先週の木曜日。
長女と一緒に近所の体育館に行って、バドミントンをする予定だった。
だが、仕事が終わらず、帰宅する頃には、体育館が閉まっている時間だった。
ただ、長女は、バドミントンをできるような状態ではなかった。
「膝が猛烈に痛い。」
と、病院に行っていたのだ。
診断結果は、
「膝のお皿がズレている」
とのこと。
その週末の土曜日に、部内対抗戦が予定されているのに、そこでの全力投球が、ほぼ絶望的になった。
土曜日、
「まだ、膝は猛烈に痛い。」
と言いながらも、部活に向かった桜子。
帰宅して、
「どうだった?」
と聞くと、
「うん。」
と。
どうやら、試合には出たけど、全然ダメだったようだ。
その日、桜子は、風呂にも入らずに、20時過ぎには自分の部屋にこもってしまい、そのまま寝てしまった。
よほど悔しかったのだろう。
翌日の桜子も言葉少なめで、何を問いかけても、上の空だった。
その日の夕方、風呂に入ってなかった桜子は、少し酸っぱい匂いがした。
桜子は、中学生の女子らしく、いつも髪型を気にしているし、毎日お風呂も入れば、普段も汗拭きシートみたいのも持参している。
この日は、自分の酸っぱさが、どうでも良くなるくらいに、悔しかったんだと思う。
隣で見ていて、辛かった。
*****
今日のことだ。
2階の書斎で、ドアを閉め切って在宅勤務をしていると、リビングからみんなが拍手する音が聞こえた。
「なんだ、なんだ?」
と思いながらも、30分の予定だった打ち合わせは、答えのない議論が続いて、1時間半にまで延びていた。
「この議論、不毛だから、とりあえず今はやめませんか?」
とか、一度で良いから言ってみたい。
17時過ぎに打ち合わせが終わり、リビングに向かうと、スマホをいじくっている桜子がいた。
「さっき、みんなで拍手してたのは、なんだったの?」
訊いてみる。
「桜子、読書感想文の学年代表に選ばれたんだよ。」
ん?
「まじで?何それ?すごくない?」
その3つの単語を繰り返し続ける俺。
「まじで?何それ?すごくない?」
「もう、いいから!笑」
「まじで?何それ?すごくない?」
「しつこいっ!!」
桜子は、夏休みの宿題で書いた読書感想文が、読書感想文コンクールに出される、学年代表に選ばれたらしい。
まじかよ。
すげーな。
桜子は、満面の笑みだった。
桜子のそんな感じの会心の笑顔を見るのは、1週間ぶりだな。
人生、悪いことばかりじゃない。
プラスのことを思いっきり意識して。
気にする必要がないことは、気にせず行こう。
いずれ解決しているさ。
うちらの人生は、この先、きっと明るいぞ。
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