なぜ、箱根駅伝は、これだけ人の心を魅了するのだろうか。
今年の箱根駅伝を見て、
「想定通りに進まないことも多々ある」
というのを目の当たりにした気がした。
最後の中継所を通過した時点では、ほぼみんなが創価大学の総合優勝だろうなって思っていたんじゃないだろうか。
でも、ゴールまで残り2kmほどのところで、創価大の小野寺君は、快走を続けてきた駒澤大の石川君に逆転された。
小野寺君の気持ちを考えると、もう涙が止まらなかった。
何を言っても安っぽいけど。
自分が創価大の監督だったら、選手のみんなに、そして小野寺君に何と声をかけるんだろう。
そんなことを想っている傍ら、うちの奥さんは、三浦しおん原作の
「風が強く吹いている」
の映画を観始めた。
~~~~~
箱根駅伝が終わってしばらくして、三女の璃子が
「パパ、いつ走れるの?」
と聞いてきた。
「おう。じゃぁ初詣、走って行こう。」
ちょっと嫌そうだった長女の桜子と、
すげー嫌そうだった次女の楓子。
めちゃくちゃやる気の三女の璃子。
3人娘と一緒に、ちょっと遠回りして、近所の神社に向かう。
パジャマだった奥さんは、準備してから自転車で向かうと、別行動。
久々の3人娘と一緒のラン。
一番走れるのは、璃子。
楓子は、少しずつ遅れていく。
そんな楓子を、ちょっと心配そうにして、付き添う桜子。
このくらいの距離なら、以前の楓子なら、、、
3人の中で一番速く走れていたのに。
神社に到着して、お清めの水で手を洗い、お参りをする。
「今年1年も、家族みんなが幸せに過ごせますように。」
「そのための努力ならば、惜しまないので、どうかどうか、よろしくお願いいたします。」
みんなでおみくじを引く。
「パパ、あけて!」
という楓子と璃子のおみくじを開ける。
そして、楓子。
「あ、やった!大吉だよ!」
「病気、『治る』って!!」
そうか。
そうなんだな、楓子。
他の項目よりもまず一番に「病気」の項目が気になったんだね。
まだ小脳炎の後遺症が残っているんだね。
「やったな、楓子。なら、絶対に良くなるね。」
「でも、ここに『信神せよ』って書いてあるだろ。」
「ちゃんと、神様や仏様のことを大事にしないと治るものも治らないよ。」
昨年の3月、楓子を襲った、未曽有の病気。
あれほどのことになるなんて想定できなかった。
でも、あの経験は、今ではほぼ普通の生活をできている楓子にとっては、すごくプラスの経験だったのだろう。
もう、あんな辛い経験はこりごりです。
今年は、家族みんな、想定通りの、幸せな1年を過ごせますように。
さてと。
にほんブログ村