何人かのマラソンブロガーの方が、注文されていた、この本。
「鏑木メソッド 3%理論で走りを変える!」
ロードレースではなく、トレイルレースから入門した俺は、何年か前はトレイルランニングの本を買いあさっていた。
もっとたくさん鏑木さんの本があったのだが、トレラン仲間に配りまくってしまって、手元にはこれしか残っていなかった。
久々に鏑木さんの本を買ってみよう。
6月17日(日)にAmazonでポチった俺は、月曜日の到着を首を長くして待っていた。
ちなみに俺は、AmazonのPrime会員だ。
が、6月18日月曜日、届かず。
6月19日火曜日、届かず。
6月20日水曜日も。。。
俺は、Amazonにとっては、優良顧客の一人だと自負している。
相当な商品数をAmazonから購入している。
が、これほどまでに配送が遅れたことは初めてだった。
おいおい。
これだったら、俺、本屋さんに行って購入するチャンス、何回かあったぞ。
6月20日(水)の時点で、「これはおかしすぎるだろ」と思い、今回の注文の配達業者「デリバリープロバイダ」に「再配達」を依頼してみた。
この時点で、Amazonアプリで注文履歴を確認したところ、
「配送予定日は6月18日に予定されていました」
予定されていたけど、今の状態は「こうなっています」がないじゃねーか。
翌日、6月21日(木)。
仕事中の着信で気付かなかったが、見知らぬ電話番号から留守電が入っていた。
後ほど電話番号を検索してみたら、「T.M.G」という配送サービスの会社のようだった。
株式会社T.M.G│物流業界とお客様の様々なニーズを結ぶ物流アウトソーシング会社
留守電を聞いてみたところ、
「俺らは、Amazonから商品を受け取ってないから、再配達なんかできない。Amazonに問い合わせて欲しい。電話番号は○○○だ。」
という内容だった。
そんな口調ではなかったが、留守電の声も小さいし、鏑木さんが届かないイライラから、そんな口調に聞こえた。
「ていうか、TMGからAmazonに問い合わせしてくれよ」とも思った。
※そして、この時点で、クレジットカードの支払いも確定していた。
※商品が手元に届いていないにも関わらず、カードでの購入が確定していたのだ。
TMGの男性の留守電の声が小さすぎて、Amazonの問い合わせの電話番号が聞き取れなく、会社からの帰りの電車の中でずーっと悶々としながら帰ってきた。
その間に、「T.M.G」や「デリバリープロバイダ」について、ネットで調べてみたが、世の中の方々からの評判は、めちゃくちゃ悪い。
帰宅後、Amazonの問い合わせの電話番号に電話をする。
電話に出たのは、若手の男性。
電話をかけた時点で、イライラは頂点に達していたが、俺も社会人だ。
丁寧に、経緯を説明し、不愉快であること、「どうしてくれるつもりなんだよ!ですよ」と伝えた。
どうやら、商品がどこかで紛失してしまって、俺の手元に届かなかったらしい。
そんなことあるの?今の時代に。
そして、Amazonのコールセンタの若手男性から、提示された選択肢は2つだ。
1.購入をキャンセルし、カードでの支払いも返金する。
2.Amazonから購入する。本日すぐに新たな商品が発送される。1冊購入したのと同じ金額がかかる。
このAmazonからの提案に、イライラが頂点に達していた俺は、噴火した。
この若手男性に、何か言ったところで何も変わらないことは分かっていながらも。
「俺は、Prime会員でエクストラマネーを払ってまで、速く配達してもらえるサービスを受けているんだぞ!ですよ。」
「翌日に届くからAmazonから購入したんじゃねーか!ですよ。」
「何日も待たせておいて、更に明日届くかもしれないって、ありえねーだろ。こら。ですよ。」
一応、社会人らしく噴火した。
「申し訳ございません。」
と、若手男性は言っていた。
が、決してこの若手男性が悪い訳ではない。
このやり取りの無意味さを感じ始めていた。
すると、Amazonの若手男性から、こんな提案が出てきた。
「300円分のAmazonのクーポンを発行させていただくことは可能です。」
・・・
どうやら、文句を言ったもんが勝つという、世の中一般的な仕組みのようだ。
文句を言わなければ、300円クーポンの提案はなかっただろう。
俺は、この提案にガッカリした。
「文句を言ったら、300円クーポンでも発行しとけ」的なマニュアルがあるんだろうな。
そう思ったら、なんだか一気にしらけた。
そして、鏑木さんの本をキャンセルした。
「Amazon」という抽象化された何かから本を購入することに嫌気がさした。
クレジットカードの確定された支払い分の返金をしっかりすることについて、改めて念を押して、キャンセルした。
また、300円のクーポンは、「結構です。」とはっきりと断らさせて頂いた。
Amazon。
大概の商品は、注文した翌日に手元に届く。
「注文の翌日に届く」という圧倒的な優位から、顧客はAmazonに流れ、リアル店舗で経営している多くの小売店が苦しい経営を強いられている。
資本主義だから、仕方がない。
多くの顧客を抱えるAmazonのコールセンター。
完全にマニュアル化されているようだ。
まぁ、大企業であれば、顧客の数が膨大で、一つ一つの案件に丁寧に臨機応変に対応するなんて、困難だろう。
これも仕方ない。
個人商店から商品を購入した場合、その個人から購入するわけで、何か問題があったら、その個人に言えば良いし、その個人に謝られたら、気も済むのだろう。
が、Amazonの場合、俺の対応をしてくれたコールセンターの若手男性から、本を購入したわけではない。
TMGに配送を俺からお願いしたわけでもない。
責任の所在が抽象化される世の中の仕組み。
なんだかなぁ。
「自分の責任で、顧客と真摯に向き合っている方、そんな方と一緒に仕事をしたいなぁ。」
と全く別の方向に思考がいってしまった、今回の「配送予定日は6月18日に予定されていました」の一件でした。
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