3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

浮いている人。

「あの人、なんか浮いているよね。」

みたいな会話、ありますよね。



最近ね、

「俺、浮いてないか?」

って、ものすごく心配になって、心穏やかではない状態がしばらく続いていたんすよね。



「浮ている人」

と聞くと一般的には、

「周囲になじめない変わり者」

「何やってるんだか分からない人」

「何を言いたいんだこの人は?的な人」

と言った感じで、あまり良い印象ではないんじゃないだろうか。



でも、自分は、

そんな「浮いている人」のことが、結構好きなんじゃないかな。

なんて思ったりした。



いやね。

仕事での会話でもプライベートでの会話でもいいんだけど、

「この人、面白い!」

って感じる人は、

「自分が予想できないような切り返しをする人」

だなぁと思っていて。


自分の予想の範疇を超えた返しに出会えた日には、ドーパミンが出まくりっすよ。


「たぶん、こうだよね」

の自分の予想通りのことしか起こらなかったら、それは、

「飽き」

につながる。


ドーパミンは、人類の進化において、非常に重要な役割を果たしてきており。

ドーパミンがあるからこそ、人間は退屈を嫌い、飽くなき欲求のもと、進化し、英知を勝ち取ってきた。


だからなのかは、分からないけど、

自分は、

「浮いている人」

と対峙するときに、ドーパミンが出まくっている気がする。


※ドーパミンについて、詳しく書かれている名著
※「もっと! : 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学
※まじで面白いっすよ



~~~~~



日本人は、「自分が浮いていないか?」ということを気にしやすい、とか言う人がいる。



ここは、文化人類学的に、かなり奥深くて興味深い話題なんだけど。

自分の薄っぺらい理解を並べてみる。



日本は元来、「部落」という小さいコミュニティ単位で生活をしていて、その部落を維持存続させるために、集団で行動する必要があって。

集団行動をしないような人は、「村八分」という仲間外れにされたりした。

仲間外れになったら死んでしまうかもしれない。

だから集団の一員として、目立たないように過ごす。



また、戦時中は、「赤紙」が来た人は、必ずと言っていいほど、交戦地に旅立っていった。

「お前だけ戦争に行かないとは、何事か」

と家族も含めて、生きにくくなってしまうから。

当時の教育も、「集団主義」を刷り込んでいた。

周囲と歩調を合わせないと、生きにくくなる、のだ。



また、ルーズ・ベネディクト氏は、「菊と刀」の中で、

日本は「恥の文化」であり、極度に失敗を恐れる文化がある

と述べている。

周囲と違う特殊なことをやるのは失敗であり、恥である。

恥を嫌う日本人は、周囲と歩調を合わせる。


この「菊と刀」は、戦後間もなく、アメリカが日本を速やかに統治するために、文化人類学者であるルーズ・ベネディクト氏が当時の日本を分析したものがまとまった書籍だ。

かなり日本人の特徴を如実に浮かび上がらせている、名著だ。

さらに、この本を書くにあたって、ベネディクト氏は日本には訪れたことがなかった、と言うんだかから、まじでビビる。



~~~~~



「俺、浮いてないか?」


そんなことを強烈に感じ始めた。




来年度からPTA会長をやることになり。


新旧PTA本部役員のグループLINEができあがり。


自分が入りたいと思った「個人情報漏えいの補償」に関する保険があって。


PTA会長として、「やらなければ」という気負いがあって。


まだ、新PTA本部役員が「右も左も分かりません状態」の最中なのに。


すげー勢いで、色々メッセージを送って、学校にも行ったり、書類を作ったりして。


メッセージの返答は、ほぼ旧PTA本部役員のみなさんで。


新PTA本部役員の方からは、ぽつぽつレベルのメッセージしかなくて。



「やべぇ。みなさん、ちょっと引いてしまってないかな。」

「ひょっとして、俺、浮いてる?」



と感じて、ちょっと苦しかった。



そうか。

俺も典型的な日本人の文化を継承しているのだな、

なんて思ったり、、、




で、数日間、もやもやが続いていて。



親じバンドメンバーのグループLINEに、


「PTAは、親じ会とは全然違う感じがするよ。」

「俺、若干浮いている。。。」

と送った。




すると、「下町ロケットおやじ」は、こう言ってくれた。


「浮いているのはしかたない。」

「君と言う人柄の宿命だ。」

「むしろ浮いてないと困る。」


「集団の中で浮くって、やろうとしたら、とてつもなく難しいことだよ。」

「浮き続けることは、もっと難しい。」

と。




かなり、心が穏やかになった。




浮いている人。


マジでヤバい浮き方もあるんだろう。


浮き方を間違えると、痛い目に合うこともあるんだろう。




でも、やっぱり俺は。



ドーパミンがドバドバ出まくるような、「浮いている人」でい続けよう。



さてと。
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