楓子のことで、ブログにいただいた沢山の暖かいメッセージ。
妻と一緒に何度も読ませていただき、勇気づけられました。
皆さま、本当に本当にありがとうございます。
本当に。
ありがとうございます。
*****
楓子が「急性小脳炎」で入院してから18日がたった。
これほどまでに長くなるとは、全く想像していなかった。
ここ1週間は、少しずつ少しずつ回復してきているものの、
「あ、前よりもできるようになってる!」
と、喜んだり、
「あれ。。。昨日よりも調子が悪そうだ。。。」
と、不安になったり。
「後遺症」
そんな言葉が、ふと頭をよぎる。
「生きるか、死ぬか」
そんなことを考えていた頃に比べたら、だいぶ悩みの重さが軽くはなったのだろうか。
普通の生活をできていれば、考えることもなかった今の悩みは、贅沢な悩みなのだろうか。
家族の健康があっての、自分の自由。
「楓子が大変な想いをしているのに、自分が走ってもいいのだろうか。」
*****
いつまでも仕事を休んでいる訳にもいかず、2日前から在宅勤務で仕事を再開した。
長女と三女は、相変わらず家で過ごしている。
奥さんは、楓子の面会のため、11時半ころから20時半ころまで病院に行っている。
こんな生活が続くと、閉塞感が凄まじい。
ストレスが半端なくて、自分も気が狂ってしまうかもしれない。
楓子も少しずつ回復している。
よし。
今日は仕事が終わったら、長女と三女と一緒に走ろう。
そう決めた。
在宅勤務を終えて、リビングに行くと、長女はスマホでLINEしていたのだろう。
スマホをとっさに隠して、勉強していたフリをしていた。
三女は、隣の家の同級生と庭で遊んでいた。
2人に「走ろうよ」と声を掛ける。
2人とも、なんだか嫌そうだ。
でも、なかば無理矢理に、ゴリ押して、一緒に走ってもらった。
いつぶりなんだろう。
俺が走ったのは。
たった2kmだけど。
「楓子が退院したら、みんなで走ろうね。」
「うん!」
そんな話をしながら。
*****
3人で走り終わってから、病院に向かった。
長女と三女が、ここ最近ずっと2人ぼっちで、夜ご飯を食べてお風呂に入っていることも、すごく気になっているが、それ以上に楓子の容体が気になる。
楓子が入院している病院は、新型コロナウイルスの影響で、面会が基本NGになっている。
小児科の患者への面会は、まだ許されている。
受付で体温をチェックされる。
毎日、「面会できるだろうか」とドキドキしながら病院に入る。
コロナの状況や自分の体調しだいで、楓子を独りぼっちにさせてしまうかもしれない。
この状況もものすごいストレスだ。
いくつかの関門をクリアして、やっと会えた楓子は、昨日よりも確実に良くなってくれていた。
昨日よりも少しだけ良い笑顔を見せてくれた。
そして、補助があれば、ヨタヨタしながらも歩けるようになるまで回復してくれたんだ!
これだけできるんだったら、ちゃんと治るよね。
大丈夫だよね。
心配ないよね。
もう、ここから悪くなったりしないよね。
パパは、安心して仕事したり、走ったりして良いんだよね。
走ったりしても良いんだろうか。
この日。
近所の桜は、三分咲きだった。
応援のポチ、お願いします!
にほんブログ村