自分の父方のおじいちゃんが、本当に大好きだった。
おばあちゃんと2人で、福井に住んでいたおじいちゃんは、八百屋をやっていて。
福井に帰省すると、朝市に連れて行ってくれた。
そこで、
「パパとママには内緒だぞ。」
と、数100円のオモチャを買ってくれたりした。
夏に帰省すると、
「ほら、店に行って、アイスクリーム取ってこい!」
と、言ってくれた。
八百屋の店番をするのも、すごく楽しかった。
そんなおじいちゃんは、非常に博識だった。
普段、漢字辞典を読んでいると言っていたおじいちゃん。
福井の父の実家の居間には、緑色の黒板があって。
何かというと、チョークで、
「この漢字の読み方分かるか?」
とか、何かと色々、黒板に書いてくれて、教えてくれた。
そんなおじいちゃんが、大好きだった。
おじいちゃんが亡くなったのは、高校3年生の時。
せめて。
せめて、あともう1年、頑張って生きてくれたら。
自分が希望の大学に合格したことを自分の言葉で、おじいちゃんに伝えたかった。
~~~~~
この正月休み。
家族で食卓を囲んでいると、娘たちが、結婚した後に、どこに住みたいか、という話を始めて、
「ここの近くに住みたい!歩いて5分くらいのところがいいな。」
「楓子は、歩いて1分のところだからね!」
「璃子は、この家の隣に住むよ!」
と。
「だって、ママとパパに、いつでも会えるから!」
って。
なんだよ。
そんなに嬉しいこと言ってくれるんだな。
で、
「みんなが結婚するのは、15年後くらいかなぁ」
と言った。
「その頃には、ちょこ(チワワ4歳)は、もう
『スーパーおばあちゃん』
だね。」
と。
娘たちは、その言葉の響きが楽しかったみたいで、そのあと、しばらく笑っていた。
「なんか『コンピューターおばあちゃん』みたい!」
え?知ってるの?
「コンピューターおばあちゃん」のこと。
「知ってるよ。みんなのうたにあるよ。」
コンピューターおばあちゃん。
俺が、子どもの頃、NHKの番組で何度も何度も聞いた歌だ。
youtu.be
自分が子供の頃、この歌の歌詞の意味なんて、良く分かっていなかった。
改めて聴いてみると、
博識なおばあちゃんが大好きだ、って感じの歌詞だった。
で、
「自分は、『コンピューターおじいちゃん』になりたいな。」
って。
近くに住んでくれると言う娘たちの子どもたちに、色んなこと、教えられたら嬉しいなぁって。
懐かしさとともに、未来に対しての一つ目標ができた、夕飯の食卓。
こんな感じの会話が、自分の生きる糧になってくれている。
みんな、いつもありがとう。
ということで、本年もよろしくお願いいたします。
さてと。
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