3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

嬉しいような、恥ずかしいような。

日曜日は、1週間で一番楽しみな日になっている。

今は、バドミントンが楽しくて楽しくてしかたない。


バドミントンのYouTubeの動画は、ほぼすべて見尽くしたんじゃないかって言うくらい見ているのだが、

日曜日は、朝起きてから、バドミントンの動画をずーっと見ていて、気持ちをアゲてから参加するようにしている。



~~~~~



先週のバドミントンサークルの時の話だ。


サークルの参加者は、8割くらいが女性。

だいたいが自分よりも年上の方なのだが、比較的若い女性がお2人いらっしゃる。


そのうちのお1人が、休憩中に他の方と話している声が漏れ聞こえてきた。


この方は、若いこともあってか、おじさんたちからはアイドルのように見られている(ような気がしている)。

学生の頃にバドミントンをやっていらっしゃったようで、めちゃくちゃお上手だ。

ダブルスのパートナーになると、お上手なので非常にやりやすいし、終わった後に、アドバイスをして下さったりもする優しい方だ。


そのアイドルの方は、

「マラソン走った後は、脚がガクガクになっちゃいますよね。あの時みたいな感じでした、、、」

っていう感じの話をされていた。


「え?マラソン走るんすか?」

って思ったけど、新参者の自分が、アイドルの方に自分から話しかけに行くことは、ちょっと気が引けてしまって。



だから、今日、

「マラソン、走るんですか?」

って話しかけてみよう、って思っていた。



~~~~~



「話しかけよう」

そう、意識すると、なかなか話しかけられないもので。


休憩が同じタイミングになったときに、ナチュラルに話しかけに行こうと思っていた。



そして、そのタイミングがやってきた。



ラスト1ゲームやれる時間を残しての、ラストから2ゲーム目のとき。

そのアイドルの方と俺の2人だけが休憩だったのだ。


「ナチュラルに話しかけるなら、今だろ!」


そう思うと、逆にドキドキしてしまって、どうしても躊躇してしまう。



そのアイドルの方は、ゲームのタイムマネジメントをして下さっていて。

次のゲームの組み合わせを決めて下さっていた。



俺との距離は、10m。


「マラソン、走るんですか?」

の一言をかけるだけのことだ。

簡単なことだ。



でも、もしマラソン走らない方だとしたら。


次の話題が、思いつかない。



ダメだ。。。



バドミントンサークルで、マラソンの話をすること自体、ナチュラルではない。

ナチュラルじゃないトークは、俺を強張らさせ、不自然さがにじみ出てしまう。

楓子には、不自然なトークをする俺の姿を見せるわけにはいかない。



いや、もしくは、

「私もマラソン走るんですよ!」

なんて言ってくださった後に、万が一にも俺の鼻の下が伸びきっていたら、、、


そう思うと、何も動くことができなかった。



そうこうしているうちに、せっかくのチャンスの時間は終わってしまい、本日のラストゲームの時間になった。



座っていた体育館の床から立ち上がり、ラケットを持って、コートに立つ。


このゲームは、誰がパートナーで、誰との対戦だろうなぁ。


なんて思っていると、


俺のパートナーは、そのアイドルの方だった。


「よろしくお願いします。」


そう言いながら、あれ?って思う。


このゲームの組み合わせ、アイドルの方が決めていたよな?

休憩中は、アイドルの方と俺だけだったから、俺の番号が「1番」だったこと、知っているよな?

てことは、、、

俺と一緒にダブルスのチームを組んで、ゲームしたいって思ってくれていたってことなのか?


なんて、思考が頭をよぎりまくって、まったくプレイに集中できなかった。


「マラソンのことを聞くチャンスだぞ!」

「いや、バドミントンのダブルス中にマラソンの話するわけにいかないだろ。」


そんなことがグルグル、ぐるぐる。



全然集中できねぇ。



そして、あんまりカッコいいプレイもできず、ゲーム時間終了を告げるアラームがピロピロ鳴る。

「じゃぁ、これがラストで。」


そう言って、サーブを打つ俺。


ポーンと上がったシャトル。

チャンス!

と思って、スマッシュを打つ。


そして、ネットにかかる。


「おふっ!!」

「いやいやいやいや!ちょっと待ってください!すいません!」



「じゃぁ、もう1回やりましょう。」

みなさんがそうおっしゃってくださる。


サーブを打つ俺。


ポーンと上がったシャトル。

チャンス!

と思って、スマッシュを打つ。



「コーン!」

と甲高い音を立てて、ラケットのフレームに当たり、コート外に落ちるシャトル。


笑いが起きて、ゲーム終了。



くそう。

今日もカッコよいプレイができなかった。。。



って思っていたら、一緒にゲームをしていたお上手なお姉さんから、

「ちゃんと体を止めて、安定したところから打つといいわよ。」

「そしたら、もっと良い球打てるようになるから。」

と、おっしゃっていただいて。



そこにアイドルの方も加わって下さり、

「そうそう。体が流れちゃっていることが多いから、気を付けた方がいいと思います。」

「でも、『これは無理かな?』っていう球も取っちゃうし、すごいと思いますよ!」

「初心者とは思えないです!運動神経が良いから、もっともっと上手になれると思います!」

「YouTubeで動画見まくっているんですよね。笑」

と。



う、嬉しすぎる。


でも、体育館中に声が響いていて、みなさんに聞かれている感じがして、超絶恥ずかしい。



嬉しいような、恥ずかしいような。


マラソンのことは聞けなかったけど、それは、また来週にもチャンスはあるだろう。



もしそのアイドルの方が走られるようなら、親じ会のマラソンメンバーと一緒に走ってくれないかな、なんて思っている。



そして、今日は、ずーっと頭の中にBGMとして流れ続けているんだ。

「初心者とは思えないです!運動神経が良いから、もっともっと上手になれると思います!」

って。



嬉しくて、ちょっと恥ずかしくて。


そして、ビールがうま過ぎる。



さてと。
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