3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

「ねぇ、サンタさんってパパなの?」。

5年生の次女、楓子は、学校から帰ってくると、俺にこう聞いてきた。

「ねぇ、サンタさんってパパとママなの?」

と。


どうやら、サンタクロースの存在を信じていない友達から、色々と吹き込まれたようだ。


「今年は、ママとパパに、サンタさんにもらいたいものを言わないでおこうと思っているよ。」


そんなことを言われてしまった。



「いよいよ来たか。」

そう思いながらも、俺はこう言った。


「パパはサンタさんだよ。」

と。


パパは、近所の幼稚園の卒園生にプレゼントを配る担当のサンタさんなんだよ。

子どもたちに配るプレゼントは、近所の貸倉庫に保管してあるから、パパはそれを24日の夜中に卒園生たちに配るんだよ。

桜子も楓子も璃子も、みんな卒園生だろ?

ほかの幼稚園の卒園生を担当しているサンタさんと、この前一緒にお酒飲んできたんだよ。



楓子と璃子は、話半分で聞いているが、なんとなく信じてもいそうな感じだ。


「じゃぁ、パパは今日の夜、眠らないで配るんだよね?」

 「そうだね。だからパパ、そろそろ寝ておくね。」


そうこたえて、俺は、21時過ぎに寝た。



朝までぐっすり眠った。



朝5時に起きて、リビングに置いてあるクリスマスツリーのところにプレゼントを置く。

子どもたちが置いておいた、サンタさんへのクッキーを食べる。

だって、俺がサンタさんだから。


そして、しばらくしてから、子どもたちを起こす。


「ほら!サンタさんがプレゼントもってきてくれたぞ!」

って。



子どもたちは、プレゼントに興奮して、こう言った。


「やっぱりサンタさんいるんだね!クッキーも食べてくれていたよ!」

って。



~~~~~



突然ですが、みなさん。


「神様の存在や、死者の魂の存在、信じていますか?」


科学的にその存在を証明することが困難なモノの存在を信じているのか?



何か、ものすごくラッキーなことがあったときには、

「あぁ、やっぱり神様はいるんだな。俺のことをちゃんと見ていてくれたんだ。」

なんて思ったりする。


お墓参りに行って、ご先祖様に手を合わせて、これまでの健康と幸せを感謝したりする。


何か自分に悪いことが起きた時に、

「あぁ、この前あんなことしたから、死んだおじいちゃんが俺にちょっと天誅をくらわせてきたのかな。」

なんて思ったりする。



おおよそ、科学的には「存在していない」が正しい答えだろうに。

大人になって、色々知識を蓄えても、その不確かな存在を信じていることがある。



何故、信じているのだろうか。



それは、自分の考えられる範疇では、理由付けできない、何かの不思議な力が働いていると感じているから。


そんな気がする。


信じている方が、色々都合がいいからなのかもしれない。




自分は、根っからの理系で、根拠のある事実を並べるのが大好きな人種だけれど。

自分の努力のみが、成功に導いてくれるとか思っているけど。


それでも、

神様は存在していると思っているし、

死者の魂も存在していると思っている。


実際、楓子が重病を患ったときには、必死に神様とご先祖様に、

「楓子を救ってください」

とお願いしていた。




これまでに見たことがなくとも。

見えなくとも。


信じてしまう。



人の気持ちもそうだ。


大好きなパートナーが、自分のことも大事だと思っているのかどうかなんて、その気持ち自体は見えない。

「大好きだよ」

なんていう言葉自体は、全く無意味だと思っている。


でも、パートナーの、様々な所作から感じ取って、

「俺と同じ気持ちだな」

と信じられたりする。



サンタさんが、毎年1回、プレゼントをもってきてくれること。


神様やご先祖様が、楓子を救ってくれたこと。


パートナーが、自分を大事にしてくれていること。


自分が、パートナーである奥さんを大事にしていること。


自分が、娘たちを超絶大事にしていること。




これらには、共通する何かがあるんじゃないかな。



見えないけど、信じられること。



そこには必ず、信じるに足る、行動なり現象なりがある。




相手が信じてくれているならば、


自分は、思いっきり信じてもらえるように、しっかり期待に応えたい。




だから、今日も心から歌うんだ。


「パパは~、ママがだいすきだ♪」

って。



「パパ、その歌、やめてよ~」

って、家族みんなで笑いが起きる。



明日も歌おう。




さてと。
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