「知らないからこそ、チャレンジできることがある」
みたいなこと、あるじゃないですか。
これは、長女(中学校1年生)が、知識がないがゆえに、チャレンジできたある夏のノンフィクションだ。
この夏休み。
長女は、「色」をテーマにした自由研究をしている。
その中で、「虹」ができる仕組みなんかをインターネットで調べたりしていた。
屈折、紫外線、赤外線、可視光、太陽を背にして、雨上がり、、、
など、様々な言葉を駆使して、虹のできる仕組みを説明してくれたりした。
お盆明けの月曜日、仕事から帰り、食卓に付くと、長女が自由研究の進捗について説明してくれた。
「光の波長を調べたいと思ったから、波長を測れる機械を無料で貸し出ししてくれるところに電話したんだ。」
と。
ほほぉ。
そんな機械を無料で貸し出ししてくれるような公共機関があるんだね。
「営業所ってところに電話して、『虹の波長を測定したい』って言ったら、折り返しの電話をもらうことになったの。」
え?
営業所?
どっかの企業に電話したのか?
「折り返しの電話がかかってきて、色々質問されたの。」
「『ホウジンの方ですか?』とか。」
「『ご購入される意思はお持ちですか?』とか。」
「『どんなヨウトをお考えですか?』とか。」
どうやら、長女は、測定器の購入前のトライアルとして、無料で測定器を貸し出ししてくれる、どこかの企業の営業所に電話をかけたらしい。
『ホウジン(法人)の方ですか?』
って聞かれた長女は、「法人」の意味が分からなかったらしい。
「日本人です。」
と答えたと言う。
それ、電話の向こうの営業マン、絶対に笑ってたよね。
『ご購入される意思はお持ちですか?』
って聞かれた長女は、自信満々に、
「はい。」
と答えたと言う。
買う気がないと言ったら、貸してもらえないと感じたからだという。
その感性は、間違ってないよね。
『どんなヨウト(用途)をお考えですか?』
って聞かれた長女は、「用途」の意味が分からなかったらしい。
「私、中学生なので、分かりやすい言葉で説明をお願いできますか。」
と答えたと言う。
おそらく、電話の向こうの営業マン、中学生から電話がかかってきたのは初めてだっただろうね。
『どんな使い方を予定されていますか?』
と聞かれて、
「虹の波長を測定したいと思っています。」
「懐中電灯に赤色のセロファンを付けて、赤の波長を測ったりしたいと思っています。」
そう説明した後、電話の向こうの営業マンの方は、爆笑したと言う。
ここまで堪えてきていたが、我慢ができなくなったのだろう。
その営業マンの爆笑は、すごく長かったようだ。
「おそらく、予定されている使い方には、装置が大きすぎて使えないかと思います。」
と、笑いを堪えながら説明してくださったとのことだ。
長女は、恥ずかしくて電話を切りたくなったが、しばらく営業マンの方の「はっはっはっは・・・」という笑い声を聞いていたという。
「もう切っても良いですか?」
と言いたかったが我慢したと言う。
最後、営業マンの方は、
「お役に立てずに大変申し訳ございませんでした。」
と笑いを堪えながら何度も言ってくれたらしい。
中学生が、夏休みの宿題のために装置の貸し出しを希望してかけてきた電話。
その電話に対して、爆笑しながらも丁寧にご対応いただけた、営業マンの方。
うちの長女の暴挙に対して、丁寧な対応をいただき、誠にありがとうございました。
そして、長女よ。
夏休みの宿題に対しての、飽くなき探求心から、インターネットで調べて見つけた「無料貸し出し」のキーワードをたよりに、コニカミノルタの営業所に電話をかけるとは、すごいチャレンジをしたな。
長女は、こちらのホームページを見つけて、電話をかけたと言う。
www.konicaminolta.jp
そんな長女のために、900円で買える、三角形の形をしたガラスのプリズムをAmazonで速攻でポチった。
長女よ。
夏休みの宿題、思いっきり頑張ってくれ。
知らないからこそ、チャレンジできることがある。
俺も、サブ3のすごさがいまいち分かっていないからこそ、チャレンジしているのかもしれない。
知ってしまうと、ビビってチャレンジできなくなる。
知ってしまうとと臆病になるということは、あるんだろうな。
長女の全力のチャレンジにより、コニカミノルタの営業所では、お盆明けの飲みのネタができたのかな。
俺も、ほっこりさせてもらったよ。
いつもありがとうございます!ポチっとお願いします!
にほんブログ村