもらえてないから、来年もおばあちゃんに会いに行って、お守りと折り紙の傘をもらうんだ。
三人の娘にそれぞれ1個ずつ。
来年も八重山を走ることがすごく楽しみだな。
繰り返しになるが、八重山トレイルは、控えめに言ったとしても「最高」だ。
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