3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

昔ちょっとだけ好きだった人。

夢を見た。


覚えているのは、起きる直前の数秒ほどだ。


女性が2人、自分の前に立っていて。

2人とも笑顔だった。


1人は知っている顔。

もう1人は、誰だか分からない人。


どんな場面で、どんな話をしていたのか、良く覚えていない。


でも、ちょっと気まずい空気を感じて、

「トイレ行ってきて良い?」

と聞いたところで、目が覚めた。


そして夜中の2時過ぎに、

少しの安堵と、

少しのドキドキを胸に、

俺はおしっこをしにトイレに向かった。



「いったい俺は、夢の中で何の話をしていたのだろう。」



~~~~~



入社して間もない頃の話だ。

当時、大学院を卒業して、24歳。


社会人の何たるかを学びながらも、初めての1人暮らしを謳歌していた。


1人暮らしをしている同期も多くて、仕事終わりに同期たちと一緒に、

ゴルフの打ちっぱなし

バスケ

カラオケ

飲み

なんて感じで、楽しく過ごしていた。


ただ、研究開発部門だったので、男ばっかりだった。



そんな中、隣の担当に、業務委託でうちの会社に常駐している女性がいることを知った。


遠目で見ても、えらい美人さんなことが分かる。

いつも笑顔な感じ。



超絶恥ずかしがり屋だった俺は、全く話しかけられなかったのだけど、ある日、その女性を含めた簡易的な飲み会があって。


そこで、勇気を振り絞って声をかけてみた。



すっごく気さくな方で、自分と同い年だということも知って。

この日、勇気を出して声をかけてみて良かったな、って思った記憶がある。



そして、その女性は、うちの同期たちとの集まりに参加するようになっていった。


男だらけのところに、えらい美人さんが参加してくれるようになって、同期たちもテンションが上がっていた。


より、同期の集まりが楽しくなった。



彼女が関東に来たのは、社会人になってからということで、こんな感じで関東に友達ができたことをすごく喜んでいた。

その時の嬉しそうな笑顔、今でも覚えている、ような気がする。



仕事終わりに同期とご飯を食べるとか、ゴルフの打ちっぱなしに行くとか言うときには、俺が隣の担当で近くで仕事していたということもあって、車通勤していた俺の車に彼女が乗ることが多かった。


彼女が助手席に座って、運転席に俺。

みたいなことも良くあった気がする。


彼女が車に乗り込むと、彼女の香水だか柔軟剤だかの香りがして。

その香りは、今でも覚えている、ような気がする。




ある日、その彼女から、

「同期の〇〇から告白をされた」

「付き合うことにした」

と話をされた。




ハンマーで頭を殴られたような衝撃を感じた。



その彼女は、業務委託契約が終わるとともに、うちの会社にはいなくなってしまった。




たぶん、俺は。

彼女のことを好きだったんだろうな。



「ちょっとだけ」かもしれないけど。




あの頃から、そろそろ20年が経とうとしている。


彼女と連絡は、あれ以来、取っていない。




その彼女が、夢に出てきたのだ。

20年も前の記憶。



なんで突然、20年近く音信不通の彼女が夢に出てきたのか、分からない。



彼女は今、どこで何をしているのだろう。


素敵な旦那様と一緒に、幸せに過ごしているのかな。


お子さんが生まれて、溺愛しちゃったりしてるのかな。


そんな妄想に耽り(ふけり)ながら、ビールを飲む。



もし、また会えるなら、ちょっとだけでも話をしたいな。


んで、

「あの頃、『ちょっとだけ』好きだったんだよ。」

と、勇気を出して、伝えてみたりして。



妄想しながら飲むビールは、いつも以上に美味しく感じてしまうね。




さてと。
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